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いつもいつも色々なことを教えていただいて、ありがとうございます!!
腰椎穿刺について教えて欲しいのですが、頭蓋内圧が亢進している時は脳ヘルニアを起こす可能性があるので、腰椎穿刺は禁止だと本で読みました。
なぜ禁止なのか、詳しく教えて欲しいです。

A 回答 (1件)

腰椎穿刺というのは、くも膜下腔(脳と脊髄周囲にある空間で髄液が流れているところ)に太い注射器を刺し(ここでは腰椎穿刺という名前からもおわかりのように、背中の部分からですね)、髄液を採取することをいいます。


これは、くも膜下出血や、髄膜炎、それから脱髄疾患という疾患など多岐にわたる疾患を診断するのにおいてとても有効な検査法です。

ご質問の内容にうつります。
頭というのは硬い骨、頭蓋骨によって囲われていますよね。ですので、頭蓋骨の中(頭蓋内)で何かがふくらんできてしまうと(腫瘍とか、出血とか、膿瘍など)その増えた容量のぶんだけパンパンになってしまいます。この状態が脳圧亢進状態です。 主観的症状としては頭痛、吐き気などです。
ここで腰椎穿刺を行うとしましょう。背中からくも膜下腔へ注射器をさし、そこから髄液が流れ出ることによって、今までパンパン脳圧が一気に下がっていくことになります。

ここで困ったことがおきます。
いままでパンパンであることで保ってきた脳の位置関係が、圧がさがることによって、頭蓋内でふくらんだ何かの変わりに頭蓋骨の外にでることになるのです。
頭蓋骨には小さいものも含め穴がいくつもあいていますが、一番大きいものは首の骨;頚骨とつながる部分の大後頭孔です。つまり、ふくらんだ何者かに押されて代わりに脳がここから脱出することになります。
これが脳ヘルニア(詳しく言うと大後頭孔ヘルニア)です。

この大後頭孔付近には、中脳や間脳といった、動物本来の機能(呼吸中枢など)をつかさどる中枢が存在しているので、この部分が脳ヘルニアとなって、圧迫されてしまうと、動物として機能できなくなります。

というわけで、禁忌とかかれているわけです。

といっても、この危険を起こす状態をさければ腰椎穿刺はとても有効な検査法です。


下手な文ですみません、お役にたてましたでしょうか?
どこかでイラスト等を見ていただきながらだと、少しはわかりやすいと思います。
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この回答へのお礼

すごくよくわかりました!!かなり悩み込んでいたので、かなりすっきりした気分です。ありがとうございました!

お礼日時:2002/05/20 23:14

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