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鳥インフルエンザが人体に感染したとき、新型インフルエンザが流行する、それがもはや時間の問題と聞きました。
そうなると60万人が死亡するらしいのですが、ワクチンが行き渡らないであろうと聞きました。なぜ足りないんでしょうか?またワクチンとは既に作られているんでしょうか?
また、流行るとしたら大体いつ頃なんでしょうか?
急に不安になってきました。誰か教えてください。

A 回答 (2件)

 一応ウイルスについて専門的知識を有する者です。



 新型インフルエンザ勃発時の60万人という人的被害の予測ですが、これはあくまで「最悪の予想」です。
 現在、アジアで鳥インフルエンザの防圧に失敗した結果、鳥からヒトへの感染例が多数報告されていますが、これは致死率(死亡者数/感染者数)が5割という非常に病原性が強いものです。
 現在の「最悪の予想」は、ウイルスがこの病原性を保ったままヒトからヒトへ容易に感染する形質を獲得した場合、ということです。
 ですが、ウイルスはそもそも本来の自然宿主ではない動物に感染した際、その動物に対して極めて強い病原性を持ってしまうということは他にも例があることで、その新しい宿主に馴染んで定着していく過程で病原性がマイルドになっていくこともごく一般的に見られる現象です。
 ですから、アジア株の病原性のままで日本中、あるいは世界中で大流行を起こす、ということは一般的には考えにくいです。

 ワクチンの話になりますが、このようなインフルエンザウイルスがヒト型に変異して大流行を起こすことをパンデミックという言い方をしたりします。
 パンデミックが起きたとき、例えば日本だけ考えてもざっと1000万人分のワクチンが必要、というこことになると思います。
 ワクチンは工場で生産されるようなものではなく、どんなワクチンでもそうですが細胞培養を何代も継代して製造されるものです。インフルエンザワクチンは発育鶏卵(鶏の受精卵)で製造されるのですが、1000万人分モノワクチンを製造するには、数万個から数十万個の発育鶏卵が必要になります。

 また、実際のところ現在でも新型インフルエンザを想定したワクチン開発は進められていますし、製造承認手続きに入っている製品もいくつかあると聞きます。
 ですが、それらのワクチン(多くはアジアで発生しているH5N1株から作られている)が、いざ発生した新型インフルエンザに効く、という保証はどこにもありません。発生してから発生した株でワクチンを製造するのが最も確実な方法ですが、それすらも連続的に変異していくインフルエンザウイルスにどこまで効果を持つか判らないです。

 新型インフルエンザの発生が、アジアから起きるだろうというのはほぼ一致した予想なのですが、だからといってその新型インフルエンザウイルスが現在流行しているウイルスと抗原性が変わらない、はずはないのです。
 そもそも抗原性が変異するからこそ、「ヒト型」に変化するわけですから。

 なのでその時、その抗原性の変異の仕方によっては、幸運にも現在開発されているワクチンが効くかもしれないし、運が悪ければまったく聞かないかもしれない、ということです。

 つまりまとめると、そもそも必要量が大量すぎて製造が間に合わない、ということと、現在開発されているワクチンが効くという保証はない、という2点が問題なわけです。

 そのパンデミックが起きる時期については、誰にも予想できないでしょう。
 もういつ起きても不思議ではない、という見解が多いようです。
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この回答へのお礼

ご回答有難うございます!
丁寧に書いていただき、本当によくわかりました!

お礼日時:2007/02/15 20:16

新型インフルエンザはまだ発生していません。


したがってワクチンをあらかじめ作ることはできないのです。

現在の鳥インフルエンザは人間にも感染することはありますが、これはまだ新型インフルエンザではありません。
ここから変異して人間から人間に感染するようになったものが新型インフルエンザです。
幸いにも今はまだこの状態は確認されていませんが、過去のインフルエンザの例を見れば、可能性が充分考えられると言うことです。
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この回答へのお礼

回答有難うございます。
ワクチンは発生してから出ないと作れないのですね。

お礼日時:2007/02/11 21:07

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