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こんにちは。今、大学入試の小論文にむけて異文化理解について勉強しています。宗教や民族紛争の面から異文化理解について論じていきたいと思い、同時多発テロ事件やバーミヤン遺跡の爆破について調べています。しかし、これらの事件の歴史的背景がいまいち掴めません。特にバーミヤン遺跡爆破事件が分かりません。どなたか、事件が起こるに至った背景や問題について教えて下さい。

A 回答 (2件)

バーミヤン遺跡爆破事件前後にアフガニスタンを実効支配していたのは、ご案内の通りイスラーム原理主義勢力の「タリバーン」です。

元来イスラーム教は偶像崇拝をコーランにより禁じていますので、コーランの教えに回帰しようとする原理主義の立場からすれば、国内にある異教仏教の偶像たる「仏像」を破壊した訳です。これが表向きの理由。

裏の理由としては、バーミヤンが外国人観光客向けの観光資源になっていたということがあります。外国人観光客が落とす金を目当てに、国中の所謂あぶれ者や詐欺師たちが、この観光業に従事、合せて発掘品を盗品として裏ルートで闇市場に売り裁いていたと言われています。純潔な商人足るべきイスラーム教徒がこのような悪行を働き、その名を汚して外国資本を招きよせている点で、タリバーンの怒りが爆発したから、という理由付けもあります。


いずれにせよ、バーミヤン遺跡は貴重な世界文化遺産であったことは確かであり、これをその国の実効支配勢力が破壊したとなると、ユネスコ条約違反という国際法上の問題、更にはイスラーム原理主義勢力に対する国際政治上の軋轢が如実に現れてしまった訳です。自分自身はハンチントン以下「文明の衝突」という概念を曖昧な表現として好いてはいませんが、正に世に言う「所謂文明の衝突」の典型例になってしまったのです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
分かり易くてとても参考になりました。

お礼日時:2007/02/13 19:54

ターリバーンを攻撃した側の主張ということで、割り引いて読む必要があるかもしれませんが、まずはこちらを↓


http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-jp0032.html

パキスタン政府の支援により、一時はアフガニスタンの大部分を支配した、パシュトゥーン族のターリバーン(宗教学生たちという意味)は、イスラム原理主義組織の中でも、特にドグマ的な(柔軟性のない)解釈を、アフガニスタン国民へ押し付けようとしたようです。
本来イスラム教は他宗教に寛容なのですが、偶像崇拝だけは禁じられています。破壊される前のバーミヤン大仏が顔を削られていたのは、そのせいです。これを完全に破壊したのが、遺跡爆破事件です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
参考になりました。

お礼日時:2007/02/13 19:55

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