10秒目をつむったら…

 普通車に排気ブレーキがあったら便利だと思うんですが、無いって事は何か理由があるんですよね?その理由しりませんか?
2トンなんかについてる、エア無しの排気もあるし?

A 回答 (8件)

 クルマの設計屋です。



1.普通車、としますとガソリン機関が大多数ですが、コイツには排気ブレーキは付けられません。と申しますか、付けても余り効果はありません。
 SATTON様御回答の通り、ガソリン機関ではストッロルバルブが吸気側にあり、アクセルOFF時にはこのバルブが閉じて凄まじいポンピングロスを生み出します。この吸気抵抗がエンジンブレーキになります。

2.ディーゼルの乗用車にも排気ブレーキは付いてませんが、これはhardy50様御指摘の通り、乗用車では乗員も含めた荷物の空積重量差が比較的小さいので、空車に近い状態で満足出来る制動力を与えておくと、積載時でも許容出来る制動力を維持出来るからです。

3.乗用車のブレーキは、世界的に見てブレーキペダルのストロークに比例して制動力を発生する方向に進んでいます。これは、この特性の方が総合的には人間の感覚に合うという評価になっているからですが、ペダルで直接エアバルブをコントロールするエアブレーキでは、この特性がなかなか得られません(エアブレーキは、ペダルストローク制御と言うよりはペダル踏力制御に近い特性になってしまいます)。
 また、エアブレーキは応答性に難があり、より高速走行が可能な乗用車では好ましくありません(空気は圧縮性を持つ=圧縮して体積変化が発生する物体なので、ブレーキペダルを踏んでからブレーキが作動するまでには、油圧式とは比較出来ないほどの応答遅れが発生します。セミ・トレーラで起こるジャックナイフと言う恐ろしい現象がありますが、エアタンクに近いトラクタ側のブレーキより、エアタンクから遠いトレーラ側のブレーキの作動が一瞬遅れるのも、その理由の一つです)。

4.リターダは大変有効な減速装置の1つですが、しかしそもそも大型車にリターダや排気ブレーキを付けるのは、積載時にブレーキの容量がギリギリだからです。
 各車輪に付けられたブレーキに十分な余裕があればリターダも排気ブレーキも不要となりますが、しかしタイヤサイズの関係上、現状以上に巨大なブレーキを付けるのは容易ではありません。
 そこで『停止までは出来なくても、減速の補助となるブレーキ』が必要になって来るワケです。
 空積差が比較的小さい乗用車では、積載時の制動時に致命的な容量不足が発生するワケでもありませんので、リターダや排気ブレーキは不要と考えられています。

5.排気ブレーキやリターダは、最近ではブレーキランプに連動しているモノもありますが、連動していないクルマも多数走っています。これらのクルマでは、排気ブレーキなどを作動させても周囲に減速の意思が伝わりません。
 ブレーキランプがパカパカ点灯するのを異様にイヤがる方もいらっしゃいますが・・・・勿論、真っ直ぐ走っていて無意味に点灯するのは後方に迷惑ですが、しかし減速するのはそれなりの理由があるはずです。
 ストップランプと連動していない排気ブレーキやリターダを装備しているクルマでは、ブレーキに余裕がある限り、逆に減速時にはフットブレーキでしっかりストップランプを点灯させるべきではないか?とワタシは考えます。
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この回答へのお礼

ものすごくわかりやすいお答えに本当に感謝いたします。昔からの疑問がとけてよかったです。
以前4トンに乗っていたときに、ブレーキランプ点灯に同じ疑問をもちました。
バスなんかには、注意書きがあったりするんですが?

お礼日時:2002/05/28 15:23

私は大型クロカン車に乗っています。



重量が2tを超えるわりにプアなブレーキしか付いてないので私もあればいいなぁと思う一人です。ですがガソリン車なので前の方が回答されていたとうり付けたくても不可能ですが。

マチヤマという四駆ショップから、トヨタのランクル用だったと思いますが、コースター(マイクロバス)の排気ブレーキシステムを流用して販売していた記憶があるのですが定かではありません。もちろんディーゼル車用です。

あとトレーラーを牽引する方なんかは、排気ブレーキ欲しいですよね。
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同じことを思ってる人っているんですね。


私も普通車に排気ブレーキやリターダがついてたらなぁ、と思います。
あと、油圧ブレーキじゃなくてエアブレーキだったらなぁ。
長らくMT車に乗っていたのでAT車へ乗り換えたときのエンジンブレーキの効きの悪さには失望しました。
MT車に乗っていたときは、サービスブレーキよりエンジンブレーキのほうを主に使っていました。
ですから欲しいですね。AT車に排気ブレーキとリターダ。

本題へ戻ります。
排気ブレーキやリターダは、サービスブレーキ(主ブレーキ)のフェード現象や磨耗を防ぐ目的で装備されています。特に大型車には必要です。
大型車にくらべて普通車は軽い軽いですね。
排気ブレーキやリターダは、はきり言って宝の持ち腐れになります。
普通車では、よっぽど下り坂が延々と続く所以外ではフェード現象はおきませんよね。あと、すさまじい過積載とかしない限りは。
必要の無いハイテクを装備して高価になるより、普通の油圧ブレーキとエンジンブレーキだけで安価にした方がいいんじゃないでしょうか?
でも、エアブレーキ解除のときの「プシュ!」って音は普通車にも欲しいですね。クラクションの代わりにもなりますしね。
もし、現実的に装備されるとすれば排気ブレーキより「リターダ」のほうが有力だと思います。
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同じ2tのヂィーゼルとガソリンを比較するとエンジンブレーキはガソリンが強いです。

これは、ガソリンはスロットルバルブが閉じておおきな吸入抵抗があるからでヂィーゼルはこれが無くエンジンブレーキは弱いです。これを補うため排気側にバルブを設けて強力な排気抵抗を作るのが排気ブレーキです。
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この回答へのお礼

ものすごくわかりやすいお答えに本当に感謝いたします。昔からの疑問がとけてよかったです。

お礼日時:2002/05/28 15:23

うろ覚えでごめんなさい。

ここにある普通車というのがガソリン車ということであれば、排気ブレーキの装着は困難だったと思います。バルブには確かわずかですが両方とも完全に閉鎖されていないときがあって、エキゾースト側の背圧が高くなるとインテーク側から逆流してキャブレターの方へ排ガスがいってしまうという理由だったと思います。それに点火プラグにも汚れが付くということがあるかもしれません。
普通車といってもディーゼル車もあるわけで、こちらは普通のエンジンブレーキだけで十分ということなのでしょう。かなり大型に見えるトラックなども6トン未満は普通車ですよね。3.5トントラックを運転したことがありますが、普通車なのに排気ブレーキがありました。
最近はリテーターなどの装着車もあります。これならガソリン車でも使用できるでしょう。
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私もこの間まで、2tのユニック付きトラックに乗っていました。


空荷でも車両重量が6.5トンくらいありましたので、
フットブレーキだけだと毎日が冷や汗ものです(^^ゞ
たまに平ボディー車に乗った時なんかあまりのブレーキの効きのよさに感動していました。
やはり、車両重量があまり重くなることがない乗用車には必要ないのではないかと思います。
でも、あったら便利ですね。
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ガソリンとディーゼルの構造上の違いかなと思っていました。



しかし、普通車にもディーゼルがありますから
積載の関係だけでしょうか。

質問に興味がありましたので
正しい回答は後の方にお任せします。
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以前、土砂を満載した2トンダンプを公道で運転したことがあります。


そのときの経験で言うと、貨物系のトラック、ダンプは荷物満載の場合と空荷の場合で、ブレーキの効き具合にビックリするほどの差があると言うことです。

満載の時・・・排気ブレーキなしで走行することはきわめて危険。万が一の時、フットブレーキだけで停車することができない!(いくら踏んでもズルズルと前に進む)

空荷のとき・・・フットブレーキだけでも、うかつに踏み込むと即停止するほど良く効く。後輪がダブルタイヤなら間違いなく即停止するほど効く。(排気ブレーキなしで)

普通車に排気ブレーキがないのは、コスト上の問題ではなく、積荷による重量変化がさほど大きくない・・・だから必要ない、ということではないでしょうか。
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