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古文に出てくる「え~ず」の「え」は品詞で言えば何なのでしょう。
この言い方は必ず否定文とともに用いられるのですか。

A 回答 (2件)

ご質問の「え」が副詞であることは間違いありません。

動詞「得(う)」の連用形から副詞に転成したものです。
意味・用法は次の通り。

(1)達成・可能の意味。語源の「得」の意味・語感を残した用法。
(2)打ち消しや反語の文末と呼応し不可能を表す用法。現代語の「決して(~できない)」「おそらく(~だろう)」などの陳述の副詞と同じ種類。
(3)打ち消しなどの文末を伴わず、単独で打ち消しを表す。

歴史的に(1)→(2)→(3)と変化しましたが、あくまで中心は(2)です。(1)が用いられたの大昔の一時期(上代)に限られ、(3)はあくまで例外的な用法です。

なお、現在関西方言で現在も使われている「よう~ん」は、この「え~ず」の形が変わったものと言われています。
例 よう言わん←え言はず・・・「言うことができない」の意。
また、「よう言うわ」といった言い方もありますが、これは反語の用法が転じたもので、やはり上の(2)が変化したものです。(1)の意味・用法ではないのでご注意ください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
よく理解できました。

お礼日時:2007/03/11 07:36

古語辞典を調べてみたならば、「え」は副詞に分類されてました。


「必ず否定文とともに用いられるか」については、「中古以降の会話文では、『え』に呼応する打消表現を省略することもある」とありました。参考ー私の持っている辞書ーベネッセ古語辞典1997年11月
改称初版です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

お礼日時:2007/03/11 07:38

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