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「杭の許容耐力は、杭の許容鉛直支持力以下で、かつ、沈下によって上部構造に有害な影響を与えないものとする」
とありましたが、許容耐力は許容鉛直支持力とどう違うのですか?

また、杭の許容鉛直支持力の説明で
「杭の極限支持力を安全率で除した値で、かつ部材が許容応力度内にあるときに鉛直力」
とありましたが、許容力を求めるのに何故また許容応力度が条件になるのか意味が今一掴めません。
推測ですが、極限支持力が地盤試験により求まるのに対し、許容応力度は材料から決まる条件、という理解でよろしいでしょうか?

A 回答 (1件)

建築構造屋です。



>許容耐力は許容鉛直支持力とどう違うのですか?
→「許容耐力」とは杭自体の耐力のことで、「許容鉛直支持力」とは地盤の耐力です。
要するに、杭より先に地盤が壊れてはいけない、ということを言っています。

>杭の極限支持力を安全率で除した値で、かつ部材が許容応力度内にあるときに鉛直力
→これも要するに、杭より先に地盤が壊れてはいけない、ということを言っていまして、
支持力が許容応力度外であった場合、杭軸力が支持力に達する前に杭が壊れることになってしまいます。

>極限支持力が地盤試験により求まるのに対し、許容応力度は材料から決まる条件、という理解でよろしいでしょうか?
→YES。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
地盤より杭の耐力を低くすることで沈下に繋がりうるエネルギーが杭の破壊により吸収できるようにしているんですね。
このところ毎度、構造屋さんの明快な回答いただけて助かってます。

お礼日時:2007/03/16 23:50

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