一番下のいとこが高校に入学したので遅ればせながらお祝いに本を贈ろうと思います。
図書カードをあげて漫画を買われるとかなわないので、現物支給(1万円分くらい)とすることにしました。自分自身も高校時代に薦められた本に感銘を受けたので、かなり押し付けがましいですがお祝いはこれに決めました。その中から1冊、2冊でも読んでくれて、何か思うところがあれば良いかなと・・・
今のところ、
「ソフィーの世界」(ヨースタイン・ゴルデル)
「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹)
「火車」(宮部みゆき)
「ヨーロッパ思想入門」(岩田靖夫)
「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」(G・ウォード)
「高校生からわかる 日本国憲法の論点」(伊藤真)
「坂の上の雲(1)」(司馬遼太郎)
「ノラや」(内田百間)
「文学部唯野教授」(筒井康隆)
「ローマ人の物語I」(塩野七生)
「クリスマスキャロル」(C・ディケンズ)
「金子みすゞ童謡集」(金子みすゞ)
を候補に考えています。
他の分野(文学・自然科学・歴史など)で、高校生が読むと良い本がありましたらご推薦下さい。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
私も本が好きで高校生の頃は何故か追い詰められた小動物の様に読んでいたものです。
さて、そこで出た結論としてその人にとっての至高の一冊(今後の人生で仕事や勉強以外で何度か手に取るであろう本)とはその人の前にしか現れないという事です。私の場合は平均して1000冊読んで1~2冊程度でした。今はもう少し精度が上がっていると私自身は信じたいのですが・・・
わが息子よ、君はどう生きるか フィリップ チェスターフィールド 著
18世紀のイギリスの貴族の父親が勉学の為にヨーロッパ旅行中の息子へ出した書簡を纏めた物です。端的に「生きる」とは何なのか?について考えさせられる本と言えるでしょう。本当の遊び方・どこででも通用する御洒落・後々でも通用する知恵の習得法・友情について等高校生前後の若い世代には是非読んで欲しい一冊です。
君主論 マキャベリ著
悪名高い一冊ではあります。この考えの持ち主をマキャベリストと言いますがこれは罵倒の一つとさえなっている程ですから。さてこの本を批判する人間は基本的に二つに分かれます。読んだ人とそうでない人です。そして読んだ人も基本的にはこの本の内容は邪悪だと断じてはいても根本的に世の中はこの本の摂理で動いている事を否定出来ていない様に思えます。現在は勿論、将来においても世界情勢を動かす主流の側の行動原理が分かる1冊です。
孫子の兵法 孫武 著
これは少し難しい本です。古典にありがちなシンプルな文章は読み手の才覚を問われる傾向にあるのですがこれはその代表と言えるでしょう。その証拠にこの本の解説書は星の数だけ存在すると言って良いほどに多い事にあります。私が知る限りで最高の解説を行ったのは三国志の時代の武将 曹操です。実際にこの本の本来のテキストは既に失われ彼の注釈入りのテキストが世間に出回り先程の多数の解説書の底本として使用されている所からも分かるでしょう。一番良いのは翻訳者の個人的な解説が入っておらず原文と現代語訳のみの孫子が最良だと思います。
これらの本はある意味で「毒」です。サンタクロースを信じているのにサンタさんは居ないんだよ。それは君のお父さんが衣装と白ヒゲ付けているだけだよと初めて教える時のある種の下卑た劣情を思わせるからです。しかしながら知らずに大人になる危険と知っていて大人になる危険や知らないからそれらの有効な手段が取れない人間と知っていて自分の意思でその手段を取らない人間では人生の土壇場での行動の差は大きいと思います。
特に本の虫という子でもないので、高1で孫子は若干きつい気もしますが、一度は読んでおきたい古典の名著を挙げていただきありがとうございます。
「わが息子よ、君はどう生きるか」は良いかもしれません。
君主論も機会があれば薦めてみようと思います。
ありがとうございました!
No.10
- 回答日時:
自然科学ならば、
・レイチェル・カーソン『沈黙の春』
・ジェームズ・ワトソン『2重らせん』
の2冊が有名なので、高校生というより若い頃に読んでおくとよいのではないかと思います。
日本人では
・朝永振一郎『物理学とは何だろうか』
・本川達男『ゾウの時間とネズミの時間』
あたりでしょうか。
しかし上記4冊は中学を卒業したばかりの人には少し難しいかもしれません。『Newton別冊』は雑誌ですが、親しみやすいのでお薦めです。
文学ならば漱石、鴎外などの定番でよいと思いますが。もう既にそういう本は読まれているなら、外国の定番(シェイクスピア、魯迅、ヘミングウェイ、などなど)から選んでもいいかもしれません。
自然科学も1冊入れたいなと思っていますので大変参考になります。
Newton別冊は良いですね。かかりつけの歯医者さんの待合室においてあるのでよく読んでいました。
一応、古典はディケンズのクリスマスキャロルを候補に挙げていますが、やはり第一級の文豪の名著は外せないかもしれませんね。村上春樹や宮部みゆき、司馬遼太郎の方がとっつきやすいかとも思ったのですが・・・
ありがとうございました!
No.8
- 回答日時:
「高校時代に読むと良い本」ですか。
えーと、いろいろあって迷うところですが、他のみなさんが挙げてらっしゃらない分野で、とするならば、『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学』(本川達雄/著 中公新書)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/ws …
なんてどうでしょう。これには『絵ときゾウの時間とネズミの時間』(福音館書店)という絵本バージョンもあります。始めにこちらを読んで、読書力がアップしたら新書版でチャレンジ、ということも可能です。
それから最近の作品になりますが、
『暁の円卓 全9巻』(ラルフ・イーザウ/著 酒寄進一/訳 長崎出版)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/ws …
この作品は、基本的にファンタジーのスタイルを取っていますが、訳者の酒寄さん曰く「20世紀の世界を舞台にしたファンタジーです。20世紀に生きたさまざまな人々、そして20世紀を象徴するような出来事・表現活動・発明・発見が物語のなかで描かれています」と説明されているように、物語を楽しみつつ、歴史も知ることができるという優れた作品です。
少し大きめの判型(『ハリー・ポッター』と同サイズかな)で、高校生には躊躇われるかも・・・?と思わないでもないですが、内容は十分高校生で読むに値すると思います。
ただし、1冊2000円前後なので、全巻買うと予算的にちょっと、となるかもしれません(汗)
誰かに頂く本は、自分が手に取らないジャンルに出会える絶好の機会ですね。贈られる際に、ちょっとしたブックガイドのようなものを付けられると、興味を持ってくれる可能性大ですよ。
参考URL:http://rakura.serio.jp/kreis/
ゾウの時間 ネズミの時間は面白そうですね。自分が読んでみたくなりました。
残念ですが暁の円卓は予算的にちょっと無理です。
>贈られる際に、ちょっとしたブックガイドのようなものを付けられると、興味を持ってくれる可能性大ですよ。
良いアドバイスをありがとうございます。
某ネット書店では1冊120円で公立図書館の本のようなフィルムコート加工してくれるので、そこで注文しようと思います。
ありがとうございました!
No.7
- 回答日時:
私がこのサイトで「若いときに読むべき本を教えて」といった質問によく揚げる本は
ノンフィクション作家・沢木耕太郎さんの『深夜特急』です。
でも文庫で全6巻なので他の本を買う分が少なくなっちゃいますね。
私は読んだことないのですが、深夜特急は評判良いみたいですね。
第1巻を候補に加えさせて頂こうと思います。
ありがとうございました!
No.6
- 回答日時:
いいですね~本1万円分。
プレゼントされたいくらいです!私も、文豪の方々の本が良いかと思います。
文庫本もあるし・・・。
中学、高校時代にはよく読んでいました。
太宰治(斜陽・人間失格)や芥川龍之介(杜子春・蜘蛛の糸)、
夏目漱石(吾輩は猫である/長いけれど何度読んでも面白かった)・・・。
あとは、
茨木のり子さんの詩集にある、「自分の感受性なんて」というタイトルの詩は、
読んだ当時の自分の心に発破をかけてくれました。
詩は、短いけれど、心に訴えてくるので、詩集も良いのではないでしょうか。
文豪の名著がオススメということですね。
知ってるようでちゃんと読む機会は意外となかったりするので良いかもしれませんね。
>「自分の感受性なんて」
私が読んでみたいです。
ありがとうございました!
No.4
- 回答日時:
こんにちは(^^)
男の子の従兄弟ですか?女の子の従姉妹でしょうか?
私は小さい頃から本を読むのが好きで、当然高校生の頃も本を読むのが好きでしたが、人から薦められて読んだ記憶がないです。
自分が読みたい本を読む子でしたので(笑)
それはそれとして、当時好きだったのは赤毛のアンのシリーズや、若草物語のシリーズ、若草物語以外のオルコットの文庫本でしょうか。
女の子なら、比較的読みやすいかと思います。
後、ちょっと分厚いですが、ミヒャエル・エンデの本とか。
映画の「ネバー・エンディング・ストーリー」や「モモ」なんかは中学生の時に読みましたが、本当に印象に残りました。
映画よりも、原作の方がとても深くて、考えさせられるもの、惹きつけられるものがあります。
後は、ハインラインの夏への扉。
すごく好きでしたね。
小説等を読むことに興味の無い子であれば、読んで欲しい本をプレゼントをするのもありかと思いますが、実は本を読む事が好きな子であれば、一緒に選びにでかけるのも良いかと思いますよ(^^)
いとこは男です。すみません書き忘れました。
#4さんは読書好きでいらしたのですね。
夏への扉も加えようかな。
そんなに本を読むのが好きという訳ではないと思いますが、一緒に選びに行くのも良いですね。
ありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
ご優秀なおいとこさんなんですね。
高校時代の私なら、おそらく一ページも読まなかったであろう本ばかりです(笑)。個人的には、さくらももこのエッセー『ひとりずもう』を全国の高校生に読んでもらいたいです。やるときゃやらなきゃ、って思わせてくれます。
映画化もされた金城一紀の小説『GO』もおすすめです。社会を良くするにはどうしたらいいんだろう、と自分で考えたくなる仕組みになっています。
私自身が高校時代に珍しく読破したのはアノトニイ・バージェス著/乾信一郎訳の『時計じかけのオレンジ』です。訳が巧みだなと感じた記憶があり、今、改めて見てみてもそう思います。巨匠キューブリックの映画版よりも更にスタイリッシュで、悪いことは、やっちゃダメだな、でも世の中っていったい……、と思わせてくれます。
いずれもリズム感のある文章なので、漫画が好きな人には合うのではないでしょうか。
ご参考までに。
さくらももこの「ひとりずもう」ですね。読んだことないので自分が読んでみたいです。
「時計じかけのオレンジ」良いかもしれません。
ありがとうございました!
No.2
- 回答日時:
文豪系はいかがですか?
私のおすすめは宮沢賢治と夏目漱石です。
この二方は学生時代に読むべき名作ばかりです。
「銀河鉄道の夜」(賢治)と
「こころ」「我輩は猫である」(漱石)がおすすめです。
こころはシリアス、猫はコメディで現代でもでも笑える小説です。
文豪系も考えてはみたのですけど、教科書に載っている作品と被ったり、すでに読んだことあるものも多いかなと思いました。
一応、内田百閒とチャールズ・ディケンズを入れてみました。
でも宮沢と漱石は改めて読むのも良い作品ですね。
ありがとうございました!
No.1
- 回答日時:
私は高校生ですが、
自ら読んだことのある物は、
「火車」(宮部みゆき)
です。
宮部みゆきの本は、これに限らず、全般的に流れがあって、読みやすいです。
親などに勧められて読んだ物は、
「ねじまき鳥クロニクル」(村上春樹)と、
「金子みすゞ童謡集」(金子みすゞ)
です。
村上春樹の本は、非常に考えさせられるので、ためにはなると思います。
金子みすゞの本は、おもしろいですが、これといって私の考えに影響を与えるほどではなかったです。
私も宮部は高校時代に結構読みました。そういえば最近の作品は読んでないなぁ…
カフカと悩みましたがねじまき鳥の方が良いかなと…
金子みずゞは賛否あるでしょうね。
彼女の育った境遇を考えて読むと、なかなか味があって個人的には好きです。
ありがとうございました!
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