プロが教えるわが家の防犯対策術!

こんにちは。私は建築を学んでいる学生です。

子供が多かった時代、学校というビルディングタイプの改善に力が注がれていました。教育システムを変えたりして、今まで教室の配列だけで成り立っていた学校から抜け出している学校が、沢山出来てきました。

高齢化社会が加速する中で、今度は高齢者施設というビルディングタイプに、いろいろな提案がなされるべきだと思います。現在の介護のシステムのどういうところがかわれば現在の施設が、よい方向に変身できるのでしょうか?高齢者施設に勤務されている方々、介護に携わっている方々の、考えを是非聞きたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

元特養職員です。


集団でのケアから個別ケアへの移行ってのが大きな流れかと思います。建物に関しても言えてます。外観を先にイメージするのではなく、個人のスペースを先に作り、その集合体としての外観(建物)というのも面白いかも知れません。西洋のアパートメントみたいな感じでしょうか。
われわれが高齢者になったときに、実際に暮らしてみたい施設をイメージすると絶対に悪い方向に行かないと思います。働く人には大変でしょうけどね。集団で見ることができないので労働量は増えます、確実に。
参考になりましたでしょうか?
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この回答へのお礼

moon00さん naho7さん Y_Tammyさん、
回答していただき、ありがとうございました。
先日、特別養護老人ホーム・デイサービスに見学に行ってきました。

実は、卒業設計で高齢者施設をテーマに取り組んでいます。
敷地は看護大学の隣で、住宅地に囲まれた所です。
いろいろな建築雑誌や介護の本を読みました。
高齢者のプライバシーを守る為に個室化が進んでいること、保育園やプールのような施設と併設させることによって、地域の人々たちと交流が図れるように試みていること。以前の高齢者施設に比べて提案されていることで、目に留まったことはそれくらいでした。
でも、個室化というのはmoon00さんがおっしゃっているように、介護する側の負担が大きくなるという問題があります。「使う側」というのは「介護する側とされる側」ということですよね。なんだか、高齢者のほうの環境を充実させることに力がはいりがちですが、介護する側の環境も考えなくてはいけないと思っています。どちらか一方に重点が置かれることは問題発生の要因になります。・・・と、いろいろ考えていると行き詰まってしまったのです。

あと、私が思っていることは、介護者の育成に力を入れるべきではないかということです。設計しようとしている高齢者施設には、地域の人々のためのプール、看護大学生の学生寮を併設させようと思っています。・・・私は祖父と一緒に暮らしていて、介護の大変さ、また、祖父の老いていく姿を見てきました。一緒に生活していく中で見えたことがたくさんありました。介護・看護の知識だけではなく、もっとメンタルな部分を学ぶことも重要だと思いました。
でも、学生さんは嫌がるのかな?とも思っていて・・・(^^;)高齢者と学生と地域の人々、それぞれのほどよい距離をつくることが建築にできることかなぁと・・・。

行き詰まったので、相談してみました。
答えてくださって本当にありがとうございました(*^-^*)

・・・行き詰まっているのです・・・(;.;)

お礼日時:2001/01/17 22:15

こんにちは。

介護に携わってはいませんが、施設に行ったことがあるだけですが、古い、新しいにかかわらず色々と問題をかかえているようです。核家族が増え、高齢者がさびしい毎日を送っている方もいましたし、家族と一緒に住んでいながら、”私は必要がない家族”と自ら話をする人もいました。感情的になっては、偏りがあるので介護する上ではいけない面もありますが、なかなかそういうわけにはいきません。対話ができる環境があるほうがいいのかなと思います。施設の中でも、保育所が一緒になっているところ、ベットルームだけの部屋があるのではなく、畳の部屋で何人かが入れるタイプの場所等がありました。一度、施設を見学に行ってみてはどうでしょうか?是非お勧めします。-P.S- 病院に隣接できるような施設がいいと思います。あまり、参考にはならないと思いますが…
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私は建築の側で、設計に携わっているものです。


病院や高齢者施設を設計しています。
ですので質問者の意図とは少し違いますが、実際の話をさせていただこうと思います。

設計をやっていて思うのは、「使う人がいてこその施設」だということです。
使う人とは入居される高齢者や、そこで働いている職員の皆さんです。
Y_Tammyさんもおっしゃっているように、現在流れは個別ケア、プライヴァシィの重視へと向かっています。そして、その流れに向かうと確実に職員の負担は増えます。
例を挙げてみましょう。
今まで学校のように集団で使えるトイレを設置していたものがそれぞれの居室にトイレをつけることになると、職員が目を配らなければならない場所がぐんと増えるのです。
実際の設計を行うときには、しつこいくらいの施設側との打ち合わせを行います。
施設のあり方と、その施設の運営の仕方が合っていなければ、
例え建築の雑誌に取り上げられるようなものを作っても、本当の意味でのよい計画だとは言えないと考えます。
先程のトイレの話にしても、施設側がそれに目を配る運営をしなければ、
部屋の中にポータブルトイレを置くといったことが起こります。

少し細かい話になりすぎたかもしれませんが、
こういった感じで実際の設計を行っています。
naho7もおっしゃるように一度施設を見学なさることをおすすめします。
できれば、介護のボランティアなどもできたらいいですね。
そうすれば、どのような点で「建築」が役に立てるのか、
見つけることができるのではないでしょうか。
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ちょっと付け足しを。


卒業設計で高齢者施設ですか。時代ですね。
このような施設を設計する上では、「どのような使い方をして欲しいか」という問いかけが大事なのではないでしょうか。
私が例に出したトイレの話にしても、数を増やすなら、それぞれが廊下等から見やすい場所にするなど、妥協点は多々あると思います。

卒業設計なのですから、あなたがその施設を設計・運営するつもりでやってみてはいかがですか?
その上で「介護者の育成」に主眼を置くなら、高齢者と学生との間でのコミュニケーションの場をどのような活動によってもつかを考えてみましょう。
よく建物はハード、使い方はソフトに喩えられます。
卒業設計は自分でそのソフトも作っていかなければ。
ご自分が「こういう風にして介護する」というのをまずしっかり持って下さい。

長々とした文になってすいませんでした。
卒業設計頑張ってくださいね。
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利用者の余生を充実したもので終らせてあげたいとおもうのが本来の施設のあり方だと思います。

今は個人の人格も守られて居ない状態です。ようやく個室化と言い出したのですが、プライバシーの問題で介護者の都合でドアにコマドをつけているところもあります。これって利用者に取ってプライバシーはないのでしょうか?理想は今まで生活をしてきた環境をそのまま再現してあげる事だと思います。個人個人によって異なりますが個別アセスメントで最適環境での余生を送りたいです。自分が入所してことを考えて下さい。つぎに、痴呆が進むのを少しでも防止する環境も
必要です。痴呆のため徘徊をしたりします。この原因を究明した環境が必要です。個室ではトイレが常に見えることが重要なポイントです。できれば部屋に自分の思い出の家具も持ち込めるスペースもほしいですね、食事は食堂ですることに規定ではなっていますが、いろんなところで食事をしようとしている施設もあります。庭にも工夫が必要ですね。最近センサリーガーデンというものも出ています。
グループホームでは共有の場所にキッチンが見れるようにしています。これは徘徊者の原因に自分の母親を求めて歩いている事が多く、台所があることで母を連想して徘徊者が少なくなったとも聞きます。建築では使いやすさ、施設の運営面、利用者の快適性、痴呆防止の工夫も必要です。
これからの施設設計は普通の建築以外の要素が盛りたくさん含めていく必要があります。ダイバジュナルセラピー協会では個人の人格を尊重した施設運営を普及させようと活動しています。そのなかに住環境というこうもくからいろんな提案がされています。機会があれば調べてください。
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「ダイバジュナルセラピー」を研究されると未来の施設の姿が見えてくると思いますよ。

今度、第三者評価にも取り入れられるようです。日本では最先端の考え方です。
HPで「ダイバジュナルセラピー」「ウエル・プラネット」を検索されると載っていますよ、そこのセミナーに先日参加しましたが非常に感銘を受けました。全国から聴きに来られていました。
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