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現在の褥瘡についての、一般的な考え方について教えてください。

昔は(今もそうかもしれませんが)、褥瘡発生は看護の恥だとされ、看護師の責任であると言われていたと思います。今もその考え方が主流なのでしょうか?

現在、褥瘡予防に関しては、医療者の間ではとても大きな関心事とされ、多くの研究がなされています。世の中、100%ってことはないと思いますが、褥瘡発生はどの程度まで、予防は可能なのでしょか?
ある程度、褥瘡の発生は仕方がないという考え方もあるのでしょうか?

どなたか詳しい方、教えてください。

A 回答 (4件)

No.3です。


これから書くことは、現場の看護師、医師の苦労を理解せずに書いているのかも知れませんが、そういう考えもあるとして、お読み下さい。

>癌性疼痛がある患者さんに、体交によって生じる苦痛と、体交をせずに褥瘡が発生した場合の苦痛、褥瘡からの感染、それにより残された時間の減少等を天秤にかけた場合、どっちに重きを置くべきなのか。
私が患者ならば、患者の家族ならば、痛みも取って、褥瘡も作らずに最後の時を過ごしたい、過ごさせたいと思いますが、それは、無理なことですか?
癌の体交時の痛みということは、骨転移のある時ですよね。
確かに、麻薬の効きにくい痛みだと聞きますが、麻薬に重ねて、NSADsと鎮痛補助剤を使って、ビスホスホネートも使って除痛には最大限の手立てを尽くしていただきたいと思います。
体交も出来ない様に痛みがあるというのは、出来うる方策を全て尽くした後の状況でしょうか?

>また、柔らかい褥瘡用のマットよりも硬いマットを選ばれる患者さんも中にはいます。褥瘡発生のリスクを承知で。
このことについては、私も経験があります。担当看護師より、説明するけれど本人の希望で高機能マットレスが使えないと聞いた方が居られました。
本人も家族もスタッフも癌の末期で在宅を希望しているのに、褥瘡があるがために帰宅できなかったのです。
私はボランティアとして、Aさんと話しました。どうしたら、家に帰れるのか、褥瘡が治るのか。
ご本人はしっかり栄養を取ること、ご家族は在宅に向けての自宅の環境整備(介護用ベッドの準備など)、スタッフはポジショニングや体交で除圧の工夫をし、褥瘡を治すことを話しました。
こうしたみんなの関わりの中で、マットレスを軟らかい、自動で圧が変化する高機能マットレスに交換することで褥瘡が改善することをAさん、ご本人が納得され、それからはどんどん軽快に向かいました。
在宅でのレンタルのマットレスは、自動で体交も出来るタイプになり、無事在宅での生活が始まりました。
私は、このことで反省しました。ご本人が嫌がるからと看護師からの情報で安易に流れていなかったか。
病気の方は、初めての軟らかい、動き難いマットレスに慣れずに、良さが解らずに、「嫌だ」という発言だったのではないか?
ご本人に取って、最良と思われることは繰り返し説明する、これが私の教訓です。

>褥瘡発生のリスクを承知で。
医療知識のない患者、ご家族に本当の意味で、褥瘡のリスクが理解できているのでしょうか?

長くなりましたが、現場の大変さを想像はしながらも、患者であれば、家族であれば、との視点から書きました。
prostate様には
>患者の立場に立った、本当の意味での褥瘡対策
を是非、お願いしたいと思いました。
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この回答へのお礼

私の考えは、看護師として、自ら限界を作っていた、怠慢だったと気づかされました。

しかし、何を持って最良とするか。最良と思われる方法を繰り返し説明する。誰がそれを最良としたのか。いろいろな選択肢を示し、長所と短所を説明し、患者に自己決定を促すことが、今の医療の方向ですよね。治療費を払うのは患者。病院、医者、看護師を選ぶのは患者です。希望すればセカンドオピニオンも可能。ネットや本を調べれば、ある程度医療の情報を知ることは可能です。小児科では、親が医学書や看護学の教科書を持参して面会に来るらしいです。しかし、医療の残酷なところは、お金があればより良い環境で治療が受けられることですかね。看護師の配置人数も違います。

限られた人員と時間の中で、出来る対策をしていきたいです。貴重なご意見ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/21 22:50

詳しい訳ではないですが、少し情報を知っていますので、書きます。



確か、今は褥瘡対策がなされていないと、保険で減算されるのではありませんか?
と言う事は、他職種からなる褥瘡チームを病院内に作って、対策を立てるのではありませんか?
そういった対応は病院として、されていませんか?

様々な方法があるのだと思いますが、私が知っている範囲では、OHスケールなどの評価法を使って、危険因子を確認して予防したり、マットレスを選択したり、看護計画を立てることで褥瘡はかなり防げると聞きました。
もちろん、0ではないと思いますが、発生率も減るし、発生しても軽症で、治りも早いと聞きましたが…

「褥瘡」 「スケール」などで検索すると色々あります。
http://www.jokuso-dr-ohura.ne.jp/research3/file2 …
などは、如何でしょう?

褥瘡発生が仕方がないという考えは如何なものでしょうか?
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この回答へのお礼

仕方がないというのは、語弊がありました。すみません。

癌性疼痛がある患者さんに、体交によって生じる苦痛と、体交をせずに褥瘡が発生した場合の苦痛、褥瘡からの感染、それにより残された時間の減少等を天秤にかけた場合、どっちに重きを置くべきなのか。患者の訴えだけに看護師の判断を委ねるべきなのか、もしくは個々の看護師の考え方に委ねるのか(褥瘡発生はなんとしても避けるべきだ、褥瘡発生よりも体交時の苦痛を軽減させるべきだ等)

また、柔らかい褥瘡用のマットよりも硬いマットを選ばれる患者さんも中にはいます。褥瘡発生のリスクを承知で。

そういった上記のような条件も踏まえた上で、褥瘡という概念をどう捉えるか。患者の立場に立った、本当の意味での褥瘡対策というものがなされているのか、疑問を持ったので質問させていただきました。ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/19 22:45

今は、褥瘡は看護の恥、というよな考え方は、無くなっています。


科学的に原因を追究し、そして医師と看護師、さらには理学療法士などのセラピスト、リハエンジニアなどの工学系の人、さらには経営者までが共同で取り組み、対応しようという動きが主流です。逆に言えば、原因が非常に深く多岐に渡るので、トータル的なケアで無いと、防げないと考えられています。

褥瘡は、圧力と、それがかかっている時間(圧力×時間の面積)が非常に大きな要因です。(強い圧力でも、瞬間なら問題は無い。逆に低い圧力でも持続的にかかると褥瘡を引き起こす)
さらに、ずれ力(ベッドの背上げ時や車いすでのズッコケ座り)、蒸れや湿潤(オムツなど)、栄養状態(たんぱく質や鉄分他)なども影響します。
さらに、使用薬剤の影響も考えられてきています。血圧を上げるような薬で、抹消の血管を締めていると、かかと等に褥瘡画で気安くなる、といった内容です。
当然ですが、全身状態も影響します。ガン末期の方など、全身が悪ければ、何をやっても無理な場合もあります。(また、特にガン末期の方などでは、絶対に褥瘡を防ぐというより、褥瘡発生の可能性があっても楽な体位を取るなど、その人に無いが必要なのか、という点も重視します)

以上、散文になって恐縮ですが、ある程度の予防は可能ですが、非常に広い管理ケアが関わるので、絶対は無い、というように考えていただければと思います。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

申し送れましたが、私は看護師をしています。毎日、褥瘡について疑問を持っていました。忙しいながらも、患者さんの体位、オムツ交換には細心の注意を払い、褥瘡発生予防に努めています。しかし、どうしても発生してしまう場合もあるのです。自分たちのケアが100%良いなんて、胸を張って言うつもりはありませんが、出来てしまうときは出来てしまいますよね。出来てしまったら、発生報告書を医師に頭を下げて記入してもらわなければならいことに疑問を持っています。

しかし、医療チーム全体で対処できるよう頑張ります。ありがとうございました。

お礼日時:2007/04/18 21:46

詳しくはないですが・・・。



昔から看護師の恥だと考えられがちですよね。確かにそれも一理あるかもしれません。でも看護師だけではなく、医療スタッフ全体で考えなければならない問題だと思います。

褥瘡の発生要因としては体交だけでなく、栄養面やその人自身の体格、皮膚状態なども関係してきますよね。ですから、病院では入院した時点でその人がいかに褥瘡のリスクを抱えているか査定し、それに合わせた看護、介護を考えていかなくてはなりません。もちろん、自力で寝返りのうてない方は、こちらで体交をする必要があり、それを怠れば褥瘡ができるのは言うまでもありません。しかし、おむつを使用している場合はその当て方や皮膚の湿潤状態までも見なくてはなりませんので、いまや看護師だけではなく、介護の分野の携わる人も敏感にならなければならないと思います。また先ほど述べた栄養面では医師が検査データなどを観察、定期的な採取を行い、それを判断し、栄養科のスタッフと平行してその人に合った栄養を提供する義務があると思います。栄養科は食思が低い人にいかに食べてもらえるかを考えなければいけないと思いますし・・・。あとは入院や入所、在宅においても、適切な器具の選択など必要な場合は、事務系も家族との連携のため動かなければいけないと思います。

ある程度の褥瘡の発生は、最大限の予防をした上でできてしまったら仕方のないことと言うよりも、どんなところが要因になったのか再査定し、改善していき、学びとして得ることが必要だと思います。あとはできてしまった後にいかにその人に不必要な負担をかけないかが問題だと思います。

拘縮なども発生要因となると思いますので、理学療法も必要ですし、今は予防をしていくことが何事においても必要だと思いますので、発生させないこと。それがやっぱり根本になってくるんじゃないでしょうか・・・。

お役に立てなくてすいません。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

医療チーム全体で発生減少に努めましょうということですね。

ご丁寧にありがとうございました。

お礼日時:2007/04/18 21:36

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