No.4ベストアンサー
- 回答日時:
(1)
レジュメを作る際、文献の読み合わせというのは論者の書いてあることを忠実に、論旨を追うということです、ですから、そこに自分の偏見をつけたしたり、論旨がおえていなかったりするのは、レジュメとしては失敗です。論旨が正確にはまとまっていないケースが学部生には多いです。
多くの場合はないですが、自分のレジュメの間に意見を書きたがる人がいます。あるいは書いてあることを自分の浅い知識に適用して別の事例に置き換えたりします。
論旨がおえていない場合、ある人たちはその論者の真意をつかめず、むしろ批判しているポイントだけを見て、「まったくそうだと思う」とかトンチンカンなことをいうこともあります。
つまりたとえば、こういうことです。
「日本の憲法改正論議においては、AとBとCという論者が重要だ。Aは・・・Bは・・・・Cは・・・・ 結論的に私はAとBには欠陥があり、Cは部分的に正しいが、やはり限界がある。」
とあるとすると、たいてい論旨(流れ)が分かっていないと、Aだけを取り上げて、自分の意見や偏見を述べてしまう・・・といったことが多いということです。
ですから、注意は2つです。第1に、その本が取り上げている論点をしっかりおさえ、論者が何を批判して、何を主張しているか正確につかまなければならないということ。これは客観的な作業で、いっさい自分の意見をはさまないことが原則です。
そして、第一を受けてはじめて、第2にそれらすべての流れを受けて、自分の主張を述べます。ですから文献読み合わせでは最後に述べるのが原則です。
(2) 参考文献として書くのが義務です。そして、ページ数などもその箇所で必ず明示しなければなりません。
(3) おそらく指導教授は、最近の論文やレジュメがインターネットからのコピペが増えていることを危惧して、そう言ったのでしょう。インターネット上の情報はほとんど不足していて、論文には役に立ちません。
しかし、あくまで調査手段としては必要不可欠です。論文に使うにあたって信用のおかれるwebサイトはあります。公的機関のサイトです。内閣府、文部科学省など、世界的にはWTO、WB(世界銀行)、IMFなど。論文として直接書けるのは、こういったサイトに限定されています。
wikipediaは質としては高いのですが、絶対的に正しいという確証があるわけでもありません。英語のwikipediaはきわめて優れていますが、日本語の場合はほとんどが広辞苑レベルで、知識としてはほとんど表面的で使えません。文献にあたったほうがよほど正確で深みがあります。
No.3
- 回答日時:
(1)英語の論文を読むとわかりやすいですよ。
簡単に書いてしまえば、他人の意見の場合、「A氏(1900)はBという意見である。」とか、「Bであるという意見がある。(A,1900)」などのように、誰がいつ、どの論文なり書籍で言ったことかをはっきりさせろということです。(2)「取ってきた」とは「引用した」ということでしょうか。それであれば、引用した際に「これは引用だ」ということがわかる形でまず、書きます。例えば、「『Bという意見である』(A,1900)と明言している。」とか、「A氏は1900年の論文で『Bという意見である』と明言している。」などのように引用箇所(この場合は『』内)をはっきりさせます。その上で、最後に引用文献として全て列挙します。参考文献もそうですが、この際に関連するページを明示するというのが基本です。
こうした論文やレジュメの書き方といったものは、「レポートの書き方」の類の書籍を読みましょう。大学時代に勧められたのは「理科系の作文技術」(木下是清、中央公論社、1981年)です。(当方は理系ですので。)
(3)インターネットの情報というのはフロー情報というものになり、「簡単に書き換えられたり、消されたりする」ということから信憑性が低いとされています。事実、Wikipediaは各人で自由に編集できますよね。昨日言っていたことと、今日言っていること、明日言っていることが違う可能性があるわけです。(書く人の知識に依存している割に、誰が書いたかわからないのがWikipediaですし。)
一方で文献は「誰が」「いつ」書いて出版されたかというのがわかり、それを辿れば確実に「元ネタ」にたどり着けるわけです。その文献中では、過去に言っていることと将来的に言っていることが変わりようがないので、信頼性が高いわけです。
おそらく、まだ「書く」という作業で手一杯でしょうが、「読んでくれるる人」を意識して書く必要があります。読んでいる人が、「ここに出てくるBって結論にどうしてなったのだろう?」と思った時に、元ネタに辿れない状況というのは非常に不親切だと思いませんか?しかも、辿ってみたら「消されてた!」なんてことになったら、論文で自分が言ったことも疑われるわけです。ですので、WikipediaなどのWeb上のものを使う場合は、レジュメ程度までにしておいた方が無難です。
まだ、読んでいる文献・論文の絶対数が足りず、使いにくいでしょうが、数をこなしているうちに「論文の方がネットより使いやすい」という日も来るかもしれません。論文の方が「AさんがBと言った」ということなどが明確ですから、そのまま引用しやすいですし。
論文は「論理的に」書くもの。引用文献、参考文献(他人のデータや意見)というものは、その「論理的な文章」をさらに補強するためのものではないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
1や2については「はじめての論文の書き方」とか「これで分かるレポートの書き方」などという類の名前がついている書籍が出ていますが,1番よいのは実際の論文を読むことです。
そうすれば参考文献の書き方,引用文章の書き方,文章形式などが分かるはずです。> インターネットの内容は信憑性がないといわれたのですが、僕はwikipediaから引用することが多いのですがダメですか?
ダメということはないです。むしろこの時代にインターネットを活用しないというのは宝の持ち腐れでしょう。ただ,ウィキペディアにも間違っているものがあるので「自分で選別できないうちはむやみやたらに使うな」という意味です。
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