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シャンソン “Coin de rue ”
http://www.paroles.net/chansons/13028.htm
の1番の歌詞の上から6行目、

“Un taillis d'embuscades ”

の“d'embuscades ”の最初のe´lisionしている“d' ”の文法上の正確な定義とその意味を教えて下さい。

“embuscades ”は女性名詞“embuscade ”の複数形だろうと思われますが、ここで与えられている和訳は「待ち伏せをする雑木林(茂み)」と、名詞がいつの間にか“Un taillis ”を修飾する形容詞のように使われています。

また、これが仮に“de”の省略形だとすると、「de+名詞」でその名詞が動詞の現在進行形(ってフランス語では言わないんでしたね、でもジェロンディフではありませんし、正式に何と呼んだらいいのか見当がつきません…)のように使われていますが、“de”にそれらしき用例が辞書(プチ・ロワイヤル仏和辞典)に見当たりません。これは辞書が悪いのではなく、きっと私の探し方が下手なせいなのですが……。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

se_tutoie さん こんにちは



ピアフに愛されたHenri Contetから、今度は二面性を持つCharles Trenetですね

この頭を悩ます小さき前置詞(de)は、ご理解すれば
(何だそうかと極めて)簡単で 次の4つに分類です

(1)出発の関係(時間や空間で):コレが具体的には
離れていくこと、起源、引き出されるもの等

(2)所有や従属の関係:~の持ち物とか等

(3)多様な関係:種類、性質、その一部等

(4)動詞とその状況補語となる名詞との関係:この際に
状況補語が cause, moyen, instrument,maniere et duree と

今回のご提示句は名詞+de+名詞で、deの次の名詞は動詞embusquerから
派生してますので~する為のとか~に適したと前の名詞にかかって行きます 
つまりdeの前後の品詞を良く判断して上記(1)~(4)を選択れば良いのです
その選択判断の練習には省略の文学である詩は最適化と思います

(締め切りで投稿出来かねた前問は動詞+de+名詞の型でして
動詞の種類(接続法辺りで学ぶ?)が所謂verbe de sentiment ですから
(4)の原因となります そして、その型の繋がりは強く、間に何も挿入しません)

次にこの自伝的な側面を多く示す詩の隠れたる二面性を味って頂きたく
キーワード(ade 詩中の幾つかこの接尾辞)に関して

Un amour qui fut perdu Juste a ce coin de rue と有りますから
embuscadesは、単に鬼ごっこなどでの待ち伏せに加えて、媾曳の場所
とも暗示して、(ませていますが)待ちぼうけを食らったと読め無いでしょうか
腕白かと想像させながら、実は(両親は7歳ごろ離婚)愛に飢えて(早熟であった)面を見せつけ
失恋の傷を癒すべく旅立ちの展開と、でも今は故郷に戻り帰巣している自分等

こう思いを巡らすと、taillisはfutais(大樹林)に対する taillis (雑木林)と看做すことができ
昼間はroucoulade(鳥達の鳴き声)が聞こえ、帳につつまれるとembrassade(恋人達の抱擁)が
1955ですから、ここかしこと 

ここがesplanade(広場)であっては
このような詩想は生まれなかったのでしょう

今回は、turlupinadeな内容です
いつかフランス語の逆引き辞典を
お手許に置かれて、詩をお読み下さい
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この回答へのお礼

>embuscadesは、単に鬼ごっこなどでの待ち伏せに加えて、媾曳の場所
>とも暗示して、(ませていますが)待ちぼうけを食らったと読め無いでしょうか

>腕白かと想像させながら、実は(両親は7歳ごろ離婚)愛に飢えて(早熟であった)面を見せつけ
>失恋の傷を癒すべく旅立ちの展開と、でも今は故郷に戻り帰巣している自分

そうおっしゃられて、はたと膝を打ちました。確かにそういう解説を伺ってから改めて詩を読むと、全て辻褄が合いますね。詩全体の流れというか、脈略からすると、その様に解釈する方が首尾一貫していますね。ただの少年時代の鬼ごっこの場所だったというだけでなく、そこは実は15歳のamourを失った場所だったのだ、と……。

う~ん、この詩、そういう意味では非常に味がありますね。私は単なるノスタルジアだと思ってこの部分を読んで、そして歌を聴いていましたが……。思わずご回答に唸ってしまいました。

それと、前々回、大変失礼なコメントを書いてしまい申し訳ありませんでした。実はあの詩の最後の連は、私の持っている、和訳と解説が掲載されている本『シャンソンで覚えるフランス語 3』には掲載されていなかったのです。質問に掲載した詩の部分はサイトのURLをコピペしただけでしたので、後で本の歌詞とサイトの歌詞とを付き合わせてみたら、サイトの歌詞の方が多い(本の歌詞は最後の連を省略している)ことに気付きました。

お礼日時:2007/05/02 21:59

こんにちは。

先のご質問「s'il est vrai qu'elleのs'ilについて」ではご丁寧なお返事を有難うございました。また、文の意味は尋ねられてなかったので、添付の歌詞を見ないで、エリジォンの文法上の説明だけをしてしまったので、訳が適切でなかったことをお詫びします。後で歌詞を見ると誤訳が理解できました。

1.この「d'」はご理解の通り、de+embuscadesのエリジォンによる省略です。このdeの後に名詞embuscadesが来ていることから、このdeは前置詞になります。 

2.Un taillisはここでは「藪」が最も適した訳になります。Un taillisとUnが使われているのは、「ひと塊の草木の生い茂った所」という意味が込められています。藪とは、草木がある程度密集したところです。

3.embuscadesは「待ち伏せ」という可算名詞です。複数形になっているのは、何度も待ち伏せしたり、隠れたりしてプチ鬼ごっこのような遊びをしていたことをほのめかします。それはその後のLes voyous de mon quartier Venaient s'y batailler「近所の悪ガキ達がよくそこで戦争ごっこをしていた」という文脈からも推測できます。ここのyはUn taillis d'embuscadesを指しています。

4.そう考えると、Un taillis d'embuscadesの意味は「待ち伏せするための藪」ということになり、このdeは「目的」の意味を持つ前置詞となります。別の前置詞で言い換えれば、Un taillis pour embuscadesとなり、同じく「目的」を表すpourに相当します。前の名詞Un taillisを修飾しますから、形容詞的用法の前置詞といえます。

5.このようなdeの使い方は
une voiture de rally「ラリー車」
=une voiture pour rally「ラリーのための車」
une femme de menage「主婦」
=une femme pour menage「家事をするための女性」
などに見られます。

6.全文の直訳は
「ある通りの一角を思い出す
今はなくなってしまったけれど
子供の頃はよくそこで遊んだっけ
その場所をよく思い出す
そこには柵がめぐらされていて
待ち伏せするための格好の藪があった
近所の悪ガキどもが
よくそこで戦争ごっこをしてたっけ」
ぐらいの訳になります。

以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

いえいえ、とんでもありません、お詫びなさるほどのことでもありませんので、どうかそれほどお気にならさいで下さい。

>このdeは「目的」の意味を持つ前置詞
>同じく「目的」を表すpourに相当

なるほど!pour だったら私も分かったんすが、de を使われると、この前置詞は引っ張りだこでいろいろな意味に用いられていますから、まだ不慣れな私にはかえって難しく感じてしまうのです。大変分かり易いご説明、どうもありがとうございました。

お礼日時:2007/05/02 21:35

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