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 先日、ある人から、「ヨーロッパは日本と違って階級社会であり、エリートはエリートらしく労働者階級は労働者階級らしく分相応に生きるべし、という考えが根付いている。高学歴高収入なのは一部のエリート層。その代わり仕事はハードだし、社会的な責任も大きい。英国のエリート層は、幼少のころから全寮制の学校に入り、将来のエリートたるべく英才教育を受ける。他方、多数を占める労働者階級は総じて低学歴低収入だが、それほどあくせく働くわけではない。だから、ある意味、気楽な生き方ではある。就業へのモチベーションも一般的な日本人ほど高くはないため、失業率は高くても失業自体はそれれほど深刻な社会問題ではない。また、階級は世代間に継承される傾向が強い。強いていえば、戦前の日本に少し似ているかもしれない。」という話を聞きました。
 市民革命の本場であるヨーロッパが今なお階級社会であるというのは驚きですが、実際のところはどうなんでしょうか。

A 回答 (3件)

確かにそのような社会ですね。

私はイギリスに住んでいましたが、労働者は労働者らしく生きているというか、それなりに楽しんでいます。日本みたいに他人とくらべ真似をするような事はないです。ある意味自由で楽しそうです。

日本では農地改革によって農村に居た人達が工業生産に伴って土地を売り都市部に住むように成りました。今でも田舎に大きな土地を所有してる人達は元地主なのが多いです。日本は技術大国で経済力も世界的にみて大きいので分かりにくいですが、所謂サラリーマンは労働者階級に入ります。中流ではないです。

イギリス風にいうと日本の中流階級は、医者、弁護士などの専門職や中小企業の経営者、役員などに当たります。

歴史ですが、幕末は幕府が悲惨な状態になっていたので西洋人からしたらそのように見えたのでしょう。大名家で数万坪の屋敷に住み、旗本で3000坪程度の屋敷に住んでいました。下級武士でも170坪~300坪程度の屋敷に住んでいたそうです。

鎖国みたいな事をしていたのでそんなに物が流通してなかったし見た目が質素に見えたのでしょうね。江戸時代、士農工商と階級を作りましたが、豪商や豪農は実質的には大名家と変わらない暮らしをしてました。天井を水槽にして鯉を飼ったりしてました。ですので戦後の教育の仕方によって間違った見方で見るようになったのかもしれません。日本は地方分権が進んでいて力があったので明治維新が成功したと言われています。

補足ですが、仙台の伊達家は藩だけでヨーロッパに派遣出来るほどの財力があったそうですね。(笑)
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 英国の皇太子が、我が国は階級によって分断されている、というようなことを何度か言っていますね。



 最近の、なんとか王子の恋愛が破断したのも、恋人の母親が中産階級で、女王に対して「マーム」という尊称で呼びかけなかったとか、卒業式でガムを噛んでいたとかが原因だと言われています。

 フランスでは、グランなんとかいう行政大学院ですか、ゴーン日産社長の出たなんとかの2つが大半のエリートを生み出しているそうです。名前が思い出せないので、なんとも信憑性のないコメントになりますが f(^^;

 戦前の日本に似ているって言えば似ている社会ではありますが、日本の貴族社会は、成り上がりの貴族をすんなり受け入れていた点で特異だったという話を読んだことがあります。西洋はもっとガチガチみたいですね。

 ちなみに今の日本では相続税が超高いので、あんなふうに、先祖伝来、中世以来の城郭を保有して・・・ みたいにはなりようがありませんねぇ。
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この回答へのお礼

 西洋では未だに貴族の子孫は、その家柄を誇りにして威張っているという話を聞いたことがあります。日本は質実剛健を旨とする武家社会が長く続いたというのも、日本に階級社会が定着しなかった一因なのかなと思います。幕末には多くの西洋人が来日しましたが、当時の日本の支配層である武士の生活が質素で真面目であることに、驚いたとも聞きます。日本の場合、武士も農民も生活水準では大差がなかったのかもしれません。だから、西欧型の階級社会が定着しにくかったのかな、とも思います。

お礼日時:2007/05/05 06:49

仰せの事柄は概ね的を得ている様に思います。



ヨーロッパのような階級社会はすなわち、構造的階層社会であり階級社会を無くそうとして二度にわたり大戦をしたが未だに無くなっていません。階級社会がおそろしいのは、固定化することであり代々続くということです。

アメリカのように歴史の浅い国では、せいぜい階層社会止まりなのですが、ヨーロッパは歴史が長いので階級社会が今でも続いているのです。
金持ちは途方も無く金持ちで、貧乏人はいつまでたっても貧乏人なのです。当然、お金持ちは将来、社会の上に立つ者としてのエリート教育を受けます。家庭教師は貴族社会からの名残りのいい例です。

日本では、300万円~1500万円の年収はみな行動が同じそうです。これが「中流」です。階層社会はあってもよいとは思いますが(固定化しなかったら)、固定化するのですね。いったん、上層になったら既得権を離しませんからそれが社会の流動化を妨げ、不安定化につながるのです。

階級社会は極めて不自由な社会です。我が国でも江戸時代がそうでした。階層社会が階級社会化しようとしているアメリカは、活力を失なっているように見えます。経済の不振です。
基礎的な工場の多くは皆アジアに行きましたから。日本もアメリカのマネをすると二の舞になってしまいます。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
 そうですよね。いったん、階級ができてしまえば、上流階級の人たちは既得権を手放すはずがありませんよね。英国の英才教育も既得権を維持するための投資なのかもしれませんね。
 でも、見方を変えれば、ヨーロッパの労働者階級もそれなりに幸せなのではないでしょうか。日本人のように、あくせく働かなくても最低限の衣食住が確保でき、分相応に余暇が楽しめればそれでよいというライフスタイルもありかな、と個人的には思います。
 日本人は総中流意識が強いから、かえって大変なのかなとも思います。だって、日本人であれば、「子どもは大学まで行かせて、マイホームを買い、新車を数年おきに買い換える」のが普通と思ってますよね。でも、この生活って、他国との比較でいうと、上流階級的生活に見えませんか。この生活を維持しようと思えば、仕事は楽できないです。上昇志向を放棄し、分相応に暮らす、というのも一つの生き方とは思いませんか。でも、この生き方は日本では難しいかな。

お礼日時:2007/05/03 11:56

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