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残さず食べるのは大切ですが~。
残さず食べることは大切ですが~。
のように「の」「こと」の二つの表現が使われることが多いと思いますが、どちらが正しいのでしょうか?もしくはどちらも正しいのでしょうか?
文章を作るときに、いつも悩みます。ご存じの方、教えて下さい。

A 回答 (2件)

以下、学校文法に基づいて御説明します。



まず始めに結論を述べておくと、御質問の2文は文法的に両方正しい文といえます。
「の」と「こと」について、以下に概略を書きます。

1)残さず食べるのは大切ですが~。
2)残さず食べることは大切ですが~。

1)のような「の」は格助詞の一つで、その働きの上から体言代用の「の」とか、準体言助詞とも呼ばれます。その名の通り、文節に体言(名詞)としての資格を与えます。例えば「食べる」という動詞は、そのままでは主語や修飾語になれません。その「食べる」に問題の「の」がつくと、「食べるの」という形で「食べること」という体言としての意味・用法を持つことになり、それに「は」がついて、「食べるのは」という主語になれるのです。活用語や、体言などにつきます。
意味・働きをまとめると、
「こと」「もの」「人」「のこと」「のもの」「の人」などの意味を表し、文節に名詞としての働きを与える。
ということになります。

2)のような「こと」のことを、形式名詞といいます。もともとの意味(「こと」ならば「事柄」)が薄れ、専ら被修飾語(「~のこと」「~なこと」の形)となり、次のような意味・用法を持ちます(以下、やや理屈っぽく難解です。)。
Aある対象を中心に、それに関する一切の事柄・ありかたを表す。
 例 私の【こと】はほっといてくれ。
B言ったり、考えたりする内容の、存在・形成を問題にする。
 例 馬鹿な【こと】を言うな。死ぬ【こと】はいやだ。彼は東大生だと言う【こと】だ。
 ※2)の「食べること」は、この意味・用法です。
C「~とは…の【こと】だ」の形で、「~」と「…」が同じ対象だという判断を表す。
 例 将棋名人とは私の【こと】だ。
など。他にも細かな意味・用法がありますが、省略します。活用語や体言、格助詞「の」などにつきます。

さて、ここからが本番です。
「の」は上に説明したように、活用語について、「こと」「のこと」などの意味を表します。1)の「食べるの」は、「食べること」を言い換えたものに過ぎません。その点から言うと、#1の方がおっしゃるような「の」と「こと」の意味の違いは、文法的に全く見いだせません(個人的感覚にすぎません。)。

「の」と「こと」の違いを例文で見ていきましょう。
a「棚の上にある【お菓子】を食べてはいけません。」
b「そこにいる【人】はだれですか。」
c「過去に起こった【事件】を再調査する。」

a~cの【 】内の語は、文法的には、すべて「の」に置き換えることができます(cは意味的に不自然ですが、文法的には可能であり、文脈によって文として成り立ちます、)。それに対し、「こと」に置き換えられるのはcだけです。a・bに「こと」が入らないのは言うまでもありません。
以上から、活用語につく「こと」の多くは「の」に置き換えられるが、「の」に置き換えられるものの中には「こと」に置き換えられないものもある、といえます。
ただし、例外的に、次のような場合には専ら「こと」が使われ、「の」は使われません。その理由を述べるのは私の手に余るので、ここでは省略します。
●「~ことがある。」「~ことがない。」の形
 例「食べたことがある(ない)。」は「食べたのがある(ない)。」とはできない。「食べたのがある(ない)。」の「の」は「食べ物」あるいは「食器」などの代用にはなっても、「こと」の代用にはならないからである。

きわめておおざっぱですが、「の」と「こと」について御説明いたしました。おわかりになりにくい点などがおありでしたら、補足・再質問をなさってください。
 

参考URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
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この回答へのお礼

お忙しいところ詳しくご説明いただきまして、ありがとうございます。
参考URLも見させて頂きました。
どちらでも文法的には大丈夫なんですね。
ネイティブとして感覚的に使っていますが、やはりルールがあるんですね。それにすべてにおいて「こと」と「の」を入れ替えて使えるわけではないことも分かりました。その違いがとても興味深いです。普段感単に使い分けているのに、こうやって法則にしてみると改めて日本語の奥深さを感じます。とても勉強になりました。
本当にありがとうございます。

お礼日時:2007/05/08 15:32

どちらでも良いですが、ニュアンスが異なります。

最初のは、実は、「残さず食べるというのは大切ですが」が省略されています。また、後者は、「残さず食べるということは大切ですが」の略です。
前者では、食べる動作には主眼をおいてないのですが、後者は、食べる動作に主眼をおいているので、「食べる」が強調されます。
「風邪の時、早く寝るのは仕方のないことです」と「風邪の時、早く寝ることは仕方のないことです」とを比べてみると、前者は、早くと寝るとの全体を仕方のないことだと言っているのに対し、後者は、寝ることに力点を置いてぃ
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この回答へのお礼

とても早いご回答ありがとうございます。
どちらにも「という」が省略されていることに初めて気づきました。
そうやって比べてみると、強調したい部分が違うということも分かりました。ありがとうございます。
ということは、正式な文章、例えば作文のようにきっちり会話文のようなくだけた言葉を使わないときは、
「残さず食べるの(こと)は」より「残さず食べるというの(こと)は」というふうに省略せずに「という」を入れた方がよりいいということになるんでしょうか。
日本語は難しいですね。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/05/08 08:53

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