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”輪をくぐって厄除けする”というお祭りがこの時期に全国の色んな神社で行われているようですが、どういういわれなのかを御存知の方、ぜひ教えてください。

A 回答 (3件)

 おはようございます。


 私もこの風習はかなり早くから知っていましたが、実際に目にしたのは高校に入ってからでした。少し離れていますが図書館が有って、その途中の宿場の鎮守の神社で、確か今頃行われていると思いました。場所は東海道の品川です。

 さて、この行事の元々の由来を知ったのは私もつい最近です。読みかけにしていた「風土記」の逸文を読み進めていたところ、備後の国、蘇民将来の項に次のような記述が有ります。尚、これを引用していた文献は「釈日本紀 七巻」です。
 北の国の無塔の神が南の海の神の娘に求婚に行った所、日が暮れてしまった。そこで辺りの者を訪ねたが、兄の蘇民将来はひどく貧しく、一方弟の将来(同名です)は豊かで恵まれているにも拘らず、惜しんで宿を貸そうとしない。そこで兄のところに宿を求めると、精一杯のもてなしをして応対した。
 それから数年、神は八柱の子を伴って現れ、「お前にお返しをしよう。お前の子孫はこの家にいるか?」と問います。「娘と妻がおります」。「ならば、茅の輪を腰の上に着けさせよ」。
 その夜、神は輪を着けた将来の娘を除いてことごとく滅ぼしてしまいます(もちろんこの夫婦は無事だった筈ですが)。この時仰せられて曰く、
「私は速須佐雄(はやすさのお)の神である。後の世に疫病がはやったら、蘇民将来の子孫だと言って、茅の輪を腰に着けた人は免れるであろう」。

 というわけで、本来はこれは疫病よけの厄除けだったわけですね。強大な力を持った神が悪しきものを遠ざけるというのは、ほかにも疱瘡よけのお札のようなものも有るし、よくあることのようです。
 また、茅の輪くぐりも疫病だけでなく、虫封じなどもっと広いご利益が挙げられるようになっていると思います。茅そのものにも意味が有るのではないかとか、蘇民将来はまた別の話も有りそうですが、そちらは別の機会にお調べ下さい。それでは。 
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
最近近興味を持たれた方らしい詳しい説明でよくわかりました。

お礼日時:2002/07/01 15:26

菅原神社のHPに[千茅神事]が紹介されています、曰く[備後風土記逸文]和銅六年(713年)の蘇民将来の故事に由来しているとか。


   http://www.sugakou.or.jp/frame3.htm

[夏越]とは旧暦では四・五・六月が夏なため、このように呼ばれるとされ[なごし=和ごし]で人の心をなごやかにするのだという。

元来宮中の行事で応仁の乱の後、宮中では一時断絶するも民間では継続され特に夏越の大祓が盛んになったようです。

茅輪くぐりは[釈日本紀・7]備後風土記逸文にある蘇民将来の故事から[茅の輪]を悪疫除去のしるしにしたのが由来だと記してある。

参考URL:http://www.sugakou.or.jp/frame3.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
神社のサイトを紹介頂き、とても参考になりました。

お礼日時:2002/07/01 15:22

神社オンラインのQ&Aに出ていました.ご参考ください.(参考URL)


他にも「夏越 大祓」で検索するといろいろ出てきます.

参考URL:http://www.jinja.or.jp/faq/answer/04-04.html
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この回答へのお礼

茅の輪と言うのですね。「夏越」「大祓」という言葉もはじめて聞きました。
色々な勉強ができそうなサイトを紹介して下さって、どうもありがとうございました。

お礼日時:2002/07/01 11:47

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