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シュウ酸の定量において、弱酸の終点は分かりにくいのでNaOHとの中和滴定よりもKMnO4との酸化還元滴定の方が一般的なのでしょうか??
また、弱酸の中和滴定の終点が分かりにくい理由・弱塩基の場合も分かりにくいのかどうかを教えて下さい。

A 回答 (2件)

強酸や強塩基なら濃度や共存する酸・塩基濃度に関係なく100%電離しています。

この組み合わせでは中和点はpH7であると考えて良く、中和点はシャープな一点になります。

電離度が低い弱酸(あるいは弱塩基)は、分子の一部しか電離しません。電離している割合は濃度が低ければ高く、高ければ低くなります。また、弱酸(弱塩基)は塩基(酸)が共存するとその量に応じて電離する割合が多くなります。

弱酸を強塩基であるNaOHで中和した場合、中和点のpHは塩基性側に寄りpH7になるとは限りません。等当量の弱酸と強塩基を混ぜた場合、強塩基は100%電離するのに対し、弱酸の一部は未電離状態であるためです。
また、弱酸と強塩基の塩で作る緩衝液を考えてもらうと良いのですが、中和点付近では強塩基を滴定していってもpHが変化しない緩衝域があります。塩基が増えていった分だけ未電離だった弱酸が電離するためpHが変化しないのです。こうなると、一点の中和点はわかりにくいということになります。
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この回答へのお礼

とても分かりやすい回答ありがとうございます。
アンモニア水の滴定等はあまり行いませんが、弱塩基の場合も同じように考えることができるのでしょうか??

お礼日時:2007/06/02 21:19

NaOHでの中和滴定でいいと思います。

終点が分かりにくいのは、弱酸を弱塩基で滴定した場合です。
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