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日米安保条約の5条には、米国は日本が侵略を受けた場合に防衛する義務がありますが、日本はありませんよね?
近い将来、米国が侵略を受け、米軍から参加の要請を受けたと仮定して、日本は巻き込まれるから嫌だとそれを拒否したとします。
米国側はこれを独善的なエゴと受け取り、日米安保条約を破棄する可能性はどれくらい現実味がありますでしょうか?

A 回答 (8件)

結論から言いますと、ほぼ100%あり得ません。



以下、理由を列挙します。

1、まず、アメリカが結んでいる同盟は、全て片務条約であるということを理解して下さい。
アメリカの軍事費は、他全世界の軍事費の合計よりも巨額です。
実際にアメリカは、全世界を相手に戦争しても勝てるだけの軍事力を有しており、この国と対等な同盟を結べる国は世界に存在しません。
大国間戦争でアメリカが危機に陥ったとして、そこに日本が行っても何も出来ませんし、向こうも期待していないはずです。
ただ、アメリカが現在戦っている戦争は、テロとの戦争がメインです。
この場合は、話が違ってきます。
例えば、ペストをばら撒かれ、国が大混乱、内戦勃発なんて事態になった場合、日本への支援要請は当然あるはずです。
これを断った場合、破棄は無いはずですが、相応のペナルティは支払わされると思います。

かつて、吉田茂は、日本の土地を提供し安全を買いました。
結果、現在、世界で最も重要な同盟国に日本はなっています。
2、在日米軍は本土以外世界で最も巨大な軍事基地。
沖縄には、在日米軍全軍が(確か)1週間動けるだけの膨大な石油が貯蔵されています。
また、沖縄の在日米軍をテロリストが奪った場合、それだけで世界の軍事バランスはひっくり返るとされています。
3、片務条約ではない 1
日本に他国の軍隊が上陸、米軍基地を攻めた場合、米軍はこれに対抗する装備を持っていません。
これは、陸上自衛隊の役目です。
テロリストの攻撃に対処するのは、警察の役目。
戦闘機による基地への攻撃を防ぐのは、航空自衛隊の役割です。
4、片務条約ではない 2
世界最強の第七艦隊ですが、母港を提供出来るのは日本だけです。
これは、今後も変わりません。
母港とは、単に停泊出来るだけでなく、
兵士の休息→設備も必要ですが、それ以上に信頼出来る国でなければ、安心して上陸、休息はとれません。
高度の技術→艦の修理やメンテを行わなければなりませんが、これには高度な技術、また技術を持った技術者が不可欠です。
5、片務条約ではない 3
自衛隊が機雷の除去作業等、妙に偏った分野で高度な技術を持っていることはご存知だだと思います。
これは、自衛隊が、米軍とあくまで共同して動く軍隊として作られて来たことと関連しています。
攻撃のメインは米軍ですが、出動出来なければどうにもなりません。
そういう場合、敵が撒いた機雷を除去する補佐的な役が必要になるわけです。
そして、その役割を担当しているのが自衛隊ということです。
またインド洋での給油作業ですが、給油出来る技術を保有しているのは、日本以外ではイギリスのみと言われています。
他の分野でも、米軍と相補的な役割をする軍隊として、自衛隊は極めて良く出来た軍隊になっています(それが問題でもあるんですが)。
6、片務条約ではない 4
日本には実は、大きな軍事的役割があります。
それは兵站です。
巨大な軍隊であればあるほど兵站は重要で、無敵のはずの軍が、食料や燃料の補給を絶たれて全滅した例は枚挙に暇がありません(三国志に良く出てきますね)。
米軍は巨大な攻撃的軍隊ですが、ある意味それ以上に重要な兵站を担当しているのが日本です。
例をあげますと、湾岸戦争の時、日本の軍事的貢献が無かった事を理由に世界から非難されました。
この屈辱感が、イラク派兵に繋がったわけですが、これはヤラセです。
この時、兵站として日本が投じた軍事力は、軍事費に換算するとイギリス(アメリカに次ぐ第二番目の貢献国と言われた)より遥かに巨大です。
日本の兵站無しに、米軍は攻撃を行うことが出来なかったというのが本当です。
また、前述した母港の件も含め、日本の兵站無しで第七艦隊は動きません。
7、アメリカが国力を維持するのに、日米同盟は不可欠
技術の進歩で、米軍は世界のどこへでも24時間以内に行けることが出来る様になったと言われています。
このことを理由に、日米同盟不要論を唱える方がいますが、これは間違いです。
国力の誇示と言う点で、目に見える兵器を世界に派遣しておくメリットは大きく、心理的プレッシャーを与えるという軍事力保有の大きな目的を達成するために、海外での拠点は不可欠です。
また、派遣可能と、そこで継続的に戦闘が行えることは全く別で、これは前述した兵站の問題からお解かりでしょう。
8、日本は潜在的脅威である。
アメリカは、日本の技術を恐れています。
特に日本が独自の軍事技術を保有することには過敏で、かつて次世代支援戦闘機 FSX(F-2)開発計画に横槍を入れ、反故にされたことは記憶に新しいです。
他の方がコメントされていますように、日本を潜在的敵国と考えていることは否定出来ません。
その日本を抑えるために、日米同盟は不可欠です。
9、日本の技術流出、拡散を抑える必要がある。
同盟を破棄した場合、日本は中国、ロシアと同盟を結ぶ可能性が強いです。
また、日本をどこかの国が占領した場合、日本の軍事関連技術はその国に流れます。
例えば、中国に日本のハイテク技術がことごとく流れた状況を想像して下さい。
中国の兵器が急速にハイテク化し、アメリカの兵器に急迫してくることはお解かりでしょう。
ちなみに、北朝鮮の核技術の流出元が実は日本という有力な情報が存在します。
具体的な大学教授の名前も挙がっていますね。
こうした悪夢を避けるためには、日米安保が不可欠なのです。

ある軍事評論家が、
「日本が最貧国になり、おもいやり予算を支払えなくなっても米軍は駐留するか」
という質問をアメリカの要人に片端から聞いてみたそうです。
返答は、より重要な地位におり、より日米同盟について知っている人ほど明確で、
「あり得ない、例え駐留費を支払うことになっても駐留は続ける」
だったそうです。
これが当然の回答であるのは、もうお解かりでしょう。
アメリカが、‘世界でも最も重要な同盟‘ということをしばしば口にしますが、これはリップサービスではなく、本当のことです。

最初の質問、日米安保破棄の可能性ですが、これ自体はあり得ます。
理由は、アメリカの崩壊。
言い換えれば、米軍が日本から撤退する時は、アメリカが世界最強の国でなくなるときです。
アメリカがソ連の様に、各州毎に分裂することはありません。
アメリカの崩壊とは、アメリカの国力が低下→パックス・アメリカーナが崩壊し、孤立主義に戻ることです。
そもそも、全世界合わせた以上の軍事力を保有することの方が無茶な話で、現在の状態はあまりに不自然です。
世界の警察から、世界最強の一国家に衰退することの方がむしろ自然でしょう。
そうなれば、同盟国は、自身でそれぞれの担当地域を管理することが要求されるわけで、その時が日本の正念場だと私は考えています。

長くなりましたが、以上です。
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米国に侵略する可能性がある国は、中国・ロシアでしょう。


米国は日本に援助を求めるのではなく、ハワイのヒッカム基地にある太平洋戦闘指揮センターが中国に対する戦略指揮を取ります。
韓国のアメリカ軍は在韓米軍の司令官が指揮を執ります。嘉手納基地のF15戦闘爆撃部隊、ハワイのC17輸送大隊、グアム島の戦略爆撃機、アラスカのF16戦闘爆撃機の全てはヒッカムから直接戦闘指揮を行う。

ロシアに対しては、NATO軍がアメリカ軍と共同で戦闘の指揮を執る。

アメリカ海軍は今後、12隻の空母の内半分の6隻と機動部隊を、常時、太平洋に展開しようとしているが、アメリカ空軍も過半数の機動航空大隊をハワイ、グアム、アラスカに展開しようとしている。
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援軍要請拒否相当をきっかけとして、徐々に同盟関係が疎遠になり、


最終的に破棄、戦争に至ったという事例は過去にありました。
第1次世界大戦後の日英同盟破棄から第2次大戦までの日英関係です。
過去にあった事が今後起きないとは言えないでしょう。

米国から日本に対する援軍要請の現実味についてですが、
たとえば、日本に設置したレーダー、迎撃ミサイルによる
米国向け弾道ミサイルの撃墜要請と情報提供要請などは
既にあったと見なして良いのではないでしょうか。
参考URLはミサイル防衛に絡んだ米国のローレス国防副次官の発言の報道です。

参考URL:http://www.sankei.co.jp/seiji/seisaku/061206/ssk …
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アメリカが他国の、ましてや太平洋を隔てた日本からの援軍を必要とするような事態に追い込める軍隊を保有する国家は地球上に存在しません。

そのような事態がおきるとしたらEUと中国とロシアが同盟を結んでアメリカに侵略を開始したとか(そうであれば日本は既に中露から攻撃されているはずですのでどの道救援に行く余裕など無いでしょう)、エイリアンの攻撃を受けた場合くらいしか想定できませんが両案ともに現実味のない話です。
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現実味はないと思います。


日本が軍事力を行使できない状況になっているのは元はと言えばそのような憲法を日本に押し付けたアメリカですから、今となってそれを独善的なエゴだとは言えないでしょう。
朝鮮戦争が勃発した時に、日本が軍事力を全く持たないということは日本にとってもアメリカにとってもマイナスだということで警察予備隊ができましたが、その時から今日まで自衛隊は在日米軍を補佐するためだけに存在すればいいとアメリカは考えていると思います。

米ソ対立時代にアメリカはソ連を牽制するために中国を利用してきたこともありますが、中国が益々強大になりロシアにとってかわって厄介な存在になりつつある今日、安保条約を破棄して極東にアメリカの足場を失うことはアメリカは考えてもいないでしょう。
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日米安保破棄が米国の国益につながるのならカードとして使用するでしょうね。

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アメリカが日米安保条約を破棄することは無いでしょう。


アメリカ側からすれば日米安保条約は日本を守ることより、日本に軍備をさせないことを主にしていると思います。また、アメリカは日本の軍事力を当てにはしていないと思います。日本近辺で何かがあれば自衛隊を当てにするより自衛隊の基地を自由に使用できる方がアメリカ側にはいいでしょう。
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事実上ゼロじゃないですかね、まず日本とアメリカは領土が離れすぎている、だからアメリカの救援に日本をよぶことはないと思う、それにアメリカに手に負えない敵というのがいないといえばいないし、



現実味はないような気がしますね、大体アメリカが日本に守ってもらおうとしないと思うので。
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