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テレビの刑事ドラマの非情のライセンスの会田刑事が自分が被爆者であることを告白したことが印象的でそのことでお伺いしたいのですが、被爆者の差別はどんなことがあったのでしょうか。原爆を落としたアメリカに責任を負わせるべきなのに、差別があることが許せないことです。原爆症は病気は子々孫々まで続くのでしょうか。なぜ日本政府は治療費をアメリカに請求することができないのでしょうか。ぜひとも歴史の教訓、差別をなくしたいと思うのでご回答お願いします。なぜアメリカはイラクにも同様なことをしながら頬かむりをしているのでしょうか。

A 回答 (3件)

>被爆者の差別はどんなことがあったのでしょうか。



1945年夏、広島・長崎に「異なるタイプの原爆実験」が行われました。
「実験」と書いたのは、マンハッタン計画で「原爆の実験候補地に、ネバダ州核実験場とともに、広島・長崎・京都などが候補地」になっていたからです。
実験でなければ、異なるタイプの原爆を落とす必要がありません。
原爆爆発状況は、全て戦略米軍が記録しています。

終戦後、マンハッタン計画参加科学者は広島・長崎に学術チーム(日本では医療チームと変名)を派遣し人体実験の結果を調査しました。
その時に、遺伝子・染色体の異常が見つかります。
この時、誤った偏見が生まれたようです。
曰く、被爆者・被爆者子孫と結婚すると奇形児が生まれる。
曰く、被爆者・被爆者子孫は、代々放射能を帯びている。
などなど。
この事が、口コミで枝葉が付き広まったのでしよう。
当時は、「広島・長崎爆心地は、100年は草木が生えない」と信じられていたのです。
結果、被爆者に対する偏見が生まれたのです。

>なぜ日本政府は治療費をアメリカに請求することができないのでしょうか。

サンフランシスコ講和条約の結果です。
当時、吉田茂政権は「日本の独立」(GHQ占領状態の終焉)を早期に目指していました。
自由主義と社会主義の対立。特に米ソ対立が激しくなった時期を見て、吉田は「好機到来」とみたようです。
そこで、日本の「対戦国に対する賠償権・請求権放棄」と引き換えに「日本独立」を自由主義社会と先行して講和条約を締結したのです。
南北朝鮮・中国・ソ連(旧東ヨーロッパ諸国)は、サンフランシスコ講和条約に不参加。

>なぜアメリカはイラクにも同様なことをしながら頬かむりをしているのでしょうか

米国は「世界の警察」と自負し、世界最大の軍事力を持っています。
また、世界最大の経済大国です。
彼らは「この世をば、米国の世とぞ思ふ、三日月の、満ちたることの、なしと思へば・・・」なんです。
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>原爆症は病気は子々孫々まで続くのでしょうか。


これについてコメントします。
現在までの所、被爆二世、三世以降の世代に遺伝的な疾病や奇形の多発は、まず見られないと言うデータがでています。

生殖細胞は確かに放射線に弱いのですが、そのためむしろ不妊や初期の流産と言う形で子孫がつくれず、遺伝子上にトラブルのある子供自体が生を受けることがとても難しいのです。
このため無事に産れてきた被爆二世以降の世代にはほとんど遺伝子トラブルが引き継がれなかったと考えられています。

不妊や流産の多発はそれ自体悲劇ではありますが、現在生きている被爆者の子孫に対する偏見は許してはならないでしょうね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/25 22:04

「なぜ日本政府は治療費をアメリカに請求することができないのでしょうか」



サンフランシスコ平和条約
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/heiwajyo …
第19条【戦争請求権の放棄】
(a)日本国は、戦争から生じ、または戦争状態が存在したためにとられた行動から生じた連合国及びその国民に対する日本国及びその国民のすべての請求権を放棄し、且つ、この条約の条約の効力発生の前に日本国領域におけるいずれかの連合国の軍隊又は当局の存在、職務遂行又は行動から生じたすべての請求権を放棄する。

によって、日本国はアメリカにそのような請求をする権利を放棄しております。そのため、被爆者に対する援護は日本政府の責任で行われており、原爆を投下したアメリカは一切関与しておりません。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2007/06/25 22:03

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