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現在大学の理学部一年生です。
先日「外来種問題」についてゼミで発表したところ、先生に「侵略的外来種、帰化種の違いを明確にしなさい」と言われてしまいました。
調べたところ帰化種とは「生物が本来の分布域から人間によって別の地域に運ばれて定着した生物種のこと」とありました。
しかしこれではブラックバス等の侵略的外来種は帰化種となってしまいます。帰化種=侵略的外来種なのでしょうか?そうすると発表の全てを「帰化種問題」として書き換えなければならなくなってしまいます…。
この発表レポートの直しを提出しなければならないのですが、調べても明確な定義の違いを見つけられませんでした。
知っている方がおられましたら是非教えてくださいm(_ _)m

A 回答 (3件)

外来種という大きなカテゴリーのなかに、帰化種と侵略的外来種という別々のカテゴリーが含まれている、と考えてみてください。

一般的には、

帰化種: 生態系の機能を代えることなく定着に成功した外来種
侵略的外来種: 在来種を絶滅させたり、生態系の機能を変化させたり、人間や人間の生活に害を及ぼす外来種

と言われています。簡単に言えば、在来種と仲良く共生している平和的な外来種が帰化種、在来種を駆逐してしまう好戦的な外来種が侵略的外来種です。

しかし、帰化種と侵略的外来種は本質的に、「本来生息している土地から、従来生息していなかった土地へと人為的に移され、さらにその土地への定着に成功した種(動物&植物)」(つまり、外来種)という点で同じです。

また、自然環境では様々なニッチがいろいろな生物で埋め尽くされていますから、その状況に外来種が外部から入ってくるとなると、当然ニッチの取り分を減らされる在来種がでてきます。この場合、その在来種にとっては外来種によって「侵略」されたことになります。つまり、帰化種に限らず、すべての外来種は本質的に「侵略的外来種」であるとも言えます。

このように言葉の定義は正直曖昧です。省庁や研究所によっても、「外来種」や「移入種」「帰化種」などの異なった言葉が同じ意味で使われていることが多々あります。

とまぁ、言葉の定義というのは、学者によって変わってくるのが常。大学のレポートであれば、世間一般での定義がなんであれ、その先生が授業で使っている定義を暗記しておくことが良い成績への近道だと思いますよ(笑)。

外来種や帰化種の呼び方の違いを研究して発表したら面白いかもしれませんね。


おっと、ブラックバスの件を忘れていました。

ブラックバスは在来魚を駆逐しているという報告がありますし、法律的(「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」)にも侵略的外来種とするのが普通です。
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この回答へのお礼

丁寧に回答ありがとうございます。
定義の違いがよくわかりました(^^)!
なんとか定義の違いを直して提出できそうです。

お礼日時:2007/06/27 01:30

侵略的外来種の定義は政治的なものです。

特定外来法に関してはご存知でしょうか? 帰化か外来か、という言葉の定義の議論はこの法律制定時になされています。

この法律ではブラックバスやアライグマなどの指定された生物を飼育したり移動してはいけないと記されています。そのなかにウシガエル(食用蛙)やオオキンメイギク、タンカイザリガニなど既に地域に定着した種も含まれています。一方で史前帰化生物と考えられているスズメ、ドバトなどは考慮されていません。人間だってアフリカ起源の帰化生物です。

生物の移入に関して、ビクトリア湖のナイルパーチの問題等、考慮すべき前例は多々ありますが、政治的な判断がそこに常に伴う点を意識してください。ブラックバスの問題にしても、ルアーフィッシングの巨大産業を支える有用種であることは明白なのですから。
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>ブラックバス等の侵略的外来種は帰化種となってしまいます。


ブラックバスが帰化種じゃいけないんですか?帰化種でないということは在来種ということのはずですけど?
帰化種≒外来種>侵略的外来種だと思いますよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E6%9D%A5% …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
ブラックバスは帰化種でもあるし、侵略的外来種でもあるのですね。
ただ、侵略的外来種であるととるのが普通のようなので、侵略的外来種ととることにします。

お礼日時:2007/06/27 01:28

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