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経理課の看板に「ご集金の方は→の方向にお願いします。」とあったのですが、ご集金という敬語は、集金する方から集金される方に対する謙譲語だと思い、違和感を感じたのですが、このままで正しい表現なのでしょうか?

A 回答 (2件)

「経理課が『集金』する」のであれば、間違いであると考えます。


一方、ご質問の文面からは、「客が経理課(当該の会社)から集金する」とも読めます。その場合は正しい言い方です。

謙譲語に接頭語「お/ご」がつくことはあります。また謙譲語の一般形に「お/ご~する」というのもあります。ただ、それには、条件があります。以下は、「敬語の指針」(文化審議会答申 平成19年2月2日 全文はURL)から、ご質問に関連したところをコピーしたものです。まず、こちらからご覧ください。

>【16】自分のことに「お」や「御」を付けてはいけないと習ったような気がするが,
「お待ちしています」や「御説明をしたいのですが」などと言うときに,自分の動作なのに,「お」や「御」を付けるのは,おかしくないのだろうか。これは,どう考えれば良いのだろうか。

【解説】自分側の動作やものごとなどにも,「お」や「御」を付けることはある。自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合であれば,謙譲語Iとして,
「(先生を)お待ちする。」「(山田さんに)御説明をしたい。」など,「お」や「御」を付けることには全く問題がない。また「私のお菓子」など,美化語として用いる場合もある。

「お」や「御」を自分のことに付けてはいけないのは,例えば,「私のお考え」「私の御旅行」など,自分側の動作やものごとを立ててしまう場合である。この場合は,結果として,自分側に尊敬語を用いてしまう誤用となる。<

上記のように、「自分の動作やものごとでも,それが<向かう先>を立てる場合」や、「その動作やものごとを、立てる相手のために(代わって)行う場合」には、「お/ご」を使えるわけです。

ご質問の「集金」という動作は、判断が難しいですね。仮に、経理課の人間が一軒、一軒回って「集金」するのであれば、謙譲語「ご集金」を使って「ご集金に伺います。」のように言えなくもありません。この場合、「集金する」相手、つまり動作の<向かう先>を立てる言い方と考えられるからです。
しかし、ご質問の場合は、経理課がどんと構えて、客(?)が金を納めに来るのを待っているわけです。その動作・行為が、<向かう先>を持ったものと言えるかどうかは疑問です。つまり、「金を集める」という動作というより、結果的に「金が集まってくる」ということに過ぎないからです。
よって、経理課が客から集金するという意味であるならば、「ご集金」という言い方は間違いであると考えます。

しかし、ご質問を読むかぎり、「客(取引業者)」が、経理課に行って集金する意味とも取れます。この場合は、「客」の行為に「お」を付けた尊敬語であり、正しい敬語の使い方です。

参考URL:http://www.bunka.go.jp/1kokugo/pdf/keigo_tousin. …
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この回答へのお礼

とても詳しいご説明、ありがとうございました。
勉強になりました。

お礼日時:2007/06/29 13:02

>このままで正しい表現なのでしょうか?


正しいです。
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