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前にサルの脳内神経細胞で電気パルスが反応すると聞きました。
ホントにサルなんかの脳で電気パルスは反応するのでしょうか?
例えば、「完全なヒト」・「サルの顔」・「ヒトの顔の輪郭」・「手のイラスト」を見せたら電気パルスは反応するのでしょうか?

そもそもサルの側頭葉TE野の顔細胞ってどんな働きをするんですか?

教えてください。
宜しくお願いします。

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A 回答 (1件)

こんにちは。


度々お邪魔します。
ずいぶんと熱心に調べておられますね。私も、このような脳の話題が大好きです。

>前にサルの脳内神経細胞で電気パルスが反応すると聞きました。
>ホントにサルなんかの脳で電気パルスは反応するのでしょうか?

我々動物の神経細胞といいますのは、入力信号に対して「神経インパルス(電位信号)」を発生させ、それを伝達するのが基本的な構造であり、そもそもの役割です。ですから「電気パルス」といいますのはこの「神経インパルス」のことでありまして、全ての動物の神経細胞において、「反応」とはこの「インパルスの発生」を指します。

>そもそもサルの側頭葉TE野の顔細胞ってどんな働きをするんですか?

「顔細胞」といいますのは与えられた視覚情報の中で「顔の特徴」を持つ図形にだけ反応する細胞です。「TE野」といいますのは視覚情報を知覚処理する「大脳皮質・視覚野」のやや上層に当たり、多くの哺乳動物でその構造は我々人間と同じです。「顔細胞」といいますのはここで発見されました。

無作為に入力される視覚情報に対して知覚処理を行う視覚野には、特定の図形パターンに「選択的反応特性」を持つ「コラム(細胞集団)」が無数に配列されています。「選択的反応特性」といいますのは、入力された視覚情報の中に「自分の受け持ちの図形パターン」があるときにだけ反応をするということです。
それぞれのコラムは「専用コラム」でありまして、例えば「縦線」「横線」「右45度」「左30度」といった、それぞれの受け持ちがたいへん細かく決められています。ですから、コラムが反応するということは視覚情報の中にその図形があるということでありまして、認知作業を行う視覚連合野に送られるのはその結果であります。そして、これを「知覚処理」といい、視覚情報といいますのは視覚野コラムの無数の種類の反応特性によって篩いに掛けられ、幾つかのパーツに分割されます。ですから、このTE野の「顔細胞」といいますのは、「顔の特徴」を持つ図形に対して選択的反応特性を示す「知覚処理機能」ということになります。

最初に見付かったのは「手細胞」だったということです。
哺乳動物の視覚野コラムがこのような選択的反応特性を持つことは早くから確かめられていました。1960年代の話ですが、ある学者さんがこの反応を調べるためにサルのTE野におけるインパルスの発生を測定しながら様々なパターンの図形を見せていましたら、偶然ではありますが「手の形」に反応する細胞が見付かりました。続いて「顔細胞」が発見され、現在では図形パターンだけではなく、「特定の動作」に反応する「ミラー細胞(動作細胞)」なんてのも見付かっています。

>例えば、「完全なヒト」・「サルの顔」・「ヒトの顔の輪郭」・「手のイラスト」を見せたら電気パルスは反応するのでしょうか?

「手細胞」の発見に対して行なわれた追試実験の結果によりますと、「手のイラスト」を抽象化してゆきますと反応は発生し難くなったということであります。ですから、一連の反応特性といいますのは比較的細密な判定を行なっていることになりますが、このことは既に視覚野で特定されていた他のコラムにも言えることであまして、この厳格さといいますのは視覚野における反応特性の共通する特徴ということになると思います。ですから、サルはやはり人間の顔よりもサルの顔の方が反応しやすいわけです。果たして、昔テレビで女優の「あき武城」がサルを誘惑しようとしましたが失敗に終わっています。

ネットで検索なさるならば「手ニューロン」「顔ニューロン」の方が一般的でヒットしやすいと思います。
質問者さんは今後も情報を収集なさいますでしょうが、気を付けて頂きたいのは、手・顔・ミラーニューロンという立て続けの発見はたいへんセンセーショナルなものでありましたから、話題だけは先行していますが、まだ様々な論議に決着が付いていないということであります。
例えば、そのようなものがあるならば、他にもおばあちゃんに反応する「おばあちゃんニューロン」や「黄色いフォルックスワーゲン・ニューロン」というのがあって良いのではないか。では、ならば視覚野の機能局在はというのはいったい何処まで細分化されているのか。更に誤解を招きやすのは「手ニューロン」「顔細胞」などといいますと、あたかも細胞単位で反応特性を持つように思われてしまうといったことです。
従来の認識でいいますならば、情報といいますのは並列信号なのですから、ひとつの細胞がそれに対して結果を判定することでできないはずです。にも拘わらす、専門の学者さんたちの議論はこのような問題を逆に煽っているかのようです。このように、まだ未解決のため、一部の情報が混乱していますので、質問者さんも気を付けて下さい。
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この回答へのお礼

ホントにいつもありがとうございます。

「手ニューロン」「顔ニューロン」で調べてみようと思います!
詳しく教えて頂きありがとうございます。

お礼日時:2007/07/09 23:48

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Q人間の脳とコンピュータの違いについて

人間の脳とコンピュータの違いについて
すみません。大学の講義で「人間の脳とコンピュータ」の違いについて考えてこい、というレポートが出されました。
人間には「直感」があるが、コンピュータはそれがない、というのが一例ですよね?
他に何かありませんか。もしよければ教えてください。
あともしよければ、「人間の脳とコンピュータの違い」について書いてある本とか教えて頂けませんか。(新書あるいは文庫くらいのやつで)
よろしくお願いします。

Aベストアンサー

脳とコンピュータの大きな違いの一つは、プログラムの形態です。
人間の脳には最初は大したプログラムは入っていなくて、五感に
反応するなどのBIOSに近い機能があるだけです。多分、赤ちゃんは
「物がぶつかると音がする」という事も知らないでしょう。でも
その様子を何回か見ているうちに音がするのが当たり前と認識
するようになります。

コンピュータは経験したことを取り込むことは(現時点では)無い
と思います。確かに学習機能はありますが、学習できる範囲や
種類が決定的に違います。

ノイマン型のコンピュータは「あらかじめ」予定された行動仕様
(プログラム)に従って動くだけですが、人間の脳は経験によって
ほとんど全ての反応様式に対応します。

敢えて、感情とか直感とかは言いませんが、事務処理の仕方
とか受け答えの仕方なども教えればできるようになります。
そのための専用のプログラムが無いところから経験によって
できるようになる訳です。

ニューロコンピュータとして、そのような動作をさせる試みが
成されていると聞きますが、現状では規模や精度など、全く
比較にならないようです。

脳とコンピュータの大きな違いの一つは、プログラムの形態です。
人間の脳には最初は大したプログラムは入っていなくて、五感に
反応するなどのBIOSに近い機能があるだけです。多分、赤ちゃんは
「物がぶつかると音がする」という事も知らないでしょう。でも
その様子を何回か見ているうちに音がするのが当たり前と認識
するようになります。

コンピュータは経験したことを取り込むことは(現時点では)無い
と思います。確かに学習機能はありますが、学習できる範囲や
種類が決定的に違います。

ノイマン型のコ...続きを読む

Q勉強するってどこの脳を使うのか?

一生懸命勉強するとことで、脳内の関連組織の神経細胞間にどういう変化が起こるのでしょうか?

教えてください。
よろしくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちは。
学習によって神経系に発生する主だった変化といいますならば、それは学習記憶の「長期増強」であります。
「長期増強」といいますのは、

「神経シナプス結合の可塑的変化」
「細胞体内でのタンパク質の合成」

このふたつによって行なわれます。
「神経シナプス結合の可塑的変化」といいますのは、繰り返し行なわれる細胞間伝達によって、

「神経伝達物質の分泌量が増える」
「レセプターの数が増える」
「レセプターの受容感度が高くなる」

などの可塑的変化が起こり、これによって細胞間伝達が強化されることです。そして、このようにして形成された神経ネット・ワークを構成する神経細胞の細胞体には「タンパク質の合成」という物理的・化学的変化が発生します。これにより、記憶回路は「長期記憶」として固定されます。
また、勉強や訓練といった学習が繰り返されますと、記憶回路同士の「連想記憶関係」も強化・多様化されますので、正確に思い出したり、様々に応用したりといったことができるようになります。

以上は一般的な体験学習の構造でありまして、小脳や大脳基底核などの運動学習にはまた別なメカニズムがありますので、その点はご承知おき下さい。

こんにちは。
学習によって神経系に発生する主だった変化といいますならば、それは学習記憶の「長期増強」であります。
「長期増強」といいますのは、

「神経シナプス結合の可塑的変化」
「細胞体内でのタンパク質の合成」

このふたつによって行なわれます。
「神経シナプス結合の可塑的変化」といいますのは、繰り返し行なわれる細胞間伝達によって、

「神経伝達物質の分泌量が増える」
「レセプターの数が増える」
「レセプターの受容感度が高くなる」

などの可塑的変化が起こり、これによっ...続きを読む

Q記憶について。

老いたネズミの脳に若いネズミの海馬を移植すると、記憶力が回復すると聞きました。
これはアセチルコリンという物質が関係しているとの事ですが、そもそもアセチルコリンってどこから分泌されているんですか?

で、どうしてアセチルコリンが多く分泌されると記憶力が回復するのでしょうか?
教えて下さい。
宜しくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちは。

>これはアセチルコリンという物質が関係しているとの事ですが、そもそもアセチルコリンってどこから分泌されているんですか?

「ACh(アセチルコリン)」といいますのは神経伝達物質の一種でありまして、脳内では「ACh含有神経核」から分泌されます。このうち、海馬に対するAChの投射は「内側中隔核」という神経核から行なわれています。

>どうしてアセチルコリンが多く分泌されると記憶力が回復するのでしょうか?

海馬におけるAChの働きは神経細胞の活動を亢進・修飾させ、記憶回路の「長期増強」を誘発させることです。このため、内側中隔核からのAChの投射がありますと、海馬での長期記憶が形成されやすくなります。内側中隔核からのACh投射は大脳辺縁系の情動反応により、主に注意・緊張が必要になったときに活性化されます。そして、これ以外のときは通常、海馬の記憶機能といいますのは「5-HT(セロトニン)」の恒常分泌によって抑制されています。

>老いたネズミの脳に若いネズミの海馬を移植すると、記憶力が回復すると聞きました。

これはちょっと分かりませんね。
まず、実際に海馬の細胞移植というのは可能なのでしょうか。それに、AChを分泌しているのは海馬細胞ではありませんから、それでAChの量が増えるということはないはずです。但し、その年老いたネズミの脳がACh分泌の低下による「前向性健忘」であるならば、AChの局部投与によって機能回復をする可能性はあると思います。

こんにちは。

>これはアセチルコリンという物質が関係しているとの事ですが、そもそもアセチルコリンってどこから分泌されているんですか?

「ACh(アセチルコリン)」といいますのは神経伝達物質の一種でありまして、脳内では「ACh含有神経核」から分泌されます。このうち、海馬に対するAChの投射は「内側中隔核」という神経核から行なわれています。

>どうしてアセチルコリンが多く分泌されると記憶力が回復するのでしょうか?

海馬におけるAChの働きは神経細胞の活動を亢進・修飾さ...続きを読む

Qパルスとは具体的に何を指しているのですか?

こんにちは。現在初歩から電気・エレクトロニクスについて学んでいるものです。
参考書やネットなどで分からない単語を調べているのですが、パルスについて明確な説明を見つけることができません。

辞書の意味だと「脈拍」
用語辞典だと「衝撃電流」
またノイズと同じような解説をされていたりしますが、ノイズと同一ではないようです。
具体的にどのようなものなのかイメージが湧かないので困っています。エレクトロニクスにおける「パルス」の定義を噛み砕いて教えていただけると有難いです。よろしくお願いします。

Aベストアンサー

パルスというのは瞬間的に流れてしばらく休むような形の電流波形のことです。

尖った形のものや長方形をしたものがあります。

たまにですが方形波もパルスに含める場合もあります。
電話機のダイヤルパルスというのは流れつづけている電流をごく短時間だけオフすることで
実現しています。
これも上下を反対に見ればパルスですね。

実際には色んな意味で使われます。
117の時報の「カッカッ」という音もパルスですし
PCのクロックも詳しく言えばクロックパルスです。
カメラのフラッシュ(ストロボ)もパルスです。
そう言えばストロボを使った電飾もありますね。

パルスは正弦波などに比べて非常に広帯域の周波数成分を含むため、雑音源に成りやすいのです。
これをパルス性雑音といいます。
雷や電灯のオンオフがラジオやテレビにノイズとして入りやすいのはこのためです。
またスイッチング電源やインバーターもパルスを使っていますのでノイズ減になりやすいのです。

Q脳の感情について。

『特定の人を好ましく思い、恋愛関係に至り、見返りも期待せずに、ただ相手につくす』といった感情を抱いた時の脳内活動に関して、その活動に関係する脳の組織とは何なのでしょうか?
またその組織はいったいどのような働きをしているのでしょうか?

あともう一つなんですが。
「感情を持つ」ということは、その感情を抱くまでに、脳内の何かが働き始めて、それを受け持つ組織・そして終わり(感情を抱く)を受け持つ組織が存在するということでしょうか?


質問ばかりで心苦しいのですが、是非とも教えてください。
宜しくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちは。
「恋愛感情」といいますのは「大脳辺縁系の情動反応」であります。
我々高等動物の脳の機能といいますのは、

「生命中枢:本能行動司る生命の中枢」
「大脳辺縁系:情動反応を司る感情の中枢」
「大脳皮質:理性行動を司る知性の中枢」

大雑把にこの三つに分けられます。
このうち「大脳皮質」と「大脳辺縁系」は我々哺乳類と鳥類がそれまでの生命中枢を土台に発達させた「新皮質」であります。大脳皮質が理性行動を司る「知性の中枢」であるのに対しまして、大脳辺縁系は「情動反応」を発生させる「感情の中枢」です。そして、この「大脳辺縁系の情動反応」が即ち我々の脳内に生み出される「心の動き」でありまして、果たしてそれは大脳皮質の知性ではなく、「恋愛」とはこの「心の動き」に従って選択される行動であります。

我々の脳内では、「大脳辺縁系」といいますのは生後の学習結果を基に与えられた環境の変化に対応した適切な行動を選択するという学習機能を果たしています。
大脳辺縁系には身体内外のありとあらゆる知覚情報が入力されており、これに対しまして「利益・不利益の価値判断」が行われます。情動反応を司る大脳辺縁系の中でこの価値判断を下しているのは「扁桃体」という神経核であります。そして、環境からの様々な知覚入力に対してこの価値判断が行われ、「快・不快」の情動反応が発生することにより、

「利益に対しては接近行動を選択する:快情動」
「不利益に対しては回避行動を選択する:不快情動」

我々動物は生後学習の結果を基に与えられた状況に対応した適切な行動を選択することができます。このため、大脳辺縁系では情動反応を発生させるだけではなく、与えられた知覚入力と、それに伴って発生した反応の結果に対して常に学習が積み重ねられています。扁桃体は、この学習記憶に基づいて価値判断を下します。従いまして、それはみな「心の動き」に従う行動の選択であり、「恋愛感情」とは大脳辺縁系・扁桃体に学習・獲得された「特定の異性に対して発生する情動反応」ということになります。
では、質問者さんが仰いますように、確かに「恋愛」といいますのは「心の動き」に捕らわれた、ただ見返りもなく尽くすものであります。ですが、只今申し上げました通り、反応が発生するということは、取りも直さず大脳辺縁系には特定の異性に対する情動反応が学習されており、それに基づいた「利益・不利益の価値判断」は必ずや行われているということです。従いまして、「恋愛行動」といいますのはこの反応によって発生した欲求を達成するための全てが接近行動であり、生物学的には、それは「報酬行動」ということになります。

異性に対して興味を持つというのは「生命中枢の本能行動」であります。そして、生命中枢における本能行動の選択といいますのは予め遺伝子の中に定められたルールに従うものであるため、この反応の結果は「全人類に共通」です。これに対しまして、大脳辺縁系の情動反応とは、その人の生後体験によって獲得された判定基準に基づく「学習行動」であります。ですから、生後の個人体験というのは人それぞれなのですから、人類共通の本能行動とは違い、そこには必ずや「個人差・個体差」というものが発生します。
では、「恋愛」といいますのは大脳辺縁系の情動反応に基づく「学習行動」であります。従いまして、異性に興味を持つというのは我々が動物として定められた間違いなく本能行動ではありますが、「誰を好きになるのか」というのは果たしてみな人それぞれ、全くバラバラということになるわけですね。

さて例えば、日常に特定の異性と接する時間がたくさんあったり、あるいは、何か特に優しくされたりといった体験が加わりますと、大脳辺縁系はその人に対する情動反応を学習することになります。極めて単純であります。ところがこれに対しまして、我々には誰しも「好みのタイプ」というものがありますよね。実はこれも大脳辺縁系の情動反応なんです。
但し、こちらは年頃になって巡り会った異性から学習するものではなく、「異性のタイプ」や「食べ物の好き嫌い」といった、このような「生涯に渡る個人の好み」といいますのは、概ね生後三歳までの「人格形成期」の体験に強く影響を受けると考えられています。ですから、基本的には巡り会った者同士が心惹かれ合うというのが恋愛なのですが、ほとんどの人はそれ以前に何らかの好みの形成というものを行なっているというわけですね。
このように、大脳辺縁系の学習といいますのは我々が憶えていない遥か昔から始まっており、そこには情動反応の判定基準として様々な体験が無数に積み重ねられています。そして、このような個人体験といいますのは、当然のことながら生まれ育った環境によってみなバラバラです。ですから、この判定に従って選択される行動や反応も千差万別、人それぞれであり、これが即ち我々の「性格・個性」であります。従いまして、大脳辺縁系といいますのは情動反応を発生させる「感情の中枢」であると共に、それは我々の性格を司る「個性の中枢」でもあるということになります。

>あともう一つなんですが。「感情を持つ」ということは、その感情を抱くまでに、脳内の何かが働き始めて、それを受け持つ組織・そして終わり(感情を抱く)を受け持つ組織が存在するということでしょうか?

「感情」とは、大脳辺縁系の情動反応に基づいて身体に表出された「情動性身体反応」が体性感覚として大脳皮質に知覚され、「認知・分類の可能になった状態」を言います。そして、このような状態に対して認知を行い、情動の発生が自覚されることを大脳皮質における「情動の原因帰結」といいます。
たいへんややっこしい話で申し訳ないのですが、順番にご説明致します。

与えられた状況に対して脳内に情動反応を発生させるのは大脳辺縁系であり、それが喜怒哀楽といった我々の「感情の素」となります。そして、この情動の発生を特定の感情として分類し、自覚するのは大脳皮質の役割であります。
大脳辺縁系は身体内外の環境の変化に対して価値判断を下し、情動反応を発生させます。この反応の結果が中枢・末梢を含めた様々な神経系広域に出力されますと、我々の身体には以下のような変化が発生します。

「運動神経系:情動行動(無意識行動)の選択」
「自律神経系:生理状態の変化」
「中枢神経系及び感覚神経系:覚醒状態の亢進」

このようなものを「情動性身体反応」といい、読んで字の如く、みな大脳辺縁系の情動反応に従って発生する身体反応であります。
怖くて身を竦めたり、顔の表情が変わるといったものは無意識な情動行動であり、不安になったり幸福になったりするのは、神経伝達物質の分泌を介して行なわれる覚醒状態の変化であります。また、好みの異性に対して胸がときめいたり、顔が赤くなったりするのは、こちらは情動反応の結果が自律神経系に出力されることによって発生する自律反応であります。「情動性自律反応」といい、他にも緊張したり腹を立てたり、我々は日常、自分の感情に伴って発生する様々な生理的変化を体験します。
このように、大脳辺縁系に発生した情動反応といいますのは、神経系のあらゆるところに伝達されます。ですが、これらはみな自律神経や神経伝達物質を介して行なわれるものであるため、もちろん大脳皮質にも神経伝達物質は投射されますが、情動の発生そのものを伝える神経伝達路というものはひとつもありません。では、大脳皮質はどのようにして情動の発生を知ることができるのでしょうか。大脳皮質は、大脳辺縁系から情動信号を直接受け取るのではなく、情動反応に伴って身体に表出された様々な「情動性身体反応」の結果を、これを「体性感覚」として知覚します。

大脳辺縁系に情動反応が発生しますと、我々の身体にはそれに伴って様々な反応が表出されます。大脳皮質はこれらの「反応の結果」を内臓感覚などの体性感覚として知覚します。そして、この「反応の発生パターン」を基に、それが喜怒哀楽、どのタイプの感情に属するかというのを分類することになります。
例えば、胸がドキドキしたり、顔がほてったりするのは情動性の自律反応であります。ですが、これだけでは自分にどうしてこのような反応が発生しているのかは分かりません。では、「現在、自分の目の前にはめちゃくちゃ好みの異性がいる」、ここでこのような状況判断が加わりますならば、大概の人はこれでその理由に気付きます。
このように、大脳辺縁系に発生した情動反応は大脳皮質によって特定の感情として認知・分類されるわけですが、これにはそのための情報伝達構造というものは一切なく、それはまず身体反応の無作為な知覚に始まり、これに対する状況の分析といった、全く間接的な情報伝達のプロセスを辿ります。従いまして、感情というのは情報として伝達されるものではなく、必然的に発生する身体反応の結果が「分類の可能な状態になったもの」ということになるわけです。そしてこれにより、過去の体験と現在の状況を基に、我々が自分に発生した情動が何であるかを分類し、感情として自覚することを「情動の原因帰結」といいます。
長文のため色々と端折りましたが、以上がご質問の、「情動の発生」から「感情の自覚」までのプロセスであります。

こんにちは。
「恋愛感情」といいますのは「大脳辺縁系の情動反応」であります。
我々高等動物の脳の機能といいますのは、

「生命中枢:本能行動司る生命の中枢」
「大脳辺縁系:情動反応を司る感情の中枢」
「大脳皮質:理性行動を司る知性の中枢」

大雑把にこの三つに分けられます。
このうち「大脳皮質」と「大脳辺縁系」は我々哺乳類と鳥類がそれまでの生命中枢を土台に発達させた「新皮質」であります。大脳皮質が理性行動を司る「知性の中枢」であるのに対しまして、大脳辺縁系は「情動反応」を...続きを読む

Q顔細胞について詳しく知りたい

顔細胞(顔ニューロン)というものがあるらしいのですが、どのくらい記号化したものまでわかるかなど細かい詳しいことが知りたいのですが、詳しく書いてある書籍・サイトはありませんでしょうか?
できれば、素人でもわかるようなわかりやすいものがいいです。

具体的な内容としては、丸が逆三角形上に並んでいたらそれをみて顔細胞は反応するのか、口に当たる部分は横長より笑顔や怒り顔のように湾曲があったほうが反応しやすいのか、鼻に当たる部分はなくても反応するのか、目に当たる部分の両目部分の距離は目部分の直径の何倍が反応しやすいのか、などという内容が知りたいです。

簡単に言ってしまうと、顔細胞に反応する記号を実際に作るためにデータがほしいのです。

長くなりましたがよろしくお願いします。

Aベストアンサー

ごきげんよう。

さすがに、全ての論文・雑誌・書籍を調べることはできないので絶対ではないのですが、「顔刺激に選択性をもつニューロン(顔ニューロン)に反応する視覚刺激を実際に作るための詳細なデータを記した、素人にもわかるようなレベルの書籍・サイト」という条件に完全に当てはまるものは、おそらく存在しません。

なぜかといえば、本当の素人あるいは非研究者なら、自分で実験して細胞反応をとるわけではないので、左眼と右眼の間の距離等の顔刺激のパラメータは必要としていないからです。

逆に、顔刺激選択性ニューロンから実際に反応をとってみるという場合、ちゃんと過去の研究論文(ほぼ100%英語論文です)を調べて、顔刺激のパラメータを作成しているでしょう。詳細な実験方法について知りたければ論文を当たるしかない、逆に、論文はあとから読む人が追試できるように情報が書いてありものですので、論文を調べるのが重要なわけです。


まあ、「顔刺激を実際に作れるほど詳しいデータ」は載っていないにしろ、顔刺激に選択性をもつニューロンに関係する情報を記載している書籍やサイトは、ないわけではありません。


『顔ニューロン』に興味のある人向けの文章やサイトでは、簡単なところですと「顔刺激に対して反応する細胞があるんですよ!」という結果のみが話題になっている、詳しい書籍やサイトでも、線画ならどうか、顔の角度によって違いが出るのか、などの実験条件の間でどうなるのかが話題にあげられていて、細胞反応結果のグラフが転載されているという感じになっています。

一番詳しい日本語Webサイトは、おそらくこちらです。

側頭連合野:「手ニューロン」の発見
http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/27/index-27.html

(脳の世界:データベース
 http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/index.html)


顔刺激に選択性をもつ細胞について、ある程度の情報量でレビューされている書籍は、以下の2つ発見しました。

『「顔」研究の最前線』(2004年)
竹原 卓真, 野村 理朗(編著)
出版社: 北大路書房
ISBN : 4762823902

『脳科学大事典』(2000年)
甘利 俊一, 外山 敬介(編集)
出版社: 朝倉書店
ISBN : 4254101562


特に『「顔」研究の最前線』のほうは、「顔刺激の処理の神経科学的研究」ということで、わりと詳しくレビューしており、

○顔刺激の処理にかかわる脳の部位
○顔刺激選択性ニューロンから反応をとる場合の、サルを用いた実験方法の概略
○顔刺激に応答するニューロンと顔刺激の物理的特徴との関係
○処理の時間的順序

などの項目がありますが、

 「顔を構成する要素間の距離によって、応答の強さが変化するという報告
  もある(Yamane et al., 1988)」

といった結果のみの書き方なので、「左眼と右眼の距離は何cmか?」などの数値は載っていません、というぐらいの情報量です。


回答は以上です。やはり論文を調べるのが確実でしょう。ただ、重要な論文は『「顔」研究の最前線』と『脳科学大事典』で紹介されているので、上記の書籍を読んでおくのは十分に役に立つと思います。

参考URL:http://www.pri.kyoto-u.ac.jp/brain/brain/27/index-27.html

ごきげんよう。

さすがに、全ての論文・雑誌・書籍を調べることはできないので絶対ではないのですが、「顔刺激に選択性をもつニューロン(顔ニューロン)に反応する視覚刺激を実際に作るための詳細なデータを記した、素人にもわかるようなレベルの書籍・サイト」という条件に完全に当てはまるものは、おそらく存在しません。

なぜかといえば、本当の素人あるいは非研究者なら、自分で実験して細胞反応をとるわけではないので、左眼と右眼の間の距離等の顔刺激のパラメータは必要としていないからです。

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QWordに新しいページを挿入する、いらないページを削除する方法は?

1、Wordに新しいページを挿入するにはどうすればいいのでしょうか。
2、いらないページを削除するにはどうすればいいのでしょうか。
初心者の質問で申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

Aベストアンサー

たとえば1ページと2ページの間に新しいページを挿入する場合。
2ページの先頭でカーソルを点滅させて、キーボードのCtrlを押しながらEnterして下さい。
2ページ目が3ページに行って、2ページ目が新規に出来ます。

いらないページについては、そのページをすべて選択して、deleteして下さい。

Qカント倫理学と功利主義の倫理学

この二つの倫理学を比較した時、それぞれのメリットとデメリットはどんなものがあると思いますか?

個人的な意見でも構いませんので回答していただけると有り難いです。
参考にしたいのでよろしくお願いします。

Aベストアンサー

哲学の専門家ではありません。しかしながら、大学で応用倫理学の講義を受け持っています。
その立場からの見解です。

カントの倫理は意思に基づくもの、功利主義(ベンサム)の倫理は結果に基づくものです。
前者は善い行いをしようとする意思に価値を置き、後者は結果が社会全体の幸福を向上するものであることに価値を置きます。

さて、メリット、デメリットですが、私の意見では、さほどの違いはありません。

道徳規則を守る→倫理規則、倫理規定、法。
結果を重視する→結果責任、刑事責任、賠償責任
という考え方では、昨今の企業不祥事が防止できていないことからも、どちらも効果的ではありません。

むしろ、個々の状況に応じて、自分の頭で考えて判断する、という過程が重要なのだと思います。

Q教習期限が切れてしまいそうなのですが…

現在自動車教習所に通っています。
ただ実家が自営業で、父が持病で倒れた事もあり、教習期限(今月)が過ぎてしまいそうです。
仮免試験には合格して現在第二段階中なのですが、期限切れになってしまうと仮免もなくなってしまうのでしょうか?
仕事が忙しくもう教習所に通う事自体が厳しいので、期限が切れてしまって間に合わなかったら一発試験を受けようと考えてはいるのですが…どうしたらいいか迷っています。
皆さんの意見や体験談等を聞かせていただければと思います、よろしくお願いします。

Aベストアンサー

こんにちは

>期限切れになってしまうと仮免もなくなってしまうのでしょうか?
期限切れになってしまうと教習は全て無効になります。
ただし、仮運転免許証はなくなりません。

>どうしたらいいか迷っています。
一番良い方法は・・・
できるなら教習期限内に技能教習と学科教習を全て修了してください。卒検前学科効果測定と卒業検定は間に合わなくてもOKです。技能教習と学科教習を全て修了した時点が教習期限です。
全て修了してから3ヶ月が検定期限になります。つまり、修了さえすればその日から3ヶ月延びます。3ヶ月の間に卒業検定に合格すればその後、1年間が卒業証明書の期限になるので運転免許センターで学科試験に合格すれば免許を取得できますよ。

教習期限内に技能教習と学科教習を全て修了することが難しい場合は、仮運転免許の残り期限で変わってきます。

仮運転免許があれば第2段階から再入校できます。

残りの仮運転免許期限内で卒業検定まで終えることが可能であれば、再入校した方がよいと思いますよ。
万が一、仮運転免許が途中で切れてしまった場合は、第2段階から入校した方(再入校も含む)に限っては仮免許の試験を教習所では受験することができないので、免許センターで仮免許の試験を受けて合格したら仮免許を取得できるので続きからできます。

第2段階から再入校で、残りの仮運転免許期限内で卒業検定まで終えることが不可能な場合は・・・一発試験になりそうですね。

現在の教習項目の進み具合、残りの教習時限、仮免許の有効期限等で大きく変わってきます。せっかく通っている教習所です。なんとか卒業してほしいと思います。
とりあえず、通っている教習所に連絡をして、一番良い方法を聞いてみてくださいね。

こんにちは

>期限切れになってしまうと仮免もなくなってしまうのでしょうか?
期限切れになってしまうと教習は全て無効になります。
ただし、仮運転免許証はなくなりません。

>どうしたらいいか迷っています。
一番良い方法は・・・
できるなら教習期限内に技能教習と学科教習を全て修了してください。卒検前学科効果測定と卒業検定は間に合わなくてもOKです。技能教習と学科教習を全て修了した時点が教習期限です。
全て修了してから3ヶ月が検定期限になります。つまり、修了さえすればその日か...続きを読む

Q好奇心や興味・関心といった感情は、脳のどの部位で作られているのですか?

好奇心や興味・関心といった感情は、脳のどの部位で作られているのですか?

解説されているサイトやオススメ本などがありましたら、教えてください。

Aベストアンサー

こんにちは。
我々の脳内で感情といいますのは「大脳辺縁系」というところを中心に作られます。大脳皮質よりもちょっと下の古い皮質です。
ここでは与えられた状況に対して「利益・不利益」の判定を下しています。辺縁系ではこれを基に「快・不快の情動反応」が発生し、これにより、「接近行動」か「回避行動」かが決定されます。
嬉しいのか怖いのかが判定できなければ近付くのか逃げるのかは決められません。我々動物にとって感情とは与えられた状況に対応した行動を選択するために発生するものです。喜怒哀楽、我々の全ての感情はこの辺縁系に発生する快情動と不快情動の何れかが出発点になります。

興味や関心といいますのは接近行動の動機として働きます。このとき、辺縁系に発生している「快情動」は「報酬系回路」の働きを活性化させます。この反応は主に喜びや満足感ですが、ここには学習結果を用いたある程度の予測機能というものがあり、この予測機能が期待や好奇心を持続させます。そして、この一連の反応も全て大脳辺縁系の情動機能を中心に行われます。


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