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今月末に香港に旅行に行きます。いつも海外旅行のときは、空港か現地で両替します。両替の手数料って、結構まちまちですよね。
キャッシングって、日本でも使ったことがありません。海外でキャッシングすると、向こうのお金で出てくるんですよね。
両替手数料とキャッシングの利息払うのとだったら、どちらがお得なんでしょう?また、キャッシングの機械って、どんなところにあるんでしょう?

A 回答 (3件)

 海外でキャッシングした場合、出てくるのはもちろん現地通貨です。

キャッシングは一種の借金ということで好まれない方もいらっしゃいますが、海外に限って言えば現地通貨調達の手段として有用であり手数料まで含めたレートも一般に良好です。特に香港の空港の両替商のレートは相当に悪いので、当座の現金はキャッシングで引き出すことをお勧めします。

 香港での両替は両替商や金融機関による手数料の差が極端に大きく、どこで両替するかには注意を払う必要があります。ただし両替商ごとの傾向ははっきりしているので、当日に何か所も両替商を覗いて回ってレートを比較する必要はありません。
 香港で最も有利な両替ができるのはNo.2 のご回答にもある、尖沙咀のNathan Road沿いにある重慶大厦(チョンキンマンション)の奥や2階に位置する両替商です。同じ重慶大厦でも入口付近の店はボッタクリなので素通りしてください。香港での両替レート調査は[1-4]のようにいくつか発表されていますし、私も二度ほど調査しましたが、やはり重慶大厦のレートが最良でした(付記)。

 キャッシングも含めて両替の有利不利は「基準となるレート」から、どれだけの手数料(マージン)が上乗せされているかで考えると分かりやすいです。「基準となるレート」としては銀行間レート/公示仲値/クレジットカード会社が定める通貨間換算レートの3つが主にありますが、これらは同一の値とみなして考えて差し支えありません。それぞれの用語の説明については脚注*1をご覧下さい。
 
 海外でキャッシングした場合の日本円での引落し額の計算は以下の通りです。適用されるレートですが、上記の「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」です(*2)。これに利息が加算されます。利率は年利で15~25%くらい、利用日から引落し日までの日数は典型的には25日~55日ですので、利用額の1.0~3.8%程度を利息として支払う計算になります。この利息を、両替での手数料とを比較すればよいわけです。なお「利息のほかにショッピングと同様、海外利用に伴う手数料(1.60~1.63%)が加算される」と主張する回答も見かけますがそれは過去の計算法です。現在この手数料はなく、単に利息のみが加算されます。

 香港・チェクラプコク空港での両替は、両替大手の"Travelex"が担当していますが、ここの両替レートは非常に悪いことで有名です。私の調査によれば、銀行間レートから(日本円→香港ドルの片道で)なんと8%もの手数料を上乗せしています。キャッシング(クレジットカード会社が定める通貨間換算レートに1.0~3.8%加算)の方が明らかに有利です。
 とは言え、香港ドル現金が手許にないと市内まで出るのにも窮します(*3)。そこでキャッシングの出番となるわけです。現金自動支払機・現金自動預払機は市内の至るところにありますが、空港ですと例えばエアポートエクスプレス(機場快線)の乗り場入口付近に、HSBC(香港上海銀行)とcitibankの現金自動預払機が並んで置かれています。

 重慶大厦のレートはどうでしょうか。例えば2005.2.19の調査では
・日本円1万円→735香港ドル (買いレート)
・745香港ドル→日本円1万円 (売りレート)
でした。銀行間レートの表示はありませんでしたが、売買のレートを足して2で割れば目安になります。この場合日本円1万円=740香港ドルを銀行間レートの代用にします。すると日本円→香港ドルの片道で、手数料は1万円あたり5香港ドル引かれていることになります。割合にすれば当時のレートで0.7%ですが、片道の手数料0.7%というのは極めて良心的な設定と考えて頂いて結構です。レートの数字そのものは現在は変化していますが手数料の傾向については現在でもなお通用するでしょう。
 重慶大厦はボロボロで怪しげな雑居ビルなので入るのに躊躇されるかも知れません(実際にはどうということもないのですが)。その場合は重慶大厦北隣りの美麗都大厦で、南側の路地に面している恒泰銀號を使うとよいです。重慶大厦のベストレートより1万円あたり5香港ドル程度下がりますがそれでも十分に有利です。

 キャッシングの利息が1.0~3.8%であることは上で述べました。重慶大厦は手数料0.7%とこれより有利ですが、この程度の差であれば手間を避けて全額をキャッシングで調達しても、話の種に重慶大厦で両替してみてもどちらでもよいと思います。ただいずれにしても空港のTravelexで両替するのだけは避けるべきです。

【まとめ】
(1)香港での両替は場所によるレートの差が極端なので、どこで両替するかには注意を払った方がよいです。
(2)空港の両替商はレートが極めて悪いので、最初に必要となる香港ドル現金はキャッシングで入手する方が有利です。全額をキャッシングするか、最低限キャッシングして残りを市内で両替するかはお好みでどうぞ。
(3)両替に際しての手数料(あるいは利息)の目安ですが、キャッシングが1.0~3.8%(利率と返済期間による)、重慶大厦の良心的両替商で0.7%です。空港の両替商(Travelex)は8%も取ります。日本での両替はTravelexよりさらにレートが落ちます。

参考ページ
[1] 「香港・重慶マンションへの招待 香港の両替事情」http://www.chungking-mansions.com/ch3.htm
[2] http://www.chungking-mansions.com/ch4-2.htm
[3] http://www5f.biglobe.ne.jp/~hongkong/exchange.html
[4] http://www.chungking-mansions.com/ch4.htm

付記 レート調査の結果
 以下は私のレート調査の結果です。表中の数字は「日本円現金1万円で、どれだけの香港ドル(HKD)が入手できるか」です。現在のレートはもちろん異なりますが、場所ごとの手数料の傾向については今でも通用するでしょう。
【2004.1.30-31調査】
空港の両替所(Travelex) 676 HKD (1/30(金) 23時)
重慶大厦両替商(奥) 733 HKD (1/31(土) 10時) 
重慶大厦両替商(入口) 602.2 HKD (1/31(土) 10時) *ボッタクリ店です
美麗都大厦両替商(南側路地沿い、恒泰銀號) 728 HKD (1/31(土) 10時)
国際キャッシュカード(シティバンク銀行) 704.22 HKD (1/30(金) 23時)
ホテルAのフロント 700HKD (1/30(金) 24時)
クレジットカード・ショッピング(手数料1.63%込み) 722.28 HKD (2/1(日)決済)
参考: 1月30日銀行間レート 1万円あたり733-735 HKD程度

【2005.2.18-20調査】
空港の両替所(Travelex) 679.0 HKD (2/18(金) 23時、2/20(日) 14時)
重慶大厦両替商(奥) 735 HKD (2/19(土) 10時)
重慶大厦両替商(入口) 609.2 HKD (2/19(土) 10時) *ボッタクリ店です
美麗都大厦両替商(南側路地沿い、恒泰銀號) 730 HKD (2/19(土) 10時)
美麗都大厦両替商(正面) 609.2 HKD (2/19(土) 10時) *ボッタクリ店です
スターフェリー中環ターミナル内両替商 690 HKD (2/19(土) 10時半)
国際キャッシュカード(シティバンク銀行) 708.22 HKD (2/19(土) 10時)
ホテルBのフロント 650 HKD (2/19(土) 9時)
クレジットカード・ショッピング(手数料1.63%込み) 725.95 HKD (2/19(土)利用 2/21(月)決済)
参考: 2月18日銀行間レート 1万円あたり737-739 HKD程度

*1 本文中に出てくる為替用語の説明は以下の通りです。
・銀行間レート その名の通り外国為替市場において銀行間の取引に使われるレートです。新聞やテレビなどで報じられているレートは特に断りのない限り銀行間レートです。両替商はこの銀行間レートをウォッチングしながら、適宜レートを調整しているようです。
・公示仲値 銀行間レートは株価などと同じく常時変動しており、金融機関でこれを取引の基準に使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートに代えて「公示仲値」というものを定め、一日を通して適用します。(一日に数回見直す金融機関もあります)
・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社も海外利用分の決済を行う関係で通貨間の換算レートを毎日定めます。クレジットカード会社が定める通貨間換算レートと銀行間レートの乖離は、私の集計では通常±0.4%以内、為替変動の激しい局面でも±1.0%以内で収まっています。
 クレジットカード会社が定める通貨間換算レート/公示仲値/銀行間レートの三者は同じ値と見なして差し支えありません。そして、そこからの上乗せ幅を比較すればよいわけです。
*2 クレジットカード会社が定める通貨間換算レートは脚注*1で述べているように銀行間レートと同一視して構いませんが、「電信レート」は銀行間レートとまた別の概念です。電信レートで決済しているわけではありません。
*3 細かく言えば現金の持ち合わせがなくとも、エアポートエクスプレスの切符をクレジットカードで買えば市内に出られます。とは言え、少しの現金はやはり持っておきたいものです。

参考URL:http://www.chungking-mansions.com/ch3.htm, http://www.chungking-mansions.com/ch4.htm
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この回答へのお礼

ありがとうございます。詳しくお答えいただき、助かります。キャッシングと現地両替と、どちらも上手く使ってみたいと思います。

お礼日時:2007/07/07 21:01

香港に関して言えば、キャッシングのほうが得じゃあないかと思うのです。



昨年9月に行った時の話ですが、空港のトラベレックスで1万円を両替しましたらHK$606でした。
HK$1=¥16.5と決していいレートではなかったです。
キャッシングのレートは銀行間決済に使われる電信レートを使いますので、手数料がかなり上乗せ
された両替所のレートより有利で、それに金利を上乗せされても両替とトントンか、若干得な場合が
多いです。今月末の旅行でしたら、もし月末締め翌月27日決済といった支払いサイクルのカードを
お持ちなら一層お得かと思います。

もし重慶大厦へ行かれる予定があるのなら、必要最小限だけキャッシングで引き出して、あとは
そこの両替屋で換えるのが一番じゃないかと思います。その翌日に1万円両替しましたら
HK$661も渡されました。その差額HK$56。実勢レートはHK$1=¥15くらいでしたので、
何と840円も手数料を取られていたことになります。
ご参考まで。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。本当に両替するところによって、全然違いますね。参考になりました。

お礼日時:2007/07/07 21:02

キャッシングは、もちろん、現地のお金出てきます。


どっちが得かと問われても、おっしゃるとおり、両替手数料は
まちまちですので、なんとも一概には言いにくいです。
ただ、借りた期日から、返すまでの期間が短い場合は、
額によっては、キャッシングの方がはるかに得だったりします。

キャッシングの機械は、普通のATMやCDですが、
ビルの壁に埋め込まれていたり、セブン銀行のような機械が、
ショッピングモールにあったり、駅にあったり。
ある場所は、日本と同じですよ。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。あちこちにあるんなら、安心ですね。

お礼日時:2007/07/07 21:06

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