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だいぶ言い古されたことだと思いますが、バラエティーや、最近ではニュースのインタビューなどでも盛んに使われているようなテロップですが、この慣習化が意味するものは何があるのでしょうか?その背後にある民衆意識の変化?のようなものが認められるのでしょうか?

私なりに考えてみましたのは
○より集中力を要する聴覚の軽視と視覚の重視により、より派手な主張でないと受け付けにくいという疲れる社会になっていくでしょう。
○ながら族の蔓延(そのためのテロップ)により、1つのことをじっくり集中するというけじめがなくなるでしょう。
○エネルギー消費のますますの加速がかかるでしょう。
○自分でどこが面白くどこが感心できるのかを判断しないし、感性もそだたない人間を輩出するでしょう。
○つつしみよりも過剰がよいという感覚は、日本古来のさびの精神というものを消滅させるでしょう。

そういうことに疑問を持つ以前に、それを実行することしかテレビが生き残る道はないという現状があるのでしょう。どうすればいいのでしょうか?

A 回答 (3件)

この慣習(?)が広がった最大の理由は放送局の「横並び意識」だと思います。

テレビの場合、NHK・民放を問わず、視聴者に便利だと感じられるものは、どこかの局で始めると、まもなくほとんどの局に普及する傾向があります。朝の時間帯の画面隅の時刻スーパーは古くからありますし、天気予報の小さな記号スーパーも今ではほとんどの局でやっています。

ご指摘の、インタビューの際などの内容スーパーも、どこが最初かは知りませんが今ではほとんどの局に広がっています。ここである1局が「目障りで視聴者の集中力の妨げになるからやめよう」と決めたとしても、その判断に対して「よくやった」と評価してくれる視聴者より、「不親切だ」と感じる視聴者の方が多数派ではないでしょうか?少なくとも各放送局の担当者はそう心配していることは確かで、このためにいったん始めるとやめられなくなってしまいました。

ただし朝の情報番組では、朝食など「ながら視聴」が多いので、なるべく耳で聞いただけでもわかるように、外国人のインタビューは字幕(翻訳スーパー)ではなく、できるだけ吹き替えにしている局があるなど、すべてが「横並び」でもなく、放送局ごとにそれなりの配慮・工夫はしていると思います。
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この回答へのお礼

横並びという課題は大きいものでしょうね。本当によくある話です。そしてどうやら多数派はあっちのほうなのだという事なんでしょうね。大変的確で納得のいくお答えです。ありがとうございます。

お礼日時:2007/07/10 23:51

 テロップ化による民衆意識の変化など、なにひとつとしてありません。


あくまでテレビにおける表現手段のひとつとして、効果的なことが
実証されたということです。他のメディアにも、かつては見られなかっ
た変化はいくらでもあります。

・多くの雑誌では、表紙に目次的に内容を載せるようになりました。
かたくなに拒否しているのは週刊文春と週刊新潮くらいのものです。
この手法は当初、米国の雑誌で効果があることが実証され、日本にも
だんだんと広まっていったものです。

・新聞はカラー化を推進し、写真を多用するようになったほか、
文字を大きくして一行あたりの文字数も減らしました。これに
より可読性を高めたほか、カラー化による広告料金の値上げと
いう副産物も生み出しました。

・ウォールストリートジャーナルでは長年、人物の写真を使わず
イラストを載せるという方針を貫いてきましたが、たしか昨年に
その方針を撤回し、写真を使うようになりました。そのほうが
読者の認知度が高まるほか、イラストを描く時間を削減できます。

 なお、民衆変化の意識という観点ではなく、家庭内でテレビが
どういう位置付けになったかは、テロップの多様化に大きな影響を
及ぼしています。昔はテレビは居間にのみ鎮座し、チャンネル権は
家長が握り、家族が勢ぞろいしてテレビを見るのが一般的でした。

 ですがテレビはいまやひとり1台の時代となり、さらにはワンセグ
が普及したことにより、画面に細かい文字を載せることも難しく
なってきます。ながら見が一般化したことにより、可読性の高い
大きな文字のテロップの優位性が高まったのです。

 そういう意味では、生活スタイルの変化がテロップの多様化に
大きく影響しているとは言えます。そこに民衆変化の意識を見出
すかどうかは主観の問題ですが、社会意識に理由を求めるのは
穏当ではないと感じますね。
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この回答へのお礼

メディアの発達と生活水準の推移ということが主というお考えに、まったく納得できます。中身が変わったのではなく、外が変わってきたのでしょうね。

お礼日時:2007/07/10 23:53

なんでもかんでもテロップを出す風潮に批判的な声もありましたけど、耳の不自由な人の「テロップのお陰でバラエティ番組を見てても笑えるようになった」という声があがったおかげ(?)で一般化しましたね。

お年寄りも「聞き取りづらいときがあるから助かる」という人もいるみたいです。
ご指摘の事柄は確かにそういわれればそんな気もしますが、「TVが大衆を馬鹿にする」というのは昔からいわれてたことですし、しかも最近のTV番組は軒並み視聴率が下がっています。視聴率1位でも20%そこそこ、最近はすごい視聴率の番組というのはもっぱら国民的関心の高いスポーツ中継ばかりになりました。TVはこれからゆっくりと斜陽の時代になっていくと思われます。
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この回答へのお礼

私も、もし日本が最大級の福祉国家になったら、聴覚障害者認定を受けられるのではないかというくらいの障害があるのですが、一般の人は私より豊かな聴覚でこういうものを観ていて、さぞ過剰だろうなぁと思っています。もちろん「不自由」な人には恩恵になるといえばなるでしょうが、もっとつけなくてはいけない番組があるわけです。
テレビそのもののなにか落ちぶれていく姿にこういう症状がでてくるのでしょうか。

お礼日時:2007/07/07 02:36

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