プロが教えるわが家の防犯対策術!

企業Aは日本で鉄屑を生産する企業である。この企業の鉄屑生産における限界費用は、日本か海外いずれに出荷するかにかかわらず変わらない(輸送コストはないと仮定する)。逆輸入(日本から輸出された鉄屑を再度日本に輸入すること)ができないときに、以下の選択肢で正しいものをすべて選択しなさい。

(A)企業Aは日本よりも海外へより多くの鉄屑を出荷する。
(B)企業Aは海外よりも日本へより多くの鉄屑を出荷する。
(C)企業Aが売る鉄屑は日本よりも海外での方が高い。
(D)企業Aが売る鉄屑は海外よりも日本での方が高い。
(E)企業Aは日本で利潤を最大化するまで鉄屑を売り、残った鉄屑を海外で売る。

この問題がわからなくて困っています。
自分で考えた限りだと、A~Dは場合による、Eは別にどちらでも良いという結果に至って、答えはなしになってしまったのですが、あっているのか不安です。
どなたか分かる方がいれば教えていただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

なるほど、面白い問題ですね。


この問題のミソは「日本」と「海外」という言葉を問題の中に潜ませて
国際経済だなと錯覚させることにあるように思います。

市場って何でしょうか?市場には国境がありますか?
政治的・地理的要件で国境らしきものは存在していますが、問題文中にあるように
輸送コストゼロの下ではこれらの要件が意味を持つことはありません。

つまり鉄屑市場は日本と海外とでは同じ市場の下に成立していると考えられます。
よってA・Bは確かに条件によるでしょうけれど、C・Dはありえない、
Eは利潤最大化の達成される点が偶然にも国際市場での均衡価格と一致する価格を
与える場合だけと考えられます。

問題の領域からは逸脱するので参考ですが、財の価格についても反応にタイムラグが生じます。
輸送コストがゼロであっても輸送時間はやはり長くなってしまうので厳密な意味で
国際均衡が成り立つと考えられるかは疑問を残します。
また鉄屑のように需要が比較的安定している財の場合、先物取引などの対象となる可能性が高く、
投機的行動によって財の価格が安定しにくいということも考えられます。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

>ecotomedさん
あー、なるほど!
そういうことなんですね。
わかりやすい説明そうもありがとうございます。
とても助かりました。

お礼日時:2007/07/18 02:05

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!