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理系や医学系学部を持つ大学運営は文部科学省や経済産業省からの
研究資金が期待できさらに産業界から共同研究費などが収入源として
見込めるのではと思います。それに比べて文系の大学は独立法人化して
様々の経費はすべて授業料でまかなっておられるのでしょうか。
研究資金の確保や設備の維持費などどこから捻出されているのでしょうか。
決して単なる興味ではなく人材を社会へ送り出す重要な役割を持つ大学が
今後も健全に運営できるのかということが気になり質問させて頂きました。
よろしくお願いします。

A 回答 (3件)

> 具体的な事例をお示し頂ければ幸いです



 一例として、東大における寄付講座の一覧を示します。
もちろん理系学部のほうが多いのですが、理系はとにかく
設備にお金が掛かるし、研究そのものが金食い虫だという
ことをお忘れなく。書籍と人件費でまかなえる文系と比べ
ると費用対効果が低いという考え方も成立します。

http://www.u-tokyo.ac.jp/res01/pdf/kifu20070625. …

> セカンドライフの例は社会学部でしょうか、経済学部でしょうか?

 著名な例だと慶應 SFC ですね。電通がお金出しています。
SFC は学際的な学部ですが、今回の研究内容は文系的なアプ
ローチとなっています。

 あと、寄付講座や研究費の集まりやすさは、学部うんぬんより
大学の格で決まったりします。地場系企業なら地元の国立大学に
お金を出す例もあるかもしれませんが、大手企業ならやはり有力
大学にお金を出すでしょう。新設私大など目も当てられません。

> 文学部や法学部や理学部など学際的な学部ほど大変のように思いますが・・

 理学部はわからないので、文系学部について説明しますと、
法学部はそれなりにお金が集まります。法律が関係ない分野
なんてないですしね。たとえば金融関係の法律について研究
するのも、経済学部より法学部のほうが直接的だったりします。

 いっぽう、おっしゃるとおり文学部は難しいでしょうねえ。
ただ教育関連の研究なら期待できるでしょう。純粋な文学研究
だとそれこそ授業料収入しか期待できないとは思いますが。
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この回答へのお礼

お礼が大変遅くなりました。ご意見大変参考になりました。またやはり
文系の大学経営は教育中心にならざるを得ないこともわかりました。

学生を使った研究も難しく、大学院へ行く動機もあまり形成できないようですね。寄附講座も少なく大学の存在価値が今後問われるような気がしました。また別の角度から質問させていただきます。ありがとうございました。

お礼日時:2007/08/09 11:09

 大学の運営に重要なのは理系か文系かではなく、有力な


バックアップ組織があるかどうかです。理系なら研究費が
見込めるのはたしかですが、逆に言えば文系には必要ない
多額の研究費や設備費が必要となります。

 ですがお金を出すほうから見れば「 ウチは理系で、文系の
3倍の資金が必要だから、研究費を出してくれ 」と言われても、
おいそれと出せるものではありません。出した研究費に見合う
だけの成果が保障されないと、資金は出せないでしょう。

 いっぽうの文系なら、理系よりはるかに少ない研究費で
学校運営が可能です。それに文系ベースの研究は実のところ
意外なほど多く、寄附講座を持つ文系学部は珍しくありません。

 たとえば、いま流行のセカンドライフを研究してもらいたい
企業があるとしましょう。あなたなら理系と文系のどちらに
お金を出しますか? おそらく文系のほうが断然効率的でしょう。
いまやネットを扱うのは学部を関係なく当たり前のことですし、
経営や宣伝のためにセカンドライフを使うのだから、むしろ
文系の領域といえましょう。

 もちろん、具体的な研究があれば理系にもお金を出しますが、
企業はどこでも自前のリッパな研究所を持っています。産学
共同もいいですが、特許などを考えると企業内で投資したほう
が効率がいいという判断もあるでしょう。

 いっぽうでシンクタンクを持つ企業は少ないので、前述の
ようなセカンドライフの研究も、ふつうならベンチャー企業や
シンクタンクに丸投げですね。これを大学でやってもらえるなら
お金を出すところは少なくないでしょう。

 いずれにせよ、まとまった資金を期待できるのはやはり
実績のある大学に留まります。地方の大学や新設大学ほど
厳しいでしょう。新設の理系大学も珍しくありませんが、
これからはどんどん淘汰されていくと思われます。

 #1さんの挙げた東京外語ですが、先進国で外国語専門の
大学があるのは日本くらいじゃないでしょうか。脱亜入欧の
時代に必要とされた教育機関ですからね。欧米ではふつうの
大学にアジア研究科など外国の文化や言語を研究する学科を
設けているのが一般的です。それゆえ、日本の国際化が進む
ほど逆に、外語大の存在意義は薄れていくと思われます。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。大変参考になりました。特に文系の学部に寄附講座があり企業から予想以上にお金が流れていることは以外でした。もし差し支えなければ具体的な事例をお示し頂ければ幸いです。国全体として考えると文科省の補助金と比較した場合ざっくりどれくらいの額と考えればよろしいのでしょうか。

>もちろん、具体的な研究があれば理系にもお金を出しますが、
企業はどこでも自前のリッパな研究所を持っています。産学
共同もいいですが、特許などを考えると企業内で投資したほう
が効率がいいという判断もあるでしょう。

この考えにはあまり賛同できません。大手の企業は確かに研究所を持っていますが、リスクのある研究はやはり大学に期待していると思います。大学の研究成果も産業界で使われたいと研究者は思っているようです。もっともなかなか研究成果と必要な技術はぴったりしません。また日本の企業は外国の大学への投資額が大きいと聞いています。これも問題です。

セカンドライフの例は社会学部でしょうか、経済学部でしょうか? 文学部や法学部や理学部など学際的な学部ほど大変のように思いますが・・・再度コメント頂ければ幸いです。

補足日時:2007/07/31 20:48
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某国立大学の学生です。



国立大学法人では国からの支援がありますし(国立大学法人になったからと言って完全に助成がなくなったわけではない)、私立大学でも私学助成金(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E5%AD%A6% …)という名目で国や自治体からの支援があります。

つまり、どんな大学であっても学生からの授業料のみで経費を賄っているなどという事はありません。
勿論、質問者さんが仰るように理系の大学(学部)に比べて文系の大学(学部)は理系のような産学協同の研究(産業界からの資金が見込める)や特許などによる大学独自の収入を得るのが難しいですから、文系の大学はかなり危機感があるようです。

国立大学でも私立大学でも吸収合併、統合の動きは盛んですし(例:私立慶應義塾大学と私立共立薬科大学の合併、私立聖和大学と私立関西学院大学の合併、国立東京商船大学と国立東京水産大学の統合)。
これは聞いた話ですが歴史ある東京外国語大学も現在の大学経営の動きに関しては危機感を持っているようです。

この回答への補足

ご回答ありがとうございました。国立大学法人や私立大学でも従来どおりの支援があるとお聞きして少し安心しました。
一方で国からの支援は毎年減少の方向にあるとも聞いています。私学はこれまでも独立採算に加えて国からの補助金でやる方策をお持ちですが、旧国立大学それも地方の大学の運営はノウハウも無く大変ではと想像します。文科省が人件費も含めてお金を出し続ける保障はどこにも無く地方文系の大学は具体的な地域密着型のサービスによる収入が求められているのではないでしょうか。もっともどんな社会サービスを企画するのでしょうか。大学統合の話はOBの反対が強いとも聞きましたが具体的に今も進みつつあるのですか。

補足日時:2007/07/31 20:12
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