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昔のことで細かい名前や地名は覚えていないのですが、
ある蛇は、自分は無毒のくせに、ほかの毒蛇の姿形にそっくりに擬態して
身を守っているものがいます。

このことを考えているといくつかの疑問がわいてきます。
1 その蛇はなぜ、真似している蛇が毒蛇だと知っているのか?
2 毒蛇ということを知らなくても、天敵が少ないということを知っている理由は?
3 姿形をどうやって獲得したのか?

さらに、私の素人考えでは、擬態することがいとも簡単のように思われます。
たとえば頭の方はうまくいったがしっぽがちょっとまずかったから次回で修正
しよう、とかいうのではなく、いきなり完成品になってしまうのです。

進化についてはまだ解明されていないことが多いと聞きますが、考えれば
考えるほど自然は不思議です。考え方の指針など教えていただけると
ありがたいです。

A 回答 (2件)

進化論の大御所(というか教祖?)ダーウィンも、「クジャクの羽を見るとめまいがする」と言っていました。


あの羽根の目玉模様も、羽根にびろんと目玉が描かれているのならまだわかるのですが、実際には羽根は細かく枝分かれし、その細い一本一本が別々の色に塗り分けられ、その集合が「目玉」に見える。非常に複雑で、どうやってそれが発生し、どうやって遺伝子に固定されたのかわかりません。
キリンの首についても、「高いところのものを食べるためには長いほうが有利だから、淘汰の結果、長いものが生き残った」と言われていますが、進化の途中の「中くらいの長さのキリン」の存在は確認されていません。(半分だけそっくり、といった毒蛇が見つかっていないように‥)
生命の「発生」については、まだまだ謎が多いのです。進化論はその意味で、机上のものと言ってもいいでしょう(もちろん、立派な机上です)。

有り体に言ってしまえば、「進化」「自然淘汰」だけでは現状は説明できないことの方が多いのです。それらはある程度、生命の向かっていく方向を示してはいますが、すべての原因でも指針でもないようです。
‥‥ではなぜ??ほかになにが、その蛇が毒蛇にそっくりになるのか?
という答えについては、私の方が知りたいです(笑)。

蜂の姿をそっくりに真似る蘭もあります。それをメス蜂とかんちがいしたオスが交尾しようとすると、花が受粉するのです。
進化論では「受粉に有利だから、そのすがたになった」で説明されますが、ほかにも同じ地域の蘭で、べつに蜂の姿を真似ずとも受粉して生きのびている蘭もあります。つまり、「蜂の姿を真似る」は、その地域で生き残る(=淘汰に勝つ)絶対条件ではない。でもその花は、なぜかその道をえらんだ。そこにはなんらかの秩序があるのでしょうが、未解明です。

余談というか、蛇足になりますが。
遺伝子と自然淘汰だけで進化をかたるのは、たぶんまちがっている(というか足りない)と思うんですよね。科学的な根拠はなく、これは非常に個人的な考えですが。
私がそこで興味があるのは「形の共鳴」というものです。つまり「形が似ているもの同士は、共鳴する」というようなことですね。
たとえば、ちょっと前にイモを海で洗って食べるサルが有名になりましたが、あれも最初は一匹二匹だった。それが、だんだんふえて「一〇〇匹」目になった途端に、島中のサルにひろまり、それがなぜか海を渡った向かいのサルにもつたわり、あちこちにその習慣がたいへんな早さでひろまったそうです。べつにサルそのものがイモをもって伝導して歩いたわけでもないのですが、これは「形の共鳴」に近いものではないかと思われます。「一〇〇匹目」が臨界点になって、「サル」という「形」に「イモを洗う」という新しい能力が付加され、それが「形」を通じてひろまっていった‥という考えですね。
ほかにも、かつてニトログリセリンは「結晶化しない」と信じられていましたが、とある研究室で偶然結晶化に成功しました。で、その「種」をあちこちにおくって別の研究室でもニトロの結晶化をはじめたのですが、途端に世界中で、わけもなくニトロが結晶化しはじめた‥‥という話もあります。これも「形の共鳴」だと思われます。
「形」になんらかの力(ポテンシャル)があるとすると、「他人の形を真似る」擬態や、それを獲得する経過にも、べつの見方があるかもしれないですね。もちろんこれは仮定ですが(「形の共鳴」自体は立派な学問です)。

そういう、ちょっとふしぎな学問のエッジ(ソフトエッジ)についてはライアル・ワトソンやデズモンド・モリスの著作がたいへんおもしろいので、もしご興味がありましたらそちらをのぞいてみてください。私の下手な説明よりはるかにおもしろいです。
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この回答へのお礼

蜂の好む匂いをばらまいて引きよせ、花の中をくぐらせることで受粉する蘭が
あることは、私も前にテレビで見て驚異に思っていました。植物がいかにして
動物の匂いを獲得したのか。その匂いに雄がよってくることをなぜ知っているのか。
植物も考える能力があるとしか思えません。

実は、こちらの方を質問しようかなと思っていたくらいです。

「形の共鳴」は、初めて知りました。臨界点とは少数ではだめということでしょうね。
なにか不思議な力を感じます。

ライアル・ワトソンとデズモンド・モリスの名前も初めてです。面白そうですので
著作を調べてみましょう。

ありがとうございました。

お礼日時:2002/08/01 17:02

生物の進化の多様性をかんがえると、



1)毒蛇であって普通のヘビ
2)毒蛇でなくて普通のヘビ
3)毒蛇であって特徴のあるヘビ
4)毒蛇でなくて特徴のあるヘビ

これらが、天敵に同時にねらわれたとすれば
1)生き残る
2)死ぬ
3)生き残る
4)死ぬ

進化の過程で天敵に学習効果がみについて自然淘汰がおきたとすれば、
1)生き残る
2)死ぬ
3)生き残る
4)擬態と思われて生き残る

つまり、
1 その蛇はなぜ、真似している蛇が毒蛇だと知っているのか?
-->別に知らなくてもよい。自然淘汰の結果生き残ったと考えれば良い。

2 毒蛇ということを知らなくても、天敵が少ないということを知っている理由は?
-->天敵の学習効果のおかげである。ヘビはなにも考えていない。

3 姿形をどうやって獲得したのか?
-->生物の進化の多様性が、さまざまな形や機能をもった生物を作り出す。弱肉強食、自然淘汰が結果を出す。

と考えてはダメでしょうか。
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この回答へのお礼

生物学の素養がほとんどない私には、わかったようなわからないような、
返答に困ります。進化の多様性という言葉がどうも原因のような気がするのですが。
笑われそうですが、この蛇はそのために地上に出現したのではないか、というような
気がしてなりません。
ありがとうございました。

お礼日時:2002/08/01 16:46

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