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私が中学生の頃は「小笠原高気圧」と習いましたが
数年前の中学の教科書を見たら「小笠原気団」となっていました。
ニュースでは、昔は「北太平洋高気圧」と言っていたような気がしますが
最近では「太平洋(の)高気圧」と言っています。

これらの違いは何かの事情によるものなのでしょうか?

A 回答 (4件)

気象科学事典・東京書籍ですと


太平洋高気圧→北太平洋高気圧
北太平洋高気圧・北太平洋東部に中心がある準定常的な亜熱帯高気圧。わが国では単に太平洋高気圧と呼ぶことが多い。
小笠原高気圧→北太平洋高気圧
小笠原気団・北太平洋の亜熱帯高気圧下で発達する海洋性熱帯気団の西部を指す日本での呼称。
…となっております。
気象の事典・平凡社では
北太平洋高気圧・解説は同様
太平洋高気圧・掲載なし
小笠原気団・小笠原高気圧…ともに解説は同様

私が気象を初めて本格的に習った時の教科書1978年のものですが面白い記述がありました。
「昔は気団を細分化して議論したが、最近ではこの傾向はなくなってきた。(中略)その理由は現象を一般化して考えられるようになったことと、低気圧の発達と関係があるのは温度傾度が大きいところであることが判明しているからであり、特に気団に名称をつけて細分する必要が無いからである。」地学団体研究会編「気象I」
 気になって色々見てみました
高校の教科書を見てみましたが「北太平洋高気圧」のみが使われていました。
気象のことをちょっと詳しく解説した本には「小笠原気団」が、もう少し専門的になった本には亜熱帯高気圧・太平洋高気圧、その西端を小笠原高気圧。
…資料の数だけ答えが増えてしまいました。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
私が高校地学で習った時も「北太平洋高気圧」だったかもしれません。
なぜ小笠原高気圧を敢えて違う呼び方をするのか
理解できなかったことを思い出しました。

お礼日時:2007/09/04 23:31

南太平洋には巨大な島があるので気団が形成されず南太平洋高気圧も形成されません。


だから太平洋高気圧は一つしかないのです。
わざわざ「北」を冠する必要がないのです。

気団は性質が同じ空気の大集団がほぼ同じ位置に長期間滞留したものです。
この気団が高気圧を形成しそれの一部が移動しているのが移動性高気圧です。

小笠原高気圧といいますが実際には太平洋高気圧の西端に出来た瘤で中心は四国沖にあるので無理に言うなら土佐湾高気圧です。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
「巨大な島」とはオーストラリアのことですか?

補足日時:2007/09/04 23:28
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私の持っている「気象の辞典」(和達清夫監修、東京堂出版)には、「北太平洋高気圧」という用語は出てきますが、「太平洋高気圧」という用語は出てきません。

手持ちの気象の教科書(気象学概論、山本義一著)でもそうで、「太平洋高気圧」という言葉は一切出てきません。

おそらく、「北太平洋高気圧」というのが正式な名称だったのが、天気予報などで使われていくうち慣用的に「太平洋高気圧」に変質してしまったのではないでしょうか。

北太平洋高気圧はその名の通り、北太平洋をすっぽりとおおう、巨大な高気圧です。このうち、北太平洋高気圧の西の端っこの部分の、高温・多湿な性質をもつ空気のことを「小笠原気団」と呼んでいます。小笠原気団は高気圧なので、「小笠原高気圧」と呼びかえることもあります。(上記の気象の辞典には、「小笠原高気圧」も「小笠原気団」も両方載っています)。

ですから、

北太平洋高気圧 ⊃ 小笠原気団(≒小笠原高気圧)

のような関係でしょうか。

最近の天気予報では「小笠原高気圧」と言わず「太平洋高気圧」などと呼ぶのが流行っているようです。でも、日本の夏の天候に影響するのは、北太平洋高気圧全体ではなく、その端っこのみ、まさに「小笠原気団」の部分なのですから、個人的には「小笠原高気圧」で説明すべきと思っています。極端な話、北太平洋高気圧の勢力が弱くても、部分的に「小笠原高気圧」の勢力が強ければ、日本は暑くなります。
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>私が中学生の頃は「小笠原高気圧」と習いましたが


>数年前の中学の教科書を見たら「小笠原気団」となっていました。


ご指摘の通り、確かに現在では「小笠原高気圧」という言い方はしなくなりました。
その昔、「小笠原」高気圧と呼ばれていた理由は、日本列島を中心とした
狭い範囲の天気図上では、その中心があたかも小笠原諸島付近(天気図の南東隅)
にあるように見えたからに他なりません。
(同じような理由で、シベリア高気圧が「モンゴル高気圧」と呼ばれたりもしました)

小笠原高気圧などと申しましても、その実体は北半球を取り巻く
中緯度亜熱帯高圧帯の一部ですし、北アメリカ西岸から西部太平洋、
時に中国大陸までをも、その勢力下に収めるほど雄大な規模を誇っています。
したがって、今では太平洋高気圧という呼び名が一般的です。

尚、「小笠原」気団という名称が、今でも教科書で用いられているのは、
この名が古くから慣用的に使用されて来たせいかも知れません。
日本近辺の気団を論ずる場合に限れば、「海洋性亜熱帯気団」などと呼ぶよりも、
「小笠原気団」と言った方が、はるかに馴染み深いですからね。


>ニュースでは、昔は「北太平洋高気圧」と言っていたような気がしますが
>最近では「太平洋(の)高気圧」と言っています。


う~ん私、ぼんやりとしているせいか、ご指摘の事柄には全く気づきませんでした(笑)
そうですね…… 思いますに、日本付近の天候を云々する場合、
単に太平洋高気圧と呼ぶ方がスッキリしていて良いからではないでしょうか?

「北」太平洋高気圧という言い方は、主に南半球の亜熱帯高気圧と
区別する際に用いるもので、全球を眺めた場合にのみ特に必要となる用語だと思いますので。

以上、素人の見解ですが、ご参考まで。
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