『ボヘミアン・ラプソディ』はなぜこれほど人々を魅了するのか

古典はもとより、落語全般に疎い者ですが、時折、昭和の名人と言われた方々のCDを楽しんでおります。

そこで以前から疑問に思っていたことなのですが、「鰍沢」は何故、人情噺に分類されるのでしょうか?
wikiにも「サゲのある人情噺」と記述されております。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%83%85% …

上記ページの分類でも他に、例えば「富久」など、何故人情噺と言われるのか素人には分かりにくいものがあるのですが、とりあえず登場人物は皆、良い人ばかりだし、信心や正直のおかげで(?)ハッピーエンドに辿り着いたと思えば、納得できるような気もします。
しかし「鰍沢」はむしろ絶体絶命、ハラハラドキドキのサスペンスと感じられ、どうも「人情」の語が一般に連想させるものとは大きくかけ離れているように思えます(聴いているのは六代目三遊亭円生)。
「人情噺」を正しく認識していないために理解できないのかと思われますが、落語にお詳しい方のご指導がいただければ幸いです。

A 回答 (1件)

質問者さまが「人情」ということばで連想なさっているのは、文字のとおり「ひとのなさけ」であろうと思います。


なので、「人情噺」について、ひとの優しさや親切、親子の愛情のようなあたたかみのある内容を予測なさるのだと思います。
しかし、ここで言う「人情」は「人間の感情」と理解なさるといいかと思います。
優しさや愛情とともに、憎しみ、悲しみ、欲望などの、人間の様々な感情が織りなすストーリーを、一般庶民の人間ドラマとしてリアルに表現したものが「人情噺」です。
参考URLに引いていらっっしゃるWikiでも、人情噺を歌舞伎の「世話物」に例えていますが、
客が共感しやすい身近な人間ドラマであり、滑稽話のような誇張は少なく、ストーリーもあるていど現実味のある複雑さを持っている、という点でたいへん似ていると思います。

例えば歌舞伎の「切られ与三郎」、与三郎とお富さんとの再会シーンが有名ですが、
これももとは、落語です。正確には落語バージョンと講談バージョンがあるのですが、
どちらもお家騒動や敵討ちに男女の憎愛やさまざまな欲望がからむ長編サスペンスドラマです。岩波文庫で出ていますのでよろしければご覧下さい。
で、これが、つまり「人情噺」です。ということを申し上げると感覚的におわかりいただけるかと思います。

江戸時代と明治以降では「寄席」の性格に少々開きがあります。今の「寄席」は笑って楽しむ場所ですが、昔の寄席は、ストーリーを聞いて楽しむ場所でした。人気落語家は長編のストーリーを作り、「続き物」として10日繰りで語りました。かなり性格が違います。
さらに戦後になって、落語は完全に「滑稽話」を主としてとらえられるようになりました。
なので落語全般に、明るい、楽しい、手軽なイメージが求められるようになります。
そういう事情もあって「人情噺」も明るい、短い、ハッピーエンドのものが多く残っているのと、「人情」という単語のとらえかたの変化もあって、「人情噺」のイメージそのものが質問者さまのお持ちのようなものに変わってしまいました。
今のイメージでは「鰍沢」はあまり人情噺っぽくないですが、昔はこういうのもアリだったということで、ご理解いただくといいかと思います。
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この回答へのお礼

なるほど!!
「人情」は「人の感情」と読めば良いのですね!

これで人情噺が「子別れ」や「文七元結」ばかりではない理由が分かりました。
いえ、分かり易いご説明をいただいたので、ほいほいと分かった気になってしまっても困るので、週末には、お教えいただいた岩波文庫の「切られ与三郎」を大手書店に探しに行こうと予定しております。
(恥ずかしいことですが「切られ与三郎」が元は落語であったと初めて知りました。映画にもなっていますし、たしか歌謡曲のテーマにもなっていた記憶がありますから、人気絶大な物語だったのですね。)

落語の奥深さというものを計り知ることはなかなか出来そうにありませんが、今回、古典芸能に一層の敬意と興味を抱いた次第です。
またお訊ねすることがあるかと存じますが、機会があれば、どうぞよろしくお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/08/23 19:36

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