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よく、大手企業の決算書の固定負債に「デリバティブ債務」といううのが計上されていますが、具体的にはどのような債務なのでしょう?

A 回答 (2件)

www.jcre.co.jp/kessan/img/52.pdf


上記は、「デリバティブ負債」でグーグル検索した筆頭に出てくる日本中央地所という会社の決算資料です。

1.H16/12現在で、長期・短期借入283億円に対してデリバティブ債務長短計1.2億円。

2.重要な会計方針の1において、デリバティブの評価は「時価法」による、とあります。

3.同上6でヘッジ会計の方針として、ヘッジ手段=金利スワップ、ヘッジ対象=借入金および、ヘッジ方針とヘッジ有効性評価の方法が記載されています。

以上から、あくまでも推測ですが当社は、
1.銀行借入金の調達金利を変動金利で調達しながら、将来の金利上昇リスクへのヘッジ手法として、変動での借入金利支払債務(1)に見合う、変動金利の受取の権利(2)と固定金利支払債務(3)とで(2)(3)を交換する金利スワップ契約を締結している。

:金利支払タイミングでは、
 上記(1)・・・・金融機関に借入金利として変動金利を支払
 上記(2)・・・・スワップ取引による金利受取((1)=(2)なら金利支払額がチャラになる)
 上記(3)・・・・スワップ取引による金利支払((1)(2)相殺後当社は固定金利支払のみ)
 というのが金利スワップ契約における変動支払金利の固定化スキームです。

2.上記のスワップ取引をH16/12期末時点で時価評価すると、取引価値が▲1.2億円のマイナスとなっている。この評価損は、(スワップ契約期間が経過するほど理論上は減少していき最終的にはゼロになるが)契約時点から金利水準が下がったか契約価格が市場価格と乖離していたかのどちらかが要因で、加えて当該スワップ取引では借入金とのヘッジ会計基準を充足していなかった可能性がある。
・・・スワップ契約が1件だけとは限りませんのでこの辺りは微妙ですが。

3.決算処理上は、資産負債を時価評価して、マイナスとなっているので負債項目としてB/Sへ組み込み。(この辺りの会計処理実務には詳しくありません)

4.尚、(質問者が金融機関勤務の方のようですので敢えて記すと、)上記2.の評価損の原因は、恐らく金利水準低下ではなく、スワップ取扱銀行の収益分(中抜き)が企業の決算における「評価損」として現れているのであろう、というのが印象です。
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先物取引、オプション取引、スワップ取引などのデリバティブ取引によって生じた債務のことですが…。



デリバティブは、Financial Derivative Productsのことで、金融派生商品と言われています。
用語に関しては、こちらをどうぞ。
http://allabout.co.jp/glossary/g_money/w001414.htm

もともと、デリバティブは「株や為替がマイナスになった時のリスク回避の手段」として用いられていたのですが、少額で大きな利益を得ることができるので、最近では、デリバティブ自体を投資手段としての活用が拡大しています(最近ではデリバティブを利用した預金や債券、投資信託、ローンなど個人向けの商品も登場しています)。

その企業でも、そのような『資金運用』をしているのでしょう。
その結果、デリバティブ取引によって得た「デリバティブ債権」という資産項目と、デリバティブ取引によって生じた「デリバティブ債務」という負債項目が、決算書に載るようになってきたのですが…。

すみません、これ以上、詳しく説明しろと言われても難しいのですが…。
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