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標準原価と実際原価の計算の際に算出する標準消費量
は、標準原価の時は標準消費量=完成品数量+月末仕掛品完成品換算
を使うのに、実際原価の時は標準消費量=払い出し数量
となるのが理解できません。
ご教示ください。

A 回答 (1件)

一部に混乱があるようです。



標準原価は、過去の実績消費量や、財務的に許容し得るコスト、材料の価格の推移などから、製造原価の目標値を定めたものです。従って標準消費量を使って計算します。

一方、実際原価は実際にかかった費用です。従って標準消費量ではなく実際消費量を使って計算します。


ここで求めようとしているのは、

予定では材料を○○だけ消費するはずだったのに、
実際に消費した量は△△で
その差は□□だった。

ムダに消費してしまったから、来月はもっと節約しよう、
あるいは
うまく節約できたから、来月もこの調子でいこう。

ということなわけです。


たとえば製品を毎月100個ずつ作る計画だったとします。

今月は90個完成し、18個が半分まで出来上がっていたとします。

18個が半分まで出来上がっているので、これは9個完成したのと同等とみなします。
つまり今月は99個完成したのと同じことになります。

では99個分の標準消費量はどれだけかというと、

標準消費量=1個当たり標準消費量×(完成品数量+月末仕掛品完成品換算)
     =1個当たり標準消費量×99

となります。(月初仕掛がないとして)


一方実際原価は、実際消費量に実際単価をかけて求めますが、このときの消費量は、材料置き場から払い出した量のはずです。
ただし、工場のそこら辺に余った材料が放り投げてあったりしなければですが。
しかし、こういう状況は困るわけです。放り出してあった材料は、錆びたり傷がついたり劣化したりして、廃棄しなければならなくなるかもしれません。

こういう状況も含めて実際原価を減らし標準原価に近づけるために標準原価計算をするわけですから、

実際消費量=払い出し量

とするわけです。


実際消費量と標準消費量の差が数量差異になるわけです。
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この回答へのお礼

よく理解できました。
ありがとうございます。

お礼日時:2007/09/06 12:00

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