ビノスガイがもっとも大きく成長する時期(季節)は、いつですか?
私は考古学を学んでいる者ですが、北海道のある縄文時代の遺跡からビノスガイで作られた装飾品が大量に出土しました。しかしその発掘調査の報告書(北海道礼文町教育委員会『礼文町船泊遺跡発掘調査報告書-平成10年度発掘調査の報告』2000年刊)には、ビノスガイの生息域について記述が見られるものの、成長過程については言及していません。形が定型的であること、決まった場所(作業場)で作り、決まった道具を使っていたらしいこと、などを考慮すれば、その遺跡に暮らしていた人々は、おそらくビノスガイの貝殻が最も加工しやすい大きさに達する時期(季節)になってから集約的に採取していた可能性があると考えているのですが…。

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A 回答 (2件)

美之主貝ですネ。


ハマグリに近い貝でマルスダレガイ科のMercenaria stmpsoni ですネ。
殻の部分を見ていただければ分かりますが、年輪のようになっていますネ。徐々に大きくなっていったことを示します。最終的に最大サイズである約10cmに成長しますから、そういうサイズのものを中心に集めたりしたのではないでしょうか。
北海道ですから、赤潮の季節もないので、年中捕食は可能な筈です。ただし、冬季の海は冷たすぎて入れないでしょう。また、ハマグリに近い貝ですから、保存技術のなかった古代には真夏の採取も少なかったでしょう。
とすると、春と秋の2シーズンに主として採っていたのではないかと推測できます。
以上kawakawaでした
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この回答へのお礼

お答え、具体的でたいへん分かりやすかったです。
「春と秋」というお答えはたいへんおもしろいです。
といいますのも、この遺跡から出土した動物の骨を見ると、
冬季に回遊してきたであろうアザラシの骨がないのです。
また秋に近くの河へ遡上してきたであろう鮭の骨も少ない。
それに対して産卵期(春)のニシンの骨が魚のなかでは
飛びぬけて多く出土しました。
骨のサンプル採取の方法の問題、
特定の種の動物の狩猟はタブーであったという宗教的な事情
(民族例によく見られます)なども加味しなければなりませんが、
以上のデータから、おそらくこの遺跡は毎年春~夏にかけて
限定的に居住したキャンプだったように判断されます。
そうした意味で、kawakawaさんの具体的な回答は、
とても興味深いものとなりました、ありがとうございます。

お礼日時:2001/01/31 00:04

私は遺跡とかには興味がないのですが、


化石とかならちょっと詳しいです。

たいていの貝は一年で大きくなるのではなく、
何年もかけて大きくなります。
ビノスガイも同様で、もっとも加工しやすい大きさになる、
特定の時期というようものはないと思います。
浅い海で採れる貝なので、食用として採集して、
年間を通じて貝殻は入手できたのではないでしょうか。

カキのようにもっともおいしい貝もいますが、
岩にくっついていたら装飾品にはできないでしょう。
ホタテガイは縄文時代には採る術がなさそうだし。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
「年間を通じて入手でき」「浅い海で採れる」ビノスガイは、
この遺跡を形成した縄文人にとって、おそらくもっとも重要で手近な動物資源となっていたのでしょうね。
ところでビノスガイは、現在の日本では食用とされていないそうですが、どうしてなんでしょうね、この遺跡ではおそらく「主食」であった可能性もあるのに…。
カキやホタテのように美味しくないのでしょうか。
もしもチャンスがあったら、一度食べてみたいものです。

お礼日時:2001/01/31 00:15

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