
日本人が「倫理観を変える」と言ったところで
「もともと持ってないだろ」と一蹴されそうですが……
倫理観が「変わる」ことはあると思います。
親や友人にも影響を受けますし、
成長と共に倫理観が形成されるのは、
まさにこういったことによるものでしょう。
ですが、「自分の意思」で倫理観を「変える」ことは
できるのでしょうか。
今まで読んだことのない本を読んだり、付き合ったことのない
タイプの友人と付き合ったりなどを意識的に行えば、あるいは
変わるのだろうかとも思います。
しかし、例えば私は生まれてからずっと無宗教ですが、
教典を毎日読んだところで、一年経とうと神の存在を
信じることはできない気もします。
年を重ねると、倫理観は変えられないものでしょうか。

No.8
- 回答日時:
確かに最近は倫理が嘘とでたらめを隠蔽するのによく使われているのでそろそろ別の言語が必要なのかもしれませんね。
企業コンプライアンスなぞ吐き気のする文言が並んでいます。それは、さておき・・倫理観という抽象的な概念は、それを具体的事案にはめ込まないと、意味ある結論に達しません。現実の多くの事案が結論され、評価され、蓄積され、その時代の道徳、倫理が浮き彫りになるようにおもいます。
各個人の倫理観も、その人が倫理そのものをどのように語ったとしても、現実での具体的行動によってその人の倫理が形成蓄積され、それをもってその人の真の倫理観をうかがい知ることができるものではないでしょうか。
立派なコンプライアンスを発表している企業ほど、企業倫理が欠如しているように感じますね。
何を言いたいかというと、対象とすべきは、現実に絶え間なく起こっている変化や問題への具体的な対処の蓄積としての倫理観であって、概念としての倫理観ではないと言うことです。
崇高な倫理観を基準に行動の指針とするというのは、嘘とでたらめの隠蔽と感じるからこんな展開の話になるのかもしれません・・・
倫理観を変えることが出来るかについては、上滑りする言葉や概念ではなく、個々の問題にどう取り組んで、どう結果が出たかが物語ります。
No.7
- 回答日時:
#4です。
また年寄りの寝言です。実行を前提とせずに倫理観を論じることは、私には単なる言葉の遊びのように思え、何の意味も見いだせません。
私の拙い経験ではありますが、ある状況に遭遇しない以前に、私だったら当然このように行動するだろうと考えていたのに、いざその状況が起こった時には今まで見えなかったものが突然見えて来て、その予測とは全然違った行動をしてしまい、自分の価値観の未熟さにショックを感じたことが何度かありました。
私は、自分の思索で造り上げて来た頭の中の善悪の価値観と、実際に自分が行動することの間のギャップを如何に縮めて行くかに、倫理観の成長を感じて居ります。
私は思索による倫理観の認識に基づいてある行為をします。そして、その行為と思索の間のズレの認識します。そこで、以前の倫理観を修正します。その修正に基づいて新たな行為を実行します。その新たな行為と修正された倫理観のズレをまた認識します。このように自分の変化が、行為を変化させ、その行為の変化がまた自分を変化させと、ぐるぐる回りながら、数学で言う典型的な非線形過程を繰り返えしながら、その人固有な倫理観がダイナミックに構築されて行くのではないか。別な言い方をすると、その人の人格ないし個性のダイナミックな形成です。
皆様もご存知のように、非線形現象の中で最も重要な現象は「不安定性」が存在することです。最近のの物理学や非線形数学の進歩は、この不安定性のおかげで、初期条件で与えられた状態とは全然違った新しい構造が自発的に生まれて来るのだ、と言うことを確認しています。所謂「目から鱗が落ちた」というのもこの例で、多分その人は、今までの経験の記憶と目の前の新しい情報の間の関係を探るに当たって、この非線形な情報処理が頭の中で一瞬の間に行われ、突然見えなかったものが見えて来るのでしょう。この新しい構造が脳の中に生まれたことを俗な言葉で言うと「成長した」というのです。
ですから、私にとっては倫理観とは思索と行動の間の非線形相互作用によって引き起こされるダイナミックな概念であり、また、人それぞれの個性がどのようにして形成されて行くかという時間軸をもった概念に強く関わった問題であると思って居ります。
例えば「規範や道徳、正しさの拠所」とか、「人の嫌がることをしない」とか、あるいはそのような言葉が何を意味するのかと言ったところで、行為に基づいたダイナミックな時間変化を考慮に入れないことには、倫理が語られ認識されたとは思えないのです。歳と共に変わって行かない倫理観なんて、私にはカレー粉の入っていないカレーライスを食べさせられているような変な感じになるのですが、どんなものでしょうか。
No.6
- 回答日時:
No,1です。
耳慣れない言い方ばかりして済みません。倫理とは、人の嫌がることをしない事全般を指していると思われます。
規範、道徳、正しさの拠り所とは、
「人の嫌がること全般をしてはいけないのは何故か?(倫理が成立するのは何故か)」
という事の回答のことですね?
それを、年を重ねると、回答の内容が変わってくるのか?
という質問ですね?
う~む、意外と難しい質問だったのですね。
私は、自分の心の中で、「あ、こうすると誰かが傷付く」と察した事はしません。それが倫理だと思っていて、別に裏付けとなる思想は要りません。誰かが傷付いたら私も傷付くので、それを避けるだけです。その善の心こそ、倫理の理由であって、物々しい思想など必要ありません。むしろ神(根拠)は、自分の心の中に、既にあるのです。
年を重ねても、その事に変わりはありません。
いかがですか?
再投稿ありがとうございます。
>倫理とは、人の嫌がることをしない事全般を
>指していると思われます。
質問の仕方が、また悪かったのかもしれません。
ここで言う「倫理観」は、個々人が判断の根拠と
するような大前提のものです。
人の嫌がることをしない、とはNo.1さんの、もしくは
世間一般に尊重される倫理観の一つですよね。
人の嫌がることをしない、ということを何よりも
大事に思うNo.1さんの倫理観は素敵だと思います。
No.5
- 回答日時:
>倫理観は、規範や道徳、正しさの拠所のことだと考えてます。
う~む、言いたいことは「何となく」分かるが、突き詰めて考えると意味不明だ。
まず、「倫理観」=道徳観念ととらえると、それは、たとえば『武士道』に表象されるもののように、「変わる」ものでもないし、また個人が「変える」類のものでもなかろう。
この点につき、No.1さんと同意見。
「変わる」「変える」以前に不変でなければ困ってしまう、数学の定義みたいなものではなかろうか。
とすると、倫理観=生きていく上でのルールということでよろしいのだろうか。
そうであれば、まず、倫理観と宗教、神の存在とを混同して論ずることはあまり意味がなく、また危険でもありましょうから、ここでは上記の意味での倫理観について述べます。
おそらくあらゆる人間が、それが『道徳的』であるか否かは別として、ある一定のルールに基づいて行動していると思います。
たとえ一見相矛盾する行動をとる人であっても、その裏には、人に言われた通りする、その場で最もラクそうな行動を選択する、といったルールがある筈です。
『それらルールが、周囲の人間の影響により「変わる」ことはある』
これが本問のスタートとなるのでしょうが、そもそもここに瑕疵があると思います。
果たして本当にそうだったのでしょうか?
周囲の人間、あるいは本や映画等の影響というのはきっかけであり、それらの影響を元に、それまでの自分のルールを修正しそれを継続するには、自らの意思の力(脳の働き)が必要だったはずです。
認知心理学の本を二、三ひもといて頂ければお分かりになられるかと思いますが、脳というものもなかなかくせ者で、一度とった行動に問題がないと、なかなか修正しようとしません。お役所仕事でよく言われるような、「今までこうだったから」、「前例がない・やったことがない」という作業(判断)が行われています。
それらの作業の多くは無意識に行われます。ルーティンワークはなおざりにされがちです。悪しき習慣・癖も無意識に行われるが故になかなか改まりません。逆に、起きてから寝るまで全ての行動に対して脳による意識的な判断を下すとなると、膨大な作業量が必要となり、重要な案件を処理する際の支障になりかねません。
ですから多くの人は、受け入れた情報に対して、いま、自分はどのように感じているか、あるいは、今までは別の行動をとったけど、この間の体験を元に今日はこうしようなどと客観的な分析を意識的には加えませんから、「自然に変わった」かのような感があるかもしれませんが、意識できる・できないに関わらず、自分の脳が「変えた」筈です。
あ~~、ここまで書いて、今分かった気がする。
要は、たとえば、無神論者たる自分を、自ら有神論者に「変える」ことができるか、ってことかな?
結論は同じだけど、例えば拷問されても神の存在が信じられるようになるわけもなく、脳が理解しないことには始まらないわけで。脳が理解するということは、『理解前の脳』とは違う脳になっているわけで。その『理解後の脳』が下す判断が『理解前の脳』と異なっているだけで、「変わった」というより、やはり「変えた」んです、何しろ「理解しよう」と自ら欲さなければ「理解」なんて向こうからやってきませんから。
これもハズレか?でももう打ち止め。
ちなみに、神の存在についてなら、(神の定義が不明なのでよく分かりませんが)教典読むのも勿論いいのでしょうが、数学とか美術とかやってみても『神』の存在を感じることはできると思います。どんな学問でも突き詰めていくと、人智を越えたものの存在を感じることがあります。それを『神』と呼ぶのかどうかは知りませんが。
あと、倫理観というか価値観についてですけど、価値観の変化に年齢は直接には関係ないはずです。要は脳の変化ですから、sensitivity,感受性の問題と思われます。年を取れば、やはりそれなりに脳内物質の分泌に変化があるのでしょうが、やはり個人差だと思います。若くても感受性あるいは観察力のない人はいっぱいいますから。観察力ないと感じる対象すら見つけられないでしょ。
長文ありがとうございました。
初めの方のお言葉でも十分納得です。
「武士道」を倫理観の中心に据えている人において、
その倫理観は不変でしょうか。
武士道を貫くことに生きづらさを覚えれば、
変わるor変えたいと願わないか。
……ということが私の考えた、質問の前提でした。
No.4
- 回答日時:
これから私の独断の偏見を述べますが、多くの方からは「とんでもなく単純な奴だ」という反応が返ってくるかもしれません。
私は耳順の歳を越えて居ります。二十代の前半で、西洋と東洋の古典(哲学というより、どちらかと言うと歴史物)に目覚めました。そのとき次のような決意が出て来ました。
「今後づっと自分の十年前とその時点での自分を比べて、もし私が変わって居らず何の成長を感じることが出来なかったら、自分の恥としよう」
単純な奴とお笑い下さい。でも出発点があまりにも未熟だったので、その後今まで心の中で恥を感ぜづに生きて来られました。
人間の営みは、めちゃくちゃに複雑で深いものです。裏の裏の裏がある。どんな聖人と言えども、ある時で完成した倫理観に到達できるとはとても思えません。ただし、「完成した倫理観」は、ちょうど数学でいう漸近線のようなもので、到達は出来なくても、そこまでの距離は縮められるものと思っています。
私にとっては、倫理観が変わらずに人生を過ごしてしまったら、悲しい人生を送ったことになってしまいそうです。
No.1
- 回答日時:
倫理観とは何でしょう?
私が昔考えた説による倫理とは、他者の苦痛を察する能力による苦痛(以下共感苦痛)を避ける事(共感苦痛回避)です。その認識のことを、倫理観というのであれば、死ぬまで変わらないし、他者にとっても、それが死ぬまで言えます。
その論を練り出した時と今の違いは、唯物主義じゃなくなり、何らかの思想を信じるようになったという事です。それでも、倫理が共感苦痛回避であるという事に変わりはありません。
年を重ねても、倫理が共感苦痛回避であるという事に変わりはありません。
それとも、もっと具体的な、ものの考え方の事でしょうか?
あなたの、共感苦痛の敏感度がアップすれば当然、倫理能力も上がるし、ものの考え方も、さらに他者に配慮したものになるでしょうね。それは、年の功、経験の積み重ねがあるでしょうね。そういう事かな?
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