プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

現在の農業従事者の平均年齢が65歳と聞いて驚きました。 後継者がおらずこのまま推移するとなると、あと15~20年もすれば日本の農業は壊滅状態になる可能性もあるわけですよね。

理由は農業自体が若者にとって魅力ある職場でない事が挙げられます。

私は都会生まれなので農業の方はサッパリなのですが、ザッと挙げるとすれば:

1. 台風や冷夏など、天候の影響でその年の収入が大きく変動するので家計が極めて不安定。 場合によっては稲が全滅して収入ゼロになる年もある。

2. 朝早くから夕方まで田んぼで農作業。 かなりの肉体労働。

3. 米価が管理(?)されていて、他の商品などのように市場を見ながら自分で価格をつける事が出来ない。

4. 耕運機などで機械化しようとしても多額の投資が必要となり、結局は借金だけが残るという農家もある。

5. 会社員のような週休2日制も連休もない。 毎日、田んぼで稲の状態を確認しなければいけない。

6. 村社会に住む事になるので、人間関係で苦労する。

などなど、若い世代には到底受け入れられない条件にあるように思うのですが、逆に 「本当は農業は職業としてこんなに良い条件がある」 という面がありましたら教えて頂けないでしょうか?

農家の実態を勉強したいと思いますので、宜しくお願いします。

なお簡単にするため、「専業農家」 に限定してお願いします。

A 回答 (3件)

私自身は兼業ですが、近隣や友人に専業農家も多数あります。


余談ながら、完全な専業はほとんどありません。
専業農家の友人も、農閑期にはアルバイトをしています。

さて、ご指摘のように、農家には多くの「苦労」があります。
しかし、その多くは考え方次第、ということができます。
まず、あなたの列挙したことにお答えします。

1、作物が全滅の恐れはありますが、完全な全滅はほとんどありあません。ある程度の収穫があれば、食料を一定程度自給できるので、減収になっても支出を抑えることができます。

2、田畑で泥まみれになっての肉体労働と、パソコンの前に座り続けることの、どちらをより苦痛と感じるかは、人それぞれです。

3、個人直売や、産直センターなどで自主販売はできます。

4、私の知人(専業農家)は、休日には機械を近隣の兼業農家(サラリーマンなので休日にしか農作業ができない)に貸し出し、ある程度投資を回収しています。

5、前記の友人は、当然、休日にはある程度休めます。また、農閑期はむしろ長期休暇のようなものです。

6、会社と地域の人間関係は、どちらが苦労するとも言えません。むしろ私の住む地域は、近隣で助け合って良い関係が築けています。

このように、デメリットと考えられることも、場合によってはメリットになり得ます。

さらには
○土や草木と触れることで、気持ちが穏やかになる。
○日本人の生活を根本から支えているという誇りが持てる。
○食料の輸入が次第に困難になりつつある現状では、農業生産を増大させる必要が必ず近い将来に訪れる。

現在、政府は農業政策にはあまり熱心ではありませんが、これを転換させる展望もあります。
    • good
    • 15
この回答へのお礼

有難うございました。 実際に農業に従事されている方からお答えを頂き感謝します。

なるほど、要は考え方しだいという事なんですね。 一般的にデメリットと考えられる事も受取り方しだいではメリットになる ・・ たしかに会社勤めがそんなに楽で良い事ばかりかと聞かれれば返答に困ると思います。 たとえば人間関係が原因で病気に陥る人は会社勤めに圧倒的に多いはずです。

天候不順で凶作になっても自給できる分があれば、極端に言えば現金収入はなくても食べてはいけるという事ですね。 言われてみればたしかにそうですね。 それと農閑期は長期休暇になるんですね。
農家の実態が少し分かったような気がしました。

それと質問文ではデメリットばかりを挙げましたので、もし不愉快に思われる部分がありましたらお詫びします。 何せ農業に関しては全く知識がありませんので、お許し下さい。

お礼日時:2007/10/02 14:24

農家でも、稲作農家のことと思い書かせていただきます。


私の場合、兼業ではありますが稲作時期でないときは畑で作物もやっています。
純然たる稲作専業農家という家庭もここにはありますが、農機具の修理費を捻出する為、副業を持っていたりもします。
またこちらでは、減反より休耕田が所々にあり、捨て荒れ果てた田がある現状もありますが、将来の食糧難を予期し、先祖代々の土地ということもあって、もう一度荒れ果てた田を耕し元に戻すという方も、
一方で見受けられるようになってきました。

米の流通に関しては、以前の国策ではない自由な市場があり、この地での特産品としてブランド米として店頭に並んでいるのも事実です。
さらに付加価値を付ける目的から酒米を作ることも検討されるようになっています。
しかし、稲作農業を生活する糧と言う観点からみれば、些か収入には不安定な面がありますが、言い換えればサラリーマンでも同じことです。
私の場合は、近所付き合いの人間関係などで苦労はしたことはありませんが、同じ目的がある方で同じものを作っている方の場合、いろいろと教えていただけることがあるので、反対に円滑だと思います。
同じ仕事と同じ興味を持つことが、共通の話題の中に入り込め、しいては地域社会に馴染めるものと思われます。
    • good
    • 3
この回答へのお礼

農家の方から直接お答えを頂き、有難うございました。
私が想像していた以上に自由に生産・販売が出来るようなシステムになっていると感じました。
今まで何となく自然災害による被害は全て個人負担、豊作すぎて供給過剰になった場合の在庫調整もある程度は国の補助はあるにせよ基本的には個人のリスク、稲作専業の場合は現金収入は年に一度だけ ・・ 無知とは言えどこんな辛い面ばかり想像していました。
でも逆に農家の方から見れば、都会で会社勤めする人間って可哀想だなとお感じになるかも知れませんね。
リストラ、転勤、定年、上司のイジメ、過剰なノルマ、通勤地獄、サービス残業、手当て無しの日曜出勤 ・・・ 考えればこんな非人間的な職業は他にないですよね。
農家の現状が少しは理解できたように感じています。
有難うございました。

お礼日時:2007/10/03 10:32

・定年が無いため、働きたいだけ働ける。


・戦略的におこなうとかなりの儲けができる。
(米ではかなり難しいのですが、野菜や果実などを農協を通さずに販売できればの話です)
・通勤ラッシュとは無縁
・農業を行っている限り、農地の相続税が減額される。
・新鮮で安全な食生活ができる。

といったところでしょうか。
兼業農家の場合は、片手間にできる事が最大の利点でしょう。

現在の農家の後継者問題は、兼業農家での問題がほとんどであり、専業農家の場合はほとんど問題ありません。
兼業農家の場合、会社を定年になったら農業を行う人が多いのではないでしょうか。
(まわりではそうですが)

現在の日本の農業問題は、兼業農家の問題がほとんどを占めています。
大規模に行う専業農家の場合、直接大手スーパーと契約したり、ブランド戦略などでかなりの利益を出していますが、それができずに農協を通さざるを得ない兼業農家(息子さんが会社員でおじいちゃん、おばあちゃんでやっている農家も含む)での問題がほとんどです。
そういった兼業農家が、農家全体の8割を占めますから、農業問題の中心となるのは当然ですが。
    • good
    • 5
この回答へのお礼

詳しく解説して頂いて有難うございました。
専業農家の方が利益を上げているんですねえ。 全く反対の事を考えていました。 実際には兼業農家の後継者の方が問題になっているんですね。

でも定年とか転勤もない、通勤ラッシュとは無縁、ネット販売等やり方しだいでは収益を上げる事も充分可能 ・・・ なるほど、指摘されてみれば農業にも魅力が多そうです。

たしか白菜だっと記憶していますが、豊作は良いニュースだと思ったら今度は価格維持のため出荷量調整という目的で一年もの間、丹精込めて収穫した作物を自分の手でゴミにしないといけないというシーンが以前ありましたので、豊作もダメ、凶作はもっとダメ、じゃ農家はどうすればいいの? と素朴に感じて質問させて頂きました。
有難うございました。

お礼日時:2007/10/02 14:33

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!