バイオ燃料について

Question

バイオ燃料にとうもろこしが利用されていますが、とうもろこしのどの部分を利用されるのでしょうか。食される部分なのでしょうか、それとも芯も利用されるのでしょうか

aburakuni · Accepted Answer

古来からの発酵技術を使ったアルコール製造と、繊維質部分を特殊酵母によって発酵分解する方法の２つがありますので、実の部分とその他の部分の双方がエタノール製造に使用されます。
勿論、実の部分から造る方が経済性が良いわけですが、元々捨ててしまう資源と言う事と、技術の進歩・助成金・原油価格の高騰により後者でも採算に合うう可能性が出てきました。
米国のトウモロコシの内10%がエタノール製造に向けられているが、それにより製造されているエタノールは2004年で1200万KLで、2012年には1900万KLに増産される予定。増加分は勿論ガソリンに混和されるが、木質系のエタノール生産についてはまだ算入されていない。
そもそもカーボンフリーと言う考え方から言えば、捨てられて土に還る筈だった残渣を燃焼させる事は、光合成で得られたカーボンマイナスを減らす事になり好ましいとは言えない。
作付面積自体を増やして光合成による二酸化炭素マイナス自体を増やさなければ、本当の排出削減には繋がりません。

Massy57 · Answer

このあたり、バイオ燃料に対し皆さん誤解されているようです。
たしかに、食料（トウモロコシの食べるところ）を、古来からの発酵技術（要はお酒造りです）をもちいて、アルコールをつくり燃料とするという方法があります。しかしこれで地球環境保全に役立つはずがありません。食料をけずって、車を動かしてなんになるのでしょう。
現在、世界で進められようとしているのは、トウモロコシなどの食べられないところ、セルロースを原料とし、最新のバイオテクノロジーによる発酵技術を駆使してアルコールを造りだすことです。現状の技術では、セルロースでも草などのセルロースが対象で、いわゆる材木などのセルロースは、酵素を働くような形にする（ようはばらばらに粉砕し、かつ細胞を内部まで酵素が働くように柔らかくすること）に必要とするエネルギーが、出来るアルコールの持つエネルギーと大差がないためうまくいっていません。南米とくにブラジルなどで、バイオアルコールをトウモロコシから作り出すためにオレンジを転作するとか、食べるためのトウモロコシとアルコールを造るためのトウモロコシを取り合いしているという報道はいささか疑問です。若干身びいきという批判はありますが米国では、全米の５％の耕地を用いて、全米で必要とするガソリンの量の1/3弱をセルロース原料からのバイオアルコールでまかなうという計画を進めているそうです。この技術進歩が米国の最近の地球環境対策への回帰の原因、裏付けであると言われています（残念ながらセルロースからアルコールを造り出し特許は米国にあるようです）。
食料となるものを原料とするバイオ燃料というのは、経済的というよりはもっと根源的な問題で成立しないことは、バイオ関係者では常識となっています。従ってバイオ燃料を工業的に作り出す技術は、古来からの発酵技術とはことなり、最新のバイオ技術を活かした新しい酵素による発酵技術であって、セルロースを原料としてアルコールを製造する技術をさし、決して食料を原料としていません。日々みられる報道と、技術の先端がこれほど差がある理由にいささか首をひねるこの頃です。

ytrewq · Answer

アルコール発酵は基本的に糖しか利用できません。
とうもろこしの実の部分のでんぷんは酵素をつかって糖にすることができるので、アルコール発酵に利用できます。
芯の部分のような繊維質は主にセルロースなどです。セルロースも糖が結合した構造ですので糖に分解してアルコール発酵させることは可能です。しかし、結合が非常に強いため、分解が簡単ではなく、収率が低かったり、分解のためにエネルギーを必要とするため、燃料製造では経済的にもエネルギー的にも収支が合わないので、使いません

20061217 · Answer

回答します。

食べる部分を使います。
糖分を発酵させてアルコールを作り出し（酒作りと同じですね）、そのアルコールを燃料にします。

「米は糖分の塊ですから米から出る糖分からバイオ燃料を作れないか？」なんて話も出て来ていますよ。

chimaki-t · Answer

食べる部分を使います。
糖分を発酵させてアルコールを作り出し（酒作りと同じですね）、そのアルコールを燃料にします。
最近では「米からバイオ燃料を作れないか？」なんて話も出て来ている様です。

バイオ燃料について

古来からの発酵技術を使ったアルコール製造と、繊維質部分を特殊酵母によって発酵分解する方法の２つがありますので、実の部分とその他の部分の双方がエタノール製造に使用されます。

このあたり、バイオ燃料に対し皆さん誤解されているようです。

アルコール発酵は基本的に糖しか利用できません。

回答します。

食べる部分を使います。

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