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夏目漱石の出生年月日を見たところ、
1867年1月5日(新暦2月9日)と書かれていたのですが、
新暦の採用は1873年の明治5年12月3日を
明治6年1月1日にした時からだと調べました。
それなら日にちの差は29日であるはずなのに、何故漱石は35日の差になっているのでしょうか?

A 回答 (6件)

旧暦は、新月の日を「第1日目」とします。

これがいまだに残っている「ついたち」の語源です。

新月から満月を経て再び新月になるまでは、平均すると約29.5日です。
ということは、旧暦における1ヶ月の日数は、29日か30日のいずれかで、新暦のような31日や28日というのは存在しません。

旧暦においては29日の月を「小の月」、30日の月を「大の月」と言っていました。

新暦でも旧暦でも1年は12ヶ月ですが、旧暦は1ヶ月の平均日数が29.5日のため、29.5×12=354日で、新暦の365日より11日不足する(つまり、季節がずれる)ことになります。

1年で11日ということは、3年で33日のずれなので、約1ヶ月分ずれていることになります。

そこで、約3年に1度の割合で1ヶ月プラスして1年を13ヶ月にします。
これを閏月(うるうづき)といい、閏月がある年を閏年(うるうどし)といいます。

新暦では、4年に1度、2月を29日にする年を閏年といっていますが、旧暦でいう閏年とは、このように意味合いが異なります。

さて、旧暦から新暦に移行した1873/1/1は、旧暦でいうと1872/12/3になり、確かに29日ずれているように見えますが、この比較は「無意味」です。
なぜなら、旧暦の12月は29日か30日のいずれかであり、新暦のように31日で固定されていないからです。

見方を変えて、新暦の1872/12/1は、旧暦でいうと1872/11/1で、ぴったり「ついたち」同士でした。
このときの旧暦11月は「小の月」だったため、新暦1872/12/29=旧暦1872/11/29ですが、翌日は新暦1872/12/30=旧暦1872/12/1なのでした。

いずれにせよ、ご質問者様が思っていらっしゃる「29日の差」というのはたまたまであり、旧暦のルールでは特定の月の日数は変動するので、「29日」と固定することはできません。

さらに、閏月を考慮するともっと差は広がるでしょう(この場合の「差」も旧暦の○月を新暦での日数で考えると、という「無意味」な前提ですが。)

例えば、新暦に改められた1873年は、旧暦では閏年でした。
(ちなみに、改暦の理由は欧米に見習うため、と思っている方が多いですが、実は、公務員の給料を年俸制から月給制に変えたため、閏年だと1年に13回支給することになり、当時財政難だったため、閏月のない新暦に変えちゃった、というのが真相だそうです)

この年の閏月(閏6月)は大の月だったため、さらに1日差が開くことになりました。比較してみると、旧暦1873/7/1=新暦1873/8/23で、旧暦7月を新暦のように31日までと考えると(この考え方自体が、先ほどから二度ほど「無意味」と申し上げている理由です)、53日もずれていることになります。

旧暦のルールは新暦と違ってかなり複雑です。
でも、複雑なだけに面白く、日本の歴史、文化、伝統、行事などとも密接に結びついていますので、「昔の人はこういう風に考えていたのか」と意外な発見があります。

この機会に、旧暦やこよみのことについて勉強されてみてはいかがでしょうか。

こよみについては、このサイトが詳しいですよ。
新暦と旧暦の相互変換もできます(つまり、○年○月○日は旧暦では○月○日なのか、などの計算)。
http://koyomi.vis.ne.jp/mainindex.htm
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この回答へのお礼

大変詳しい説明ありがとうございます。
日本がグレグリオ暦を採用したのが1973年で、それ以前は太陰太陽暦だと調べて分かりました。
太陰暦の調整月である閏月を入れる時期に規則性がなければ
グレゴリオ暦との差がどれくらいかというのは分からないと感じました。

お礼日時:2007/10/05 22:52

旧暦と新暦は、別々のこよみなので、一発で「マイナス何日」と計算できる物ではありません。


http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html …
個々の日付の差を知りたいのであれば・・・↓
http://maechan.net/kanreki/
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3年に1度閏月を起きます。


29日として、1年の誤差は9.6日。

これを修正して「ユリウス」に変わったのでしょう。
グレゴリオにはそれ以降に変更します。

現在の1月1日=11月23日で計算すれば計算は合います。
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旧暦と新暦の差は、定型した差ではないため簡単には説明できません。



例えば1868年は閏4月があります。白虎隊で有名な会津戦争は9月22日に降伏ですが、現在の暦では11月6日になり、45日ずれることになります。
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29日と言うのはどこから出てきたのでしょうか。


実は差の日数は大きく変動していました。
旧暦とは言いながらあくまでも新暦との差が大きくなりすぎないよう閏月(うるうつき)と言うのを使っていました。
例えば3月と4月の間に閏3月が入ったりします。これが1年13ヶ月が存在する理由です。

結局、うるう年もうるう秒もうるう月も地球の公転周期を基にして微調整しているわけです。

蛇足ですが、新暦は諸外国で長年使われていたので、日本が新暦を採用していなかった時期でも新暦に換算することは容易です。
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この回答へのお礼

単純に12月3日と1月1日の差で29日です。
調整の月日が入れられているということは、はっきり何日という差で計れる訳ではないということでしょうか?

大体1ヶ月程度と考えて宜しいのでしょうか?

お礼日時:2007/10/05 15:16

いわゆる新暦と今は亡き旧暦の1ヶ月の長さや1年の長さが同じでは


ないからです。

あの頃は、1ヶ月は必ず30日で、1年は時々13ヶ月だったんですよ。
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この回答へのお礼

ということは何日の違いというのは分からないのでしょうか?

お礼日時:2007/10/05 13:51

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