人に聞けない痔の悩み、これでスッキリ >>

こんにちは。
年2回(6月・10月)水質検査を行なっているのですが、私は今年、CODMnを担当することになっています。
しかし、6月に実験をしたところ、水道水で基準値(飲料水としての最低基準)20ppmに対し100ppmを上回る結果が出てしまいました。水道水だけでなく、川でも同じような結果になりました。
私達は「駒込ピペットで滴下したことによる測定誤差」と考察しました。そしてその後、各自自宅より持ち寄った水道水を用いての再検査を行ったのですが、やはり20ppmをはるかに上回る値が出てしまいました。

[操作方法]

●原則、雨が振っている場合は延期する。
(ただし、小雨ならば延期しないこともある。)
●採水場所は川の本流(川1とする)、同じ川の支流(川2とする)、校内の池(水の循環はなし)、実験室の水道、校内の冷水機(実験室と同じ階に設置されているもの)の5ヶ所とする。
●水道水・冷水は川1・川2よりも少し早め(日は同じ)に汲んでおき、常温下に放置しておく。(汲み置きの水)

*前日準備

使用する器具を蒸留水で洗い、乾燥させておく。
使用する薬品を準備しておく。

(準備)
[薬品]
過マンガン酸カリウム(KMnO2):0.1g
純水:99.9cm3
希硫酸(H2SO4)

[器具]
ビーカー、メスシリンダー、ホールピペット、ガラス棒、pH試験紙、三脚、ガスバーナー、マッチ、燃えさし入れ、雑巾、沸騰石

※1%過マンガン酸カリウム水溶液

過マンガン酸カリウム(KMnO2):0.1g
蒸留水:99.9cm3

蒸留水に過マンガン酸カリウムを溶かし、1%過マンガン酸カリウム水溶液を作る。

※希硫酸は2mol/lのものを用い、検水がpH=3になるまで加える。(そのため使用量は定まっていない)

*当日

(操作)
(1)希硫酸(H2SO4)を加え、万能試験紙を用いて硫酸酸性(pH=3)にした検水50cm3をビーカーに取り、沸騰石を入れて加熱する。
(2)沸騰させながら過マンガン酸カリウム水溶液(KMnO2)を1滴ずつ滴下する。
(3)加えた過マンガン酸カリウム水溶液(KMnO2)の赤紫色が消えたら、もう1度過マンガン酸カリウム水溶液(KMnO2)を加える。
(4)(3)の操作を赤紫色が消えなくなるまで繰り返し、記録した滴下数と、あらかじめ求めておいた個人の1滴分の体積をもとに、要した過マンガン酸カリウム水溶液(KMnO2)の体積を求める。このとき、検水が少なくなっても純水を加えないこととする。
(5)(4)で求めた体積を以下の式Vに代入し、検水の過マンガン酸カリウムの消費量X(単位ppm)の値を求める。

式:1/50 × V/10の3乗 = X ×10のマイナス6乗

※硫酸酸性のときには還元物質により還元され、赤紫色を示す過マンガン酸カリウムが淡紅色を示すマンガンイオンとなり、この測定では水溶液中に含まれる量が少ないため、色が消えてしまったように見える。
MnO4-+8H+5e-→Mn2++4H2O
だが、そうでない(中性・アルカリ性の)ときには、
MnO4-+2H2O+3e-→MnO2+4OH-
となり、水に不溶の二酸化マンガンという茶色の粉状の物質が生成する。
検水を硫酸酸性にするのは、この二酸化マンガンの生成量を減らすためである。
(二酸化マンガンは、肉眼での検水の色の判定を妨げる恐れがあるため)
検水のpHをpH=3に調整するのは、過去に、検水のpHをpH=2、3、4、5と変化させ、同じように実験・比較した結果、pH=3の時が最も二酸化マンガンの生成量が少なく、色が確認しやすかったためである。

※個人の1滴分の体積の算出法

ビーカーを1つ用意する。
ビーカーに水を適当に入れ、そこから駒込ピペットで1mlとり、1滴ずつ捨てていく。
全て捨てるのに何滴かかったかを記録し、その滴数で1mlを割ったものが個人の1滴分の体積となる。
(できれば3回行ない、平均値を個人の1滴分の体積とする)

そこで、

(1)なぜ基準値をはるかに上回るような結果が出てしまうのか。
 また、どのように改善したらよいのか。
(2)操作方法は正しいのか。
(3)現在、パックテストも販売されている。
この方法とパックテストでは、どちらがよく採用されているのか。

お願いします。

このQ&Aに関連する最新のQ&A

A 回答 (1件)

試験方法は社内独自の方法ですか?


一般的な方法は、JIS K0102 に試験法が記されております。
JISのHPから閲覧が出来ますよ。
質問者様の方法とだいぶ異なります。
パックテストは、本来、現場などで参考程度に使う物と思っております。
分析データとして使用されるので有れば、
適定で行った方が良いと思います。

上の方法で水道水のCODが高くなったのは塩素の影響では?
上の方法で行ったことが無いので何とも言えませんが、
塩素は硫酸銀か硝酸銀溶液で除去しておかないと、
CODとしてカウントされてしまいますよ。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございました。
10月に実験をしたところ、例年通りの基準値が得られました。
なぜ、このような結果がでてしまったのでしょう…。
お礼が遅れて申し訳ありませんでした。

お礼日時:2008/01/19 22:11

このQ&Aに関連する人気のQ&A

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!

このQ&Aを見た人が検索しているワード

このQ&Aと関連する良く見られている質問

Q過マンガン酸カリウム消費量の値について

 水質の試験の結果が手元にあるのですが、
過マンガン酸カリウム消費量の件で教えてほしいことがあります。これは、有機物の
指標で、水のきれいや汚れているということを
示したように覚えています。

0.9mg/l という値は、水道水の基準値(10mg/)以下という
ことは、わかっていますが、この値がすごくきれいな
水の値なのか、それとも、これぐらいは、普通なのかを知りたいのですが。
 よろしくお願いいたします。

Aベストアンサー

過マンガン酸カリウム消費量は水に含まれる有機物(せん苔類・動物の排泄物・動植物の腐敗物質・肥料等)の量が多いか少ないかの判断材料です。

質問の内容が水道水と判断して回答させていただきます。
水道水の基準値はkanntennさんのおっしゃられている通り10mg/L以下ですが、水の味を損なわないための過マンガン酸カリウム消費量は3mg/L以下という基準があります。
それなので、kanntennさんが質問されている水は大変きれいだと思います。

しかし、現在は上水試験法(水道水の試験法)が改定され、有機物以外にも過マンガン酸カリウムを消費するものがある等、水中有機物の指標としては不十分であるなどの理由で過マンガン酸消費量に替わりTOCになっています。TOCの基準値は5mg/L以下となっています。

Q過マンガン酸カリウム消費量を減少させる方法について

あるプールの水質検査で「過マンガン酸カリウム消費量が大きい」という結果が出ました。これを減少させる最も効果的な方法(1日程度で実施できる方法)を教えてください。

Aベストアンサー

すぐ出来る方法
・次亜塩素酸ソーダを注入する
・一部を水抜きし水道水を補給して希釈する。
過マンガン酸カリウム消費量とは有機物類存在の指標値です。基準値はプールの場合12mg/l以下
塩素剤の注入すれば多少低下させる事が期待できますが
注入しすぎると遊離塩素が1.0mg/lを超過するので注意。
水道水基準は10mg/l以下ですが実際供給されているのは
2~5mg/l以下ですので、両者を併用するで低減は可能。
(ろ過器はついていますか?)

・最も効果的な方法は、活性炭処理で有機物類を活性炭に吸着させる方法です。その他オゾン処理もありますが非常に高い(いずれもすぐにはできません設備が必要)

Q過マンガン酸カリウムの酸素相当量の求め方を教えてください

CODを求める際に、『過マンガン酸カリウムの5mM過マンガン酸カリウム1mlは酸素0.2mgに対応する』とあります。そのためCODを求める式で0.2を乗しています


では、この「0.2」はどのように導きだされるのでしょうか?なぜ0.3や0.1なのではなくて0.2なのでしょうか? 0.2という数字を導くための考え方を教えてもらいたいです。 ご存じの方よろしくお願いします。

Aベストアンサー

過マンガン酸カリウム1molにつき、5molの電子を受け取ります。
(MnO4)- + 8H+ + 5e- → Mn2+ + 4H2O

酸素1molにつき、4molの電子を受け取ります。
O2 + 4e- → 2O2-
(実際にこの反応が起こるわけではありませんが、形式的に)

過マンガン酸カリウムが受けとる電子の量は
濃度×体積×5=(5×10^-3)×(1×10^-3)×5

酸素の質量w gとして、酸素が受け取る電子の量は
{酸素の質量/分子量}×4={(w×10^-3)/32}×4

この2つを=で結んで、wの方程式を解くと、
w = 0.2

QCODを過マンガン酸カリウム法で定量する際の滴定量について

上水試験法を見ますと、CODを過マンガン酸カリウム法で定量する際、過マンガン酸カリウムの滴定量は5mL程度になるようにするとあります。

この理由として、反応中の過マンガン酸カリウムの濃度がかわり、酸化率が変化すると書いてあります。

どうして5mL以上にすると、反応中の過マンガン酸カリウムの濃度が変化するのか?酸化率が変化するのか?

ご存じの方、教えて頂けないでしょうか??

Aベストアンサー

マンガンはKMnO4の正7価やMnSO4などの正2価の他に、正3価や正4価なども比較的安定です。
(よく知られている所では二酸化マンガン(IV)・MnO2)
そのため、過酸化マンガンの濃度が高くなりすぎると、Mn(VII)→Mn(II)の反応が定量的にならなくなる可能性が生じます。
(その場合の反応式は省略させて戴きますが)

滴定においてはこの「定量的反応」が大前提となりますので、これを確保するための目安として、ご質問のような滴定量が設定されています。
(滴定量がこれを著しく越える場合は、ホールピペットなどで希釈したものを滴定し、希釈率から逆算)

なお、これはあくまで上水試験法で指定されているサンプルの体積に対しての目安です。
滴定時のサンプル体積が同試験法の2倍体積だった場合は、10ml程度を目安に、ということになります。
(通常は、そういうことはしませんが)

QCOD測定法について

 過マンガン酸カリウムによるCOD測定を行っています。操作はJISとおなじです。測定を行っていて操作に疑問に思うところがあったので質問します。

 硝酸銀溶液を加えることについてですが、塩素の妨害を防ぐとありましたが、塩素が含まれている場合の滴定量は増えるのでしょうか?

 試料に塩素がどれくらい含まれていて、どれだけの硝酸銀を加えればいいかはどのようにして判断すればいいのでしょうか?(5mlを超えて過剰に加える場合)

 過マンガン酸カリウムを加えたあと、よく振り混ぜるのを忘れていて操作を進め、シュウ酸ナトリウム溶液を加えたとき沈殿が発生してしまいました。硝酸銀とシュウ酸ナトリウムが反応したようですが、なぜ過マンガン酸カリウムを加えて混ぜるとシュウ酸ナトリウムと反応しなくなるのでしょうか?

Aベストアンサー

COD測定時において投入すべき硝酸銀の量は、当量分+1gと規定されていますが、当量分を簡単に測定する方法については示されていません。JISの解説には当量の硝酸銀を加えると沈殿が生じるので当量点を判断できるとありますが、塩素イオン濃度が極端に低い場合には、沈殿が生じません。また、懸濁物質の多いサンプルでは沈殿の識別ができません。
私は、簡単に塩素イオン濃度を求める方法として、サンプル水の導電率を測定し、同じ導電率の食塩水として塩素イオン濃度を求めています。この方法はOH-以外の陰イオンは全て塩素イオンとして計算してしまうので、実際の塩素イオン量よりは若干過剰になりますが、今のところ、おかしな測定結果はでていません。
エクセルなどの表計算ソフトに登録しておくと、簡単に当量分+1gの硝酸銀量を計算することができます。

Qキレート剤とは?。

キレート剤とはどのようなものなのでしょうか?。
そしてどのようなところに利用されているのでしょうか?。
教えてください。

Aベストアンサー

無電解銅めっき液に関して、キレート剤が関与するのは、銅イオンの可溶化、溶解生の安定化が大きな作用と思います。通常、無電解銅めっき液は、アルカリ性であるため、銅イオンは容易に水酸化物となって沈殿してしまい、めっき液が成立しません。そのため、EDTA(エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩)や、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸塩(ナトリウム塩など)を配合して、めっき液を調製します。このままでは、金属が析出しないため、ホルマリンや次亜燐酸塩などの還元剤を使用して金属を析出させます。
また、アンモニアは、銅イオンと容易に結合し「銅アンモニア錯イオン」を作り、めっき液に重要なファクターとなっています。アンモニアは、キレート剤、pH緩衝剤の両者に有効に働いていると思います。
キレート剤には、広い意味があるため一言での説明は難しいです。
一般的には、可溶化、安定化作用を利用して、溶液の調製に使用されますが、ある種の金属と特異的に結合する性質を持つ物は、沈降剤(排水処理など)、金属回収(キレート樹脂による交換など)に利用されています。
また、金属イオンと結合し(錯体を形成)することにより、元の金属の特徴を変化させることが可能となるため、電気メッキにおいても合金メッキに利用されています。この場合は、析出電位が大きく異なる異種金属の析出電位を近づける事が可能となり、合金皮膜として析出させることができます。また、めっき液の金属溶解安定性を維持することにも寄与しています。
回答になっていなかったらごめんなさい。参考になったでしょうか?                           

無電解銅めっき液に関して、キレート剤が関与するのは、銅イオンの可溶化、溶解生の安定化が大きな作用と思います。通常、無電解銅めっき液は、アルカリ性であるため、銅イオンは容易に水酸化物となって沈殿してしまい、めっき液が成立しません。そのため、EDTA(エチレンジアミン四酢酸のナトリウム塩)や、クエン酸、酒石酸などのオキシカルボン酸塩(ナトリウム塩など)を配合して、めっき液を調製します。このままでは、金属が析出しないため、ホルマリンや次亜燐酸塩などの還元剤を使用して金属を析出さ...続きを読む

Q硝酸イオン測定について(ブルシン法)

水中の硝酸イオンを測定するためにブルシン法を行いました。ブルシン二水和物とスルファニル酸を塩酸に溶解させたあと、水を加え、ブルシンスルファニル酸溶液を作りました。その後、ろ過したサンプル水を加え、前述のブルシンスルファニル酸溶液を加えました。サンプルに亜硝酸が共存すると、正の誤差を生じるということで、スルファニル酸で分解しているということはわかるのですが、この分解はどのような反応が起こっているのでしょうか。亜硝酸が分解されることで窒素を生成しているのですか。それとも、塩酸を加えていることから、ジアゾ化が起こっているのでしょうか。できれば分解過程の反応式など、教えてください。

Aベストアンサー

兵庫大学の分析(NO2-)のページを添付します。
ジアゾニウム塩になることは確かです。(最初にアゾ化合物ができると書いてあるのはジアゾニウム塩の間違い)
ただ、これでできたジアゾニウム塩の色がどこでキャンセルされるのかよく分かりません。(だから自信なし、恥;)

参考URL:http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/4_7.htm

QCODの逆滴定

CODを測定する試料水に硝酸銀水溶液と硫酸を加えます。存在する有機物を酸化する為に必要量より過剰の過マンガン酸カリウムを加え,加熱。そこに過剰量を還元させるために必要な量より過剰のシュウ酸ナトリウムを加え,この過剰量を過マンガン酸カリウムで逆滴定します。これが普通なんですが,この操作を簡略化し最初の過マンガン酸カリウムの過剰量をいきなりシュウ酸ナトリウムで滴定するといけないようなのですがなぜなんでしょうか?

考えられること
【その1】通常のやり方で計算すると最初に消費した過マンガン酸カリウムの量と最後に滴定した過マンガン酸カリウムの量が同じになるので計算が楽。(過マンガン酸カリウムとシュウ酸ナトリウムの規定度と加えた量が同じ場合。)
【その2】通常のやり方の方が滴定の際,色が見やすい。
【その3】省略するとpHの関係から水酸化物かなんかが沈殿する?
【その4】何らかの理由でCODがうまく測定できない。

それと,シュウ酸ナトリウムを使うのもポイントなんでしょうか?別に水酸化ナトリウムのような強塩基でも良いのでしょうか?

分かる方いましたら教えてください。よろしくお願い致します。

CODを測定する試料水に硝酸銀水溶液と硫酸を加えます。存在する有機物を酸化する為に必要量より過剰の過マンガン酸カリウムを加え,加熱。そこに過剰量を還元させるために必要な量より過剰のシュウ酸ナトリウムを加え,この過剰量を過マンガン酸カリウムで逆滴定します。これが普通なんですが,この操作を簡略化し最初の過マンガン酸カリウムの過剰量をいきなりシュウ酸ナトリウムで滴定するといけないようなのですがなぜなんでしょうか?

考えられること
【その1】通常のやり方で計算すると最初に消費し...続きを読む

Aベストアンサー

 酸化反応させると過マンガン酸の還元物質である二酸化マンガンが、かなり生成します。
 この二酸化マンガンにより、滴定に以下の不都合が生じます。
(1)二酸化マンガンと蓚酸の反応速度が遅い。
 反応が遅いと滴定Overし易いです。
 最初に100℃で過マンガン酸と反応させた余熱を利用して過剰蓚酸と反応させます。
(2)二酸化マンガンの茶褐色により終点の変色が判別できません。
 以上のため、過剰蓚酸で還元して溶液を透明にしてから、再度、過マンガン酸カリ溶液で滴定します。
 終点の変色判別は、「着色→無色」よりも「無色→着色」の方が簡単な事も、この操作方法が有利な理由の一つだと思います。

Q過冷却について

過冷却はなぜ起こるのですか?
現象としの理論は大体わかったのですが、それがエネルギー的にどうなのか、がいまいちつかめません。
教えてください。

Aベストアンサー

過冷却がなぜ起こるのか?と問われれば、その答えは「融点以下の液相は固相として存在するのが熱力学的に最も安定だが、実際に凝固するためには「核発生」というきっかけが必要だから」という答えになります。

過冷却現象はエネルギー的な安定の観点からだけでは説明できません。動的な成長理論(核発生理論)を考えて初めて説明されます。
エネルギー収支からの検討は「ある温度(と圧力)のもとで、その物質はどんな状態として存在するのが一番安定か」を教えてくれます。例えば氷点下1℃なら「水は固体として存在するのが安定」です。しかし「どれくらいの時間をかけたらその状態に至るのか」は教えてくれません。その状態に1秒で移行するかも知れませんし、1億年かかるかも知れません。

「熱力学的に安定ではないのだが存在できている」例で、一番分かりやすいのがダイヤモンドでしょう。常温常圧における炭素の安定相はグラファイトでありダイヤモンドではありません。ダイヤモンドは本来、常温常圧では存在してはいけない物質なのです。
しかしダイヤモンドがグラファイトに転化するには、とんでもなく高いエネルギー障壁を乗り越えて構造を組み換えねばなりません。この組み換えが起こる確率は非現実的なほどに低いので、事実上常温常圧でもダイヤモンドはダイヤモンドのまま存在できます。

0℃以下になった水も、その安定相は当然に固体である氷です。ところが上記のダイヤモンド→グラファイトの場合と同様、水が氷に変化するにはある障壁を乗り越えなければなりません。実際にはその障壁は大して高くないので水を凍らせるのは別に難しくないのですが、いずれにしても「きっかけが必要」とは言えます。
水に限らず液相→固相の変化において、このきっかけ(あるいは障壁)に相当するのが「核発生」です。核発生理論についてはすでに十分な検討がなされ、学説としては確立しています。

いま液体が融点以下に冷やされて、下の図のように液体の中に小さな固体の粒(核)が発生したとします。この粒は大きく成長できるのでしょうか、それともやがて消滅してしまうのでしょうか。

 液体
   / ̄\
   │固体 │
   \_/

この場合のエネルギー収支を考えてみると
・液体が固体になったことによりエネルギー的に得した分(潜熱放出)

・液体と固体との境界が生じたことによりエネルギー的に損した分
があります。後者のことを「界面エネルギー」などと呼びます。界面エネルギーの概念はややなじみにくいかとも思いますがとりあえずは、異なる相が接している場合にその部分に余分なエネルギーが必要になる、と理解すればよいでしょう。
さて、液体が固体になったことによる自由エネルギー低下分は固体部分の体積、すなわち半径の3乗に比例します。後者は表面積に比例しますから、結局半径の2乗に比例します。これらを差引きして考えると、半径rが大である核ほどエネルギー的に安定であることになります。逆に小さな核はエネルギー的に不安定なため、やがて消滅してしまうことになります。
「小さな核はやがて消滅してしまうのであれば、いつまでたっても核は成長できないのではないか?」
これもおっしゃる通りです。しかし実際には核は生成します。それはどういうことかと言うと、分子は常に離合集散を繰り返しているわけですが、その集合体がたまたま生き残れるために必要な大きさに(確率的に)達したとすると、その先は安定して成長できるようになるからです。

もう少し、数式も取り入れながら説明したいと思います。
いま液相中にnモルの固相が析出し半径rの結晶相(固相)が発生したとします。その場合の自由エネルギー変化ΔG(n)は
ΔG(n)=4πr^2 γ-nΔμ  (1)
と表されます。γは液相-固相の界面エネルギー、Δμは1 molあたりの自由エネルギー変化です。Δμは過飽和度(過冷却度)の関数であり、過飽和度が大きくなればΔμも大きくなります。

析出する結晶相を球形に近似すれば、結晶相のモル体積をνとして
ΔG(r)=4πr^2 γ-(4πr^3 Δμ)/3ν  (2)
と表されます。
(2)をrで微分して0に等しいとおくと、ΔG(r)が極大をとるrの値が
r=2γν/Δμ  (3)
と求まります。
このrの値を臨界半径(臨界曲率半径)などといいr*で表します。これ以上大きいサイズの原子クラスター・分子クラスターであれば、大きくなればなるほど自由エネルギーが下がりますから安定して成長することができます。
Δμを大きくすれば、換言すれば過冷却度を大きくすればr*は小さくなり、確率的なゆらぎで発生した核は小さいものでも生き残れるようになります。よって水の場合、0℃ではすぐに凍らなくとも、-1℃、-2℃と温度を下げればΔμが大きくなり、ついには発生した核が安定して成長し次々と凍ることになります。これが過冷却現象の正体です。
核発生についてご興味があれば参考ページの[1]などもご覧ください。

ついでに、正しい知識について整理しておきましょう。
水を0℃以下の場所に置けばいずれはその場所と同じ温度になるのは確かです。そしてその温度になるのであれば、どれだけ時間がかかろうとも最終的には凍ります。大気圧で0℃以下の環境における水の安定相は、液体でなく固体だからです。「大気圧で0℃以下の環境で、液体の水は平衡状態にはない」なんて当たり前のことを言っているに過ぎません。
過冷却によって0℃以下の水が液体の状態を取りうるのは事実ですが、それは過渡的な現象に過ぎません。「いずれは」と言うなら仮に過冷却がおきようとも、水は最終的に「氷になる」というのが正しい帰結です。過冷却がおきたからといって、0℃以下の環境において水が安定相となることはあり得ません。

また過冷却の水が凍り始めれば確かに潜熱を放出し水の部分の温度は上がります。しかし水の部分の温度が0℃になったからといって凝固が停止するわけではありません。0℃(より厳密に言うなら水の融点)において、水と氷は任意の割合で共存できます。「過冷却状態の水の当初の温度によって、0℃になった時の氷水の氷/水の分量が違ってくる」というのは何かの間違いでしょう。水/氷の系と外界との間にエネルギーのやり取りがないなら分量は変わってきますが、今は「系を0℃に保つ」という条件を付けているのですから、系と外界との間にエネルギーのやり取りがあることは前提となっています。
「-80℃の過冷却状態の水なら、わずかの刺激で全部凍る」というのは間違いではありませんが、「-80℃より高温の過冷却状態の水なら、必ず水の部分が残る」というのは間違いです。上記と同様に外界との間にエネルギーのやり取り(具体的には系からの熱の排出)があるからです。外界とのエネルギーのやり取りがない(完全断熱条件)なら正しいです。

【参考ページ】
[1] 核生成 http://www.jsup.or.jp/shiryo/tenbo.html#h13
「第3章 無容器浮遊溶融プロセシング 資料(2)」のpdfファイルをダウンロードしてお読み下さい。

参考URL:http://www.jsup.or.jp/shiryo/tenbo.html#h13

過冷却がなぜ起こるのか?と問われれば、その答えは「融点以下の液相は固相として存在するのが熱力学的に最も安定だが、実際に凝固するためには「核発生」というきっかけが必要だから」という答えになります。

過冷却現象はエネルギー的な安定の観点からだけでは説明できません。動的な成長理論(核発生理論)を考えて初めて説明されます。
エネルギー収支からの検討は「ある温度(と圧力)のもとで、その物質はどんな状態として存在するのが一番安定か」を教えてくれます。例えば氷点下1℃なら「水は固体として存在...続きを読む

Q発色剤の定量について

発色剤の定量実験の時に
なぜ、NaOH(アルカリ)と硫酸亜鉛溶液を入れるのか。
なぜ、水酸化ナトリウムを入れすぎたらいけないのか。
調べても載ってなくて・・・
だれか参考文献など教えてください。

Aベストアンサー

発色剤=亜硝酸塩類、特に亜硝酸ナトリウムの定量と推察します。

この場合、硫酸亜鉛(酢酸亜鉛を用いる場合もあり)は、たんぱく質、脂肪などを共沈させ、取り除くために加えます。
水酸化ナトリウムは、たしかpH9程度が最も効果的で、それ以上だと再溶出の恐れがあります。

参考文献としては、第2版食品中の食品添加物分析法、衛生試験法・注解、食品衛生検査指針などがあります。


人気Q&Aランキング