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「ごつごつした山」を示す「岳」という漢字があります。漢和字典でこの字を引きますと、旧字として「嶽」が表示されています。意味は同じであるようです。
ただ、字の成り立ちを見ますと、まったく別な成り立ちでこの二つの字が存在することが判ります。

漢文の世界の有名人で「岳飛」という人がいます。この人の名前は「岳飛」であり、決して「嶽飛」ではないと思えます。
また、「妻の父」を示す熟語「岳父」も、「嶽父」とは表記しないように思えます。
(いずれも「思えます」なのが頼りないのですが、戦前の文献が手元にないもので)

質問なのですが、

(1) 「岳」と「嶽」は、「意味を同じくする別々な文字」であり、いずれも正字である。
(2) 日本の戦後に、国語政策上、字形が簡易な「岳」に統一された。

という理解でよろしいでしょうか?
また、こういった問題に関する文献があればご教示頂ければと存じます。

A 回答 (2件)

手元の漢和辞典(大修館書店「新漢語林」)を引いてみました。

次のような説明があります。
 「岳は嶽の古字で一般にはどちらでも書かれるが、姓(岳飛)、地名(岳陽、岳州)には岳を用い、嶽は用いない。また岳父(妻の父親)の意味でも岳を用いることが多い」
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この回答へのお礼

私の持っている字書は、回答者様のお持ちの「新漢語林」より高価で情報量が多い(筈)の「学研新漢和大字典」なのですが、ご紹介のような「二つの字の違い」については言及されておりません。字典の個性というのが表れるわけですね。

「姓(岳飛)、地名(岳陽、岳州)には岳を用い、嶽は用いない。また岳父(妻の父親)の意味でも岳を用いることが多い」
という解説は、私の認識とも一致します。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/27 21:30

人名は本人や親が自由に決めるからこの場合関係ないでしょう。

三国が嶽(岳)という地名は両方の字が使われます。
山 岳 嶽は同じような文脈で使われることもあります。いまは「富士山」が有名だが(知名度高い)「富岳」も同じ山のことです(^^)

1945年日本の敗戦後の教育改革で「てふてふ>ちょうちょう(蝶々)」や「學>学」「國>国」などとともに「嶽>岳」と平易な表記することになった。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2113058.html
しんにょうの点、示へん、食へんも簡易化の方向にあり、JIS制定は産業界の要請(共通の文字)もあっったが、2000年ころの復古趣味的な改革(先祖返り)で旧式な表記を推奨する動きもでた。(とあるお家柄の娘の名前が表記できるという配慮はあったと思うが)
渋谷を「澁谷」としなかったからまぁいいか(人名は別(親の好きにさせる例外でもいいでしょう))
http://www5e.biglobe.ne.jp/~yamamosa/yamakangaer …

岳父は妻の父に違いはないが(^^)本来はそういう意味じゃないです。
政権中枢になるくらいの妻の父が娘婿を引き上げるっていう縁故主義の極致です
http://www.inagakilaw.com/asof/html/02x04/020504 …
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