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航空機でいう航法誘導ってまとめていうことが、多いと思うのですが、実際に航法と誘導の違いが、いまいちわかりません。
また、GPS,INS,ADS(エアデータセンサ),RA(電波高度計)とか、どちらかに分類されるものなのでしょうか?

A 回答 (3件)

レーダーの無かった時代には、『航法士』が天測などを行って自機の位置を確認しつつ飛行していました。

ですから、『航法』というのは、航空機自身が自機の位置を確認しつつ飛行するための『技術』を指すと思われます。
一方、『誘導』は、その名前の通り、レーダー等によって外部から航空機を誘導することでしょう。

"GPS"(全地球測位システム)は、航空機側に搭載されるものの外部(衛星)からの電波を使って自機の位置を知るという点で、厳密に『航法』用の装置と言えるのかは疑問ですが、一応、自機の位置を知るための『航法』用の装置でしょうか。

"INS"(慣性航法装置)は、航空機側に搭載されるもので外部からの電波等を使用しませんから、その名前にある通り『航法』用の装置だと思いますが、移動距離が長くなると誤差が累積されて大きくなるという欠点があり、"GPS"等により補正する必要があります。

"ADS"(エアデータセンサ・エアデータシステム)は、航空機側に搭載され、大気中の飛行状態(動圧、対気速度、迎角、横滑り角)を測定し、コンピュータを使って算出するシステムですから、『航法』用の装置だと思います。

"RA"(電波高度計)は、航空機側に搭載され、電波を使って自機の地上からの高度を測定するための装置ですから、『航法』用の装置だと思います。

この回答への補足

なるほど、とてもわかり易い解説ありがとうございます。
ちなみに「誘導」に相当する具体的なデバイスとしては、
どういうものがあるのでしょうか?
トラポンとかTCASがそれにあたるのでしょうか?

補足日時:2007/12/11 02:03
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 余談です.......。

航法と誘導、これまでの2つのご回答で語りつくされていると思いますが、たとえばVORなどのように厳密に言って誘導でもなく、さりとて航法そのものでもないといったものもあります。
 VOR(Vertical Omni Range)は海上でいえばいわば灯台のようなもので、こうした地上の援助施設を利用しながら飛ぶということになってはじめて航法といえるのでしょう。

 こんな例としてもうひとつ挙げれば、ADF(Automatic Direction Finder)といったものもあります。セスナクラスの軽飛行機などに搭載されているADFはとても簡単な装置ですが、たとえば中波のラジオ放送など、ある前もって分っている土地から発信されている電波をキャッチしてその方位を知るといったのです。これが結構便利なもので、航法というほど高度な技術を必要としなくても、2つの電波をキャッチできればその方位から自機の位置を知ることが出来ますし、目的地から発信されている電波をキャッチできればそのままその方向に飛べばよいなどととてもイージーに目的地に向けて飛ぶことができるなどとても役に立ちます。
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 質問文に挙げられたシステムは、いずれも「航法」に当ります。


 「航法」とは、基本的には自機位置や速度などを知る術を指します。また、「誘導」とは、ある地点へ導く術を指します(#1さんのレーダ誘導もその一つです)。
 ですから、ANo.1の補足欄でお尋ねの「誘導」については、ILS(計器着陸システム)やMLS(マイクロ波着陸システム)、GLS(GPS着陸システム)などがあります。

 また、トランスポンダは「通信」(「航法」や「監視」に分類する方もいます。)に該当し、TCAS(航空機衝突防止システム)やGPWS(対地衝突防止システム)は「監視」(「警報」に分類する方法もありますが)に該当します。
 このあたりについては、分類方法によって差がありますので、どれが正解というものは特にないようです。
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