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何故毒をもった生き物(ふぐ、みつばち、等々)は自分の毒にはあたらないんでしょうか?
教えてください。

A 回答 (3件)

ふぐの場合です。



ふぐ毒は、1905年には、田原博士によって卵巣から粗毒の分離が行われてテトロドトキシンと命名されました。
それから50年後の1964年になって津田教授によって、複雑なその構造が発表されます。

このテトロドトキシンなんですが、なんでフグがこんな毒を持っているのでしょう?一時期はフグ毒=テトロドトキシンとなっていたのですが、その後、ある種のタコ、貝、カニなんかからテトロドトキシンが見つかったうえに、フグの毒にも地域差があることが判りました。決定的だったのが養殖しているフグは毒を持たないという事実でしたということで、餌に毒の源を探る調査が始まるのですが、調べてみるとかなり多くの細菌がテトロドトキシンを作る能力があることが判ったそうです。
で、こういう毒を持っている生物の場合、本人は大丈夫なのかというのが疑問として持ち上がるのですが、確かに生半可な量では、フグ自身はまったく何ともないみたいです。
これらテトロドトキシンを持っている生物の感受性が弱いのは、ナトリウムチャンネルの分子特性が変化しているのか、毒作用を抑えるような物質を作っているのか判っていないそうです。
人の心筋などにはテトロドトキシンで塞がれないナトリウムチャンネルがあるそうですが、それを調べてみるとチャンネル分子のアミノ酸の一部が欠けていたり入れ替わっていたりするそうです。
脳の神経細胞にもこの毒が効く物と効かない物があるそうでございます。
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この回答へのお礼

こんなに早く回答が頂けるとは思っていませんでした。
ありがとうございます。
ふぐっていえば、当然どのふぐも毒を持っているものだと思っていたのですが、
毒を持たないふぐもいるんですね。
しかもふぐの毒は生まれながらにして持っているものではなく、
あとから体内に取り入れることによって毒を持つようになるというのも初めて知りました。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2001/02/04 12:40

みんなあたらないわけじゃないです。

ちゃんと自分の毒にあたるのもいます。
例えば、みつばちなんかは、自分が刺されたらちゃんとあたります。
普段は体の中の毒の入った袋の中に閉じ込めてあるからあたらないんです。

あと、本当にあたらないものもあります。ふぐはもともと、ふぐ自身が食べたえさの中にあったものがふぐの体に貯まったものです。これは、ふぐ自身がその毒に感受性を持っていない(つまりふぐにとって毒ではない)からあたりません。
一般的に毒を持った生き物を食べられるという事は、自分たちだけがその食べ物を独占できることになり、生きていく上ではいいことなので、そういう特定の毒にはあたらない生き物ってのは結構います。


また、毒ヘビなんかでは、毒は消化酵素だったりして、自分の体にとって必要な物だったりします。
この場合も、口の中だから大丈夫なのと、噛まれても大丈夫なのとあるようです。

ちなみに、人間だって、消化酵素を作るところで膵臓という臓器があるんですが、この出口が詰まると、自分のお腹の中を消化して溶かして死んでしまいます。急性膵炎という怖い病気です。
これなんか、膵臓と腸の中だけにあるから毒じゃないわけで注射したら毒になります
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この回答へのお礼

ミツバチに刺されたミツバチ・・・。
ちょっとかわいそうかな?

質問をするまで、私は「毒=あたったらキケン」ぐらいにしかかんがえてなかったので、
毒にあたらない、ということがどういうことなのかもよくわかっていませんでした。
毒にあたらないってことは、その物質に対して感受性を持っていないってことなんですね。
すごく面白い。
膵臓の病気のことは初めて知りました。
自分で自分の体を消化してしんでしまうなんて、毒にあたるよりも怖いですね。

いろいろ回答してくださってありがとうございました。

お礼日時:2001/02/04 12:58

 逆に考えてみてください。

自分の毒素のよって自分の生命に影響がないから、彼らは現在も生息しているのです。影響が出るようなら、とっくに絶滅してしまっています。通常人間を基準にするから毒素なのであって、それを作っている生物にとっては毒ではないことが多いです。細菌の毒素や植物毒なんかそうですね。
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この回答へのお礼

確かに(笑)
私の頭の中では最初から人間のことしか考えていなかったので、
こんな質問にいたりました。
しかも考えようによっては、彼らは毒を持っていたからこそ
現在まで生息しつづけることができたんじゃないかとおもいます。
すぐに回答してくださってありがとうございました。

お礼日時:2001/02/04 12:45

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