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放射能モレに付いて色々知りたいのです。
下記に自分の考えを書きますので、コメント下さい。
間違いもあると思いますので、ご指摘下さい。

最近 原子炉内部や周辺機器について、ひび割れやモレに
付いて報道されてますよね。

原子炉の中の燃料棒内のウランやプロトニウムが至るところで割れながらエネルギーを出して発電しているのだと
思います。 その際に電子や中性子が、炉の中であちこち
ガンガンぶつかるので、金属にヒビや疲労が入り、放射能がそこから漏れると思います。

しかしながら 漏れた放射能はどうやって回収して、
処理してるのでしょうね。
本当に安全に処理がされてるのでしょうか。廃棄物は、
最後はコンクリートに詰めて、海に捨てると書いてありましたけど、将来にはどんどん貯まるし、海の中で漏洩しないのだろうか。?
未来が心配です。 

数年前に、原子炉で使う 原料の調合中に反応して、
漏洩を止めるために、従業員が大量に被爆したはずです。
死の灰を吸い込んでもいるので、予想以上に被爆してる
はずですよね。 みんな 死んでないかな??
体外被曝の 数十億倍以上の量になると聞いたことがあるので、プロトニウムの放射線は 10cmしか飛ばないので、外を飛んでる分には 安心と聞きますが、
本当かな?????

色々 詳しい人 教えて!!!

   

A 回答 (5件)

こんにちは。


わかる範囲で、訂正と回答します。

> 原子炉の中の燃料棒内のウランやプロトニウムが至るところで
> 割れながらエネルギーを出して発電しているのだと思います。

割れながらエネルギーは出していません。
#1の方の書かれているように、濃縮した六フッ化ウランはプレス成形して
セラミック状に焼き固めます(直径1センチ、高さ1センチ)、これはペレットと
呼ばれ1個あたり約0.24グラムのウラン235を含んでいます。

これだけでも割れにくいものですが、発電中のペレットの中心温度1800℃にも
耐えられるジルコニウムと言う特殊金属の管に、ペレットを350個詰めて
約4メートルの燃料棒を作り栓を完全に溶接します。
更にその棒を64本(正確にはその内4本はウォーターロッドと呼び燃料を入れない)
束ねて燃料集合体としていて、炉自体の自己制御性と各種の安全装置が
あるためここから放射能が漏れる事はありません。

万が一漏れても圧力容器の中ですし、外部に対しては更に防護されています。

> その際に電子や中性子が、炉の中であちこちガンガンぶつかるので、
> 金属にヒビや疲労が入り、放射能がそこから漏れると思います。

金属疲労は発生しますが、ひび割れの原因は電子や中性子ではなく
応力腐食割れと言われる、原子炉の応力、材質、炉中の酸素濃度の影響
によるものです。

これらは、点検により管理されていますし、ピーニングと呼ばれる材料
表面に圧縮の応力を発生させる事により予防保全を行っています。
ですから、高レベル放射性物質はペレットから漏れないですし、漏れる
としたら中性子を受けて低レベル放射能となった冷却水の漏れが考えら
れます。これらの漏水は、国際評価尺度では尺度以下、又は運転制限範囲の
逸脱という事で事故としては扱われません。

東電のシュラウドなどでも、海外では安全性に問題の無い部分という事で
規定を設けて運転を行っています。勿論、データの改竄など許されるものでは
ないですが、日本の現実に合わない基準が招いた事態とも思えます。

> しかしながら 漏れた放射能はどうやって回収して、
> 処理してるのでしょうね。

放射能(放射性物質)と放射線の違いは#3の方の回答の通りですが、
万一放射能が漏れた場合、大量の水で洗い、最後は人間による雑巾
掛けです。原始的と思われますが、家庭で殺虫剤や漂白剤をこぼした
場合も同じでしょうが、洗い流して最後は雑巾掛けです。

勿論、水はフィルターを通して放射性物質を取り除きますし、使った
物は燃やして灰にして、低レベル廃棄物として管理されます。
作業をする人間の被曝についても、5年で100mSv、ただし1年では
50mSvを越えないように管理されています。

参考までに、自然放射線による被曝は2.4mSv、胸部CTスキャンでは
6.9mSv、原子力発電所からの放出実績は0.001mSv(目標0.05mSv以下)
となっています。

> 本当に安全に処理がされてるのでしょうか。

もちろん日本では安全に処理されています。

> 廃棄物は、最後はコンクリートに詰めて、海に捨てると書いて
> ありましたけど、将来にはどんどん貯まるし、海の中で漏洩し
> ないのだろうか。? 未来が心配です。 

これは全くのウソです。
以前にソ連が解体された頃、お金が無いため古い原子力潜水艦や
廃棄物を海中に投棄していると言う話がありましたが、他の国では
そんな事は行っていません。(現在でも行っているかはわかりません)

放射性廃棄物は、炉心の高レベル廃棄物とそれ以外の低レベル廃棄物に
分けられます。

高レベル廃棄物は、世界的にガラス固化体にして、キャニスターといわれる
直径40センチ、高さ1.3メートルほどの頑強なステンレス容器に詰められて、
崩壊熱の収まる50年位は中間貯蔵施設に保管されます。

日本なら六ヶ所村にある施設で保管されています。
その後、地中深い安定な岩盤に地層処分されます。まだ、原子力発電が始まり
日が浅いため、中間貯蔵の段階で最終処分を開始するのは2010年のアメリカが
最初になる予定です。

これに対して、低レベル廃棄物はプラスチックやセメントでドラム缶に固化して、
発電所内の中間貯蔵庫、六ヶ所村の低レベル放射性廃棄物埋葬センターで
管理されます。

こちらは、一番半減期の長い物質が自然界の放射線レベルと同じになる
300年間保管されます。(ほとんどの物質は1年で1000分の1程度になり問題
の無いレベルになります)

> 数年前に、原子炉で使う 原料の調合中に反応して、
> 漏洩を止めるために、従業員が大量に被爆したはずです。

JCOの事故も#2の方が書かれている通り、沈殿槽において臨界になった
ため、敷地境界でγ線が0.84mSv、中性子線が最大で4.5mSv検出され、
一般住民と合わせて483名が被曝したとされますが、放射能の漏洩は無く、
ホウ酸水を注入して臨界反応が停止した事から放射線も出なくなりました。
これは、日本で起きた初めての原子力事故になります。(他の物は異常な
事象や尺度以下に分類されている)

> 死の灰を吸い込んでもいるので、予想以上に被爆してる
> はずですよね。 みんな 死んでないかな??

放射線は出ましたが死の灰は出なかったので、臨界中に出た放射線
による被曝だけです。放射性物質のうち希ガスとヨウ素が一部大気中に
放出されたようですが、ごく微量だったため環境に影響は出なかったようです。

この時、作業には3人携わっていて、実際に作業を行っていた2名が
残念ながら亡くなっています。放射線による致死量は約7000mSv以上の
全身被曝といわれますが、この2名の方は10000mSv以上の被曝であった
と推定されています。

一般的に200mSv以上の被曝をうけると、ガンの発生率が高まる事が
疫学的に知られていますが、この事故により200mSv以上の放射線を
受けたのは無くなった2名を含む3名だけです。

> 体外被曝の 数十億倍以上の量になると聞いたことがあるので、
> プロトニウムの放射線は 10cmしか飛ばないので、外を飛
> んでる分には 安心と聞きますが、
> 本当かな?????

この話は、チェルノブイリの事故があった時に、放射性ヨウ素131が空中に
放出されたため、甲状腺被曝源になると言われた事かと思います。
しかし、私達の体内にはカリウムが100グラムほどあり、その0.01%位が
放射性カリウムであり、β線やγ線を出し0.3mSv位の被曝を受けていますが
勿論健康には支障ありません。
更には、食物からも体内に入りますし、呼吸により空気中の主にラドンから
1.2mSvの放射線を受けています。

現在、IAEAやWHOや世界のほとんどの国はICRPの勧告に従って放射線
防護に取り組んでおり、日本の原子力委員会ではICRP勧告の20分の1に
目標値を定めて、原子力発電所に放射線管理義務を負わせています
ので大丈夫です。
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この回答へのお礼

メチャ クチャ沢山のコメント有り難う。

色々参考にします。」

お礼日時:2002/09/28 06:05

質問とは直接は関係ないかもしれませんが、


参考URLのサイトを紹介しておきます。
この方は、20年間も原子力発電所の現場で働いていた方で、
それが原因で亡くなっています。

書いてある事を読んでいくと、原発の現実が分かってなんか怖くなってきますよ。

参考URL:http://genpatsu_shinsai.tripod.co.jp/hirai/index …
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この回答へのお礼

回答有り難う

あとで読まさしてもらいます。

現場の生の 声聞きたいのですよね。

友達も 原発の 廃棄物の処理ミスで、
大量被爆して、死んでしまいました。
アメリカですけど。
 廃棄物を床に零すと 雑巾で拭いていると聞きました?
 原始的な方法だね??

お礼日時:2002/09/28 06:10

はじめに、放射性物質と放射線を区別しましょう。


放射性物質は、放射線を出すみなもとです。
たとえるなら、懐中電灯と光の関係と同じです。
放射性物質の近くでは放射線がたくさんあるので、
とても危険ですが、ある程度離れると、放射線が
薄まるので大丈夫です。

以上を踏まえて、
国内でこれまで報告されている事故は、放射線の
漏れだと思います。この場合、施設内の汚染箇所から
離れた場所に影響はありません。これに対して、
チェルノブイリの事故では、放射性物質が周辺に
漏れました。そのため汚染箇所が一般の居住地に
広がって大惨事となりました。

もれた放射線は回収できません。光をつかまえる
ようなものですから。ただし、距離があくと弱くなる
ので、いつまでも汚染されているわけではありません。
一方、放射性物質は、簡単に弱くならないため、
回収しないと危険です。棒状の固まりならともかく、
灰状になって飛散すると、もはや回収不能なので、
汚染地域を封鎖するしかありません。
洗浄水も含め、放射性物質が付着した汚物を
施設外に出さない、という管理が要求されます。

汚染物質は最終的に、コンクリート詰めで地中や
海中に棄却されますが、コンクリートが割れた
場合には、汚染が拡大する危険があります。
ただし、放射性物質にも寿命があって、
ものによりますが、たとえば100年も経てば、
危険がなくなります。
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この回答へのお礼

ご指摘ありがとう。
色々と勘違い してましたね。

汚染物質の処理は、 人により 説が有りますね???

お礼日時:2002/09/28 06:03

No.1の方の回答がすでにありますので、補足だけです。


基本的に遮蔽がなされ、冷却水、排気等も汚染し難いように分離(循環)させる、フィルターで濾過する等の対策がされています。(それでも、微量の排気が日常的に継続する可能性がある再処理工場では健康問題の可能性があるとの指摘もあります)
放射能物質が外部(建屋、敷地外等)に出るような重大事故ケースでは大量の水でまず、洗い流します。(水は低レベル廃棄物としての処理になるかと思います)
放射性物質や放射線により建物などのが被曝し高く汚染している場合は、一定期間放置して放射能が減衰するのを待ちます。チェルノブイリなどケースでは地表を掘り返すか、エマルジョン(膜状に硬化する乳剤)を使用して汚染した地表が飛散するように対策がとられました。

低レベル廃棄物は米国ではネバダ州に最終処分地を決定し、鉱山のような地下貯蔵が決定されました。

JCOの事故では工場内で予想外の臨界が起き、それが一定期間継続したため、中性子線とガンマ線の放出が敷地外で確認されました。放射性物質の工場外への漏洩等ははほとんどなかった、とされています。
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この回答へのお礼

色々とご指摘 有り難う 参考にします。

お礼日時:2002/09/28 06:00

確かに中性子が衝突して金属がもろくなることは、ありますが、むしろ機械的な振動や熱膨張などによる疲労あるいは腐食が原因でひびが入るのです。


本来放射能物質は外部に出ないようになっています。燃料棒の内部でもペレットというセラミック状の状態に焼き固めてあり、さらに金属の筒に入っているため放射性物質が外部にでることはまず考えられません。でるのは放射線だけです。放射線については遮蔽という手段で原子炉の外部にでないようになっています。放射性物質が万が一もれた場合でも内部を循環している冷却剤のなかで循環し、その管に穴が開かない限りでは外部にでません。それでも外部にでるというのは爆発など起こさないかぎり考えにくいのですが、その時は洗い流すのだと思います。放射能物質は時間がたつにしたがって放射能が下がります。

数年前のJCOの事故は容器の中で核分裂反応を起こしたものです。放射能物質は外部には出ていないでしょう。核分裂反応の場合でるのは中性子線です。あの時は容器が破壊するような状況にはなりませんでしたので、内部の放射性物質は漏洩していません。内部で熱を発生するので、あるいは溶剤が蒸発し一部はでた可能性も否定はできませんが、建物の外部にでたとは思えません。もし容器が頑丈なもので、内部の核分裂物質をぎゅっと抑えることが可能であれば連鎖反応を起こして爆発することも理論的にはありえます(原子爆弾)が、溶剤に溶かしたウラニウムでは沸騰してしまい密度が低くなって反応がそれ以上進まないと考えられます。事実、爆発はしていません。

この回答への補足

疑問なのは、漏れた放射性物質を洗い流すのは良いのですが、洗った水はどう処理するのかな??
水を濃縮して、捨てるのだろうけど。

JCOの事故は、開放系で6フッ化ウランを混合していて、核分裂が起きたと言うことは、放射能も漏洩したと
思っておりました。  従業員が完全防備で、5分限定で、入れ替わり作業していたと言うことは、危険が有った
と思いますが???
建物を密閉系ではないので、放射能も漏れていたと思ってました。 会社で文献探してみます。
 

補足日時:2002/09/16 19:24
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