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やけどを冷やすと痛みが和らぐというのはよく聞きますが、
何が体内で起こっているのでしょうか。
感覚が麻痺するということなのでしょうか。
お答えいただけると嬉しいです。

A 回答 (3件)

>何が体内で起こっているのでしょうか。



>>私たちの身体は、外傷を受けたり、火傷を負うと、脈が速くなります。これは、組織が壊されると交感神経が強い緊張状態になることを示している現象です。細胞レベルで見てみると、私たちの細胞は、ふつうは脂肪の二重膜に包まれています。ところが、外傷や火傷で細胞が壊れると膜が破られて中身がこぼれ出たり漏れたりします。

このことから、免疫系が刺激され、それはたまに過剰すぎることがあります。患部を冷やすと、神経系、免疫系の働きも鈍る(生物の活動はほとんどすべてが温度に依存しています)ので、過剰反応を防げるということです。

ちなみに、小さな火傷では、冷やした缶ジュース(暖かくなったら替えながら)を長期間、痛みがなくなるまで押し付けるのが効果的です。(氷だと冷たすぎて長くできにくい。)驚くほど、予後が違いますね。以下もご参考に。

http://www2.kmu.ac.jp/openSeminar/open09/03itous …
 痛みを考えてみると、例えば熱いやかんに触れるとぱっと手を引っ込めてしまいます。生体は火傷しないために反射的に反応しています。机の角でぶつけて痛くても、生理的な痛みはその場で収まってしまいます。もちろん火傷や打撲から炎症を引き起こしてしまうと先ほど申し上げたプロスタグランジン等が関係する炎症性疼痛になりますが、これも炎症が治まれば消滅します。ところが神経が病むことによって起こる痛み、つまり神経因性疼痛には治りにくいものが多く、神経そのものに痛みが起こると考えられています。

  2.痛みはなぜ持続するのか

(スライド19)

 持続する痛みを考えるとき中枢性感作、一酸化窒素、プロスタグランジン、グルタミン酸という言葉がキーワードになります。帯状疱疹で発疹が出ているときに痛いのは当たり前ですが、発疹が治っても後に痛みが残る帯状疱疹後神経痛は高齢の方に非常に多い。高齢化社会を迎えたとき、これは非常に大きな問題となります。

これはどういう構造をしているかという図です。物事を感じるときには細胞膜にある受容体あるいはイオンチャネルというものが関係しています。神経の細胞膜にある熱いと感じる受容体を通って細胞の外からカルシウムが細胞の中に入ってくることで、我々は熱いと感じます。

  皆様方がお風呂に入っていて熱いと感じる温度はだいたい42℃です。この受容体は42℃になるとカルシウムが入ってきて熱いと知らせてくれます。そこで手を引っ込めてちょっと水を入れようと、火傷になることを防いでいます。

  ところが海水浴をすると日焼けをします。いわば軽い火傷です。お風呂に入ると非常に熱い。そのとき実は受容体は活性化状態にあって、おそらく37℃でもカルシウムが入ってきて痛いと感じています。

  受容体を通って細胞の外からカルシウムを入れることで我々は痛いと感じていると申し上げました。その受容体がリン酸化されると痛覚過敏になります。感受性が上がって痛覚過敏のときには37℃でも反応するようになっているということがよくわかってきました。
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この回答へのお礼

参考URLも見させていただきとてもわかりやすかったです。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/18 10:17

体内で何が起こっているのかということについてです。


こんな実験をしてましょう。
牛肉でも魚肉でも何でもいいので、生肉をちょっとだけ熱したフライパンなどに乗せて「火傷」をさせます。もちろんフライパンにくっついた部分は白く焼けます。でも表面だけ。
フライパンから外して、まな板などの常温の物にのせますと、1の方の言われるように、約二十分間程度の間、徐々にこの火傷、白い部分が広がります。もう既に火から離れているのに、蛋白質は変性し続けます。

白くまでならなくても、生に見える部分を仮に食べてみると、火が通っているのが味わえるわけです。火傷した肉を放っておくと、徐々に「火傷が進行する」わけです。そこに生きた神経があればもちろん「痛い」のです。

(牛肉の焼き加減で、レアを注文すると、始めは表面をさっと焼いて、後はとても低い温度の火で、ほとんど保温するだけみたいに焼くはずです。レアの肉は、見た目は赤くて火が通っていないようですが、食べるとおいしく火が通っています。蛋白質の熱による変化が、冷やさなかったために進行した結果です。これに対して、カツオのタタキなどは、表面をさっとあぶったら、冷凍庫などで急速冷却します。これで、表面は焼けて、中は刺身状態のタタキが食べられるわけです。つまり、火傷の後で冷やしたので、蛋白質の変性が食い止めたられたのです。)
水で冷やし続ければ、この進行を防げるので痛みもやわらぎます。
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やけどの応急処置は(旧来の迷信と違って)ともかく冷やせです。


服の上からでもいいので水かけて冷やす(迷信では冷やし過ぎなんていい方もあったが)

30分くらい冷やす。場合によっては救急車に乗って病院も決まらずちんたら放置されるより水道で流し続けた方がいいくらい。
表面はざっと水かけただけで冷やしたように見える。しかし内部では血流で冷やすしかないのでやけどは進行している。

これが収まるのはおおむね20分後ということです。冷却材使う、氷水使うのは流す水がない緊急時です(そんな準備する前に水かけよ)
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この回答へのお礼

よくわかりました、
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/18 10:16

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