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催眠術で、ユングのいう集合的無意識に、意識を保ったまま到達することは可能でしょうか?
もし、可能な場合、何かリスクはあるのでしょうか?
場合によっては挑戦してみたいので、ご存知の方回答願います。

A 回答 (2件)

 


「集合的無意識」あるいは、それ以前に「無意識」の意味が分かっていない人がいるのではないかと思います。

「無意識」はその名の通り、「意識でないもの」で、意識で到達などできません。

「無意識を知ることができる」というのは、無意識の活動の結果、意識に現れた影響を調べ、確認に、これが無意識の活動の所産であると知るという意味です。

夢には、無意識のメッセージや無意識の活動が含まれ、現れていますが、夢を見ているのは、あくまで「意識自我」です。

>催眠術で、ユングのいう集合的無意識に、意識を保ったまま到達することは可能でしょうか?

だから、これはできないのです。不可能なことです。非常に深い催眠術などで、集合的無意識の影響が非常に濃い、無意識のメッセージを引き出すことはできますが、その時、被験者は無意識状態にあるので、メッセージを聞くのは、術者や立会人ということになります。

催眠術でも、意識がなくなる訳ではなく、前意識状態で半分眠ったように意識していることが多いのですが、無意識からのメッセージは、この半分眠った意識から出てくるのではないのですし、意識がこれで、無意識に達した訳でもないのです。

ユング派では、夢の分析を行うとき、「拡充法(能動的創造法とも言います)」というのを使いますが、これは意識を無意識にするのではなく、無意識のメッセージやイメージ、時に集合的無意識のメッセージなどを、色々な意味の連想などで、意識が解釈できるような形に集めてまとめる作業です。

拡充法で、集合的無意識のメッセージやイメージを再構成できますが、あくまで意識がそれを理解するのであって、拡充法というのは、意識経験として断片的に現れている無意識や集合的無意識のメッセージを、集めて、パターンが理解できるようにする方法です。

こうして、集合的無意識に「アプローチ」はできますが、それは、集合的無意識に意識が到達することとは別のことなのです。LSDとか、精神開示薬物・薬草類などを服用すると、集合的無意識のメッセージやイメージが意識に見えてきますが、これは意識が、ダイレクトに影響や作用を受け止めているのであって、意識が集合的無意識などに達した訳ではありません。

拡充法は、危険性はありませんが、薬物や、またヨーガや瞑想法などで、集合的無意識の影響やメッセージをダイレクトに意識が受け止められるような状態になることは、意識が、場合によっては、精神分裂症などに落ち込む危険性があります。

瞑想の修行などは、経験ある師匠の指導においてすべきだ、というのは、こういう危険を回避するためです。ユング派の臨床心理士などだと、こういうことについて分かっているかも知れませんが、一般の臨床心理士では、こういうことまで詳しく分かっていません。知っていても、頭の知識だけの場合が多いです。

実際に、集合的無意識のメッセージを解読したり、受け止めたりする瞑想などの実地修行を経験した者でないと、こういう場合のアドヴァイスはできません。
 
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この回答へのお礼

私は根本的なところで誤解していたのですね。
詳しく回答していただきありがとうございます。

お礼日時:2002/09/23 21:18

これは、催眠術でするのではなく、能動的想像法と呼ばれているものです。


やはり、危険性はあるので、これらに精通した臨床心理士などの先生とされるがよいと思われます。
ただ、日曜日とか休みのときに、見ている夢を延長させるぐらいのことは、やってみられてもいいかもしれません。夢を見ながら目覚めかけた頃に、もう一度、眠りながら夢を見るわけです。しかし、寝る前に計画を立てても、そのようになかなか見られないし、うまく行かないことが多いものです。夢分析を目的として分析家につくと、かなり夢を見るようになります。

参考URL:http://www.sogensha.co.jp/mybooks/ISBN4-422-1116 …
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この回答へのお礼

良い本を紹介して下さりありがとうございます。
早速、購入して読んでみます。

お礼日時:2002/09/23 21:07

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