以前質問させていただいたのですが、教科書に固有値が重解の場合の固有ベクトルを求める解法が省かれていて理解できませんでした。
問題はこんな感じです。
2×2行列式A
A=
|1 -1|
|4 -3|
の固有値と固有ベクトルを求めよ。
(自分の解法)
まず
与式=
|1-t -1|
|4 -3-t|
サラスの方法で展開し、
(1-t)(-3-t) - (-1)・4
=t^2 + 2t 1
=(t+1)^2
となるので固有値をλ1,λ2として、
λ1=-1,λ2=-1
(ここまではできたのですが、解が重解になってしまいました。固有ベクトルを求める方法ができなくてこまってます。)
固有値λ1=λ2=-1より、求めるベクトルをx=t[x1,x2]とすると
A=
|1-(-1) -1 |
|4 -3-(-1)|
=
|2 -1|
|4 -2|
よって
2x1-x2 = 0
4x1-2x2 = 0
この二つは同一方程式より、x1 = 2x2
任意の定数αをもちいてx1 = αとすれば、
x = αt[1,2]
しかし、答えには、
x1 = αt[1,2]
x2 = βt[1,2] + αt[0,-1]
とありました。なぜなでしょう?
参考にしたページなんかを載せてくれるとありがたいです。
ちなみにこんな問題もありました。
A=
|0 0 1|
|0 1 0|
|-1 3 2|
これは固有値がすべて1になる場合です。
これも解法がのってませんでした。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
重解であろうがどうであろうが,求める方法は同じだから
わざわざ取り上げることはないという話でしょう.
No.1さんと同様,記号の混乱があるので
「参考書」やらが間違ってるのか,質問者の転記ミスなどかは
分かりませんが,
>とありました。なぜなでしょう?
答えを確かめましたか?
本当にその「解答」があってますか?
大学の数学の本なんて結構間違い多いですよ.
ちなみに・・・λが固有値のとき
(A-λI)x = 0 の解空間が固有空間です.
これは線型写像 A-λI のカーネル Ker(A-λI) だから
n次の正方行列を相手にしてる場合は
n=dim(Im(A-λI))+dim(Ker(A-λI))
=rank(A-λI) + dim(Ker(A-λI))
だから
固有空間の次元
= dim(Ker(A-λI))
= n - rank(A-λI)
したがって,
A=
|1 -1|
|4 -3|
のとき,λ=-1とすれば
A-λI= <<<--- 質問者はここを書き間違えている
|1-(-1) -1 |
|4 -3-(-1)|
=
|2 -1|
|4 -2|
だから,rank(A-λI)=1
よって,固有空間は1次元
だから,本質的に(1,2)以外に固有ベクトルはないのです.
(0,-1)が固有ベクトルではないことは容易に確認できます.
A=
|0 0 1|
|0 1 0|
|-1 3 2|
の場合も同様.A-λIのランクを計算すれば2だから
固有空間の次元は1で,計算すれば(1,0,1)を固有ベクトルと
すればよいことが分かります.
No.1
- 回答日時:
>求めるベクトルをx=t[x1,x2]とすると
t は転置の意味かな。ここで x1, x2 は実数(あるいは複素数)なんですよね。ちがうのかな?
>しかし、答えには、
>x1 = α t[1,2]
>x2 = β t[1,2] + α t[0,-1]
ここにきて x1, x2 は突然ベクトルになっています。
あなたの読んでいる参考書の内容がまったくわかりません。記号の意味を補足して下さい。
だいたい、固有値が重根になったら、単位行列でもない限り固有ベクトルも一つです。
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