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文言を正確に覚えていないのですが、
「善人と悪人がいるのではない、人は悪くなるときがあるのだ」
というようなことを言ったのは誰ですか?
特に誰かの格言というわけではないのでしょうか?

A 回答 (5件)

漱石「こころ」の中で、「先生」がそう言ってますね。

たしか、あの小説は3部に分かれているはずですが、第1部のどこかで言ってました。
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この回答へのお礼

すごい!はやい!
漱石だったように記憶してたんですが、検索しても確かなことがわからないし、違う人の言葉だったのか…?と思ってたので、ものすごくスッキリしました!!
ありがとうございます。
「こころ」ですね。早速読んでみようと思います。

お礼日時:2008/01/21 21:28

蛇足は続く ( ^^;



「こころ」における例の件の大本がシェイクスピアだろうということは、想像に難くないのですが‥

「この手紙があなたの手に落ちる頃には、私はもうこの世にはいないでしょう。とくに死んでいるでしょう」

「こころ」の最終章における先生のこの語りかけは、R.L.スティ-ブンソンの「ジーキル博士とハイド氏」の末文(ヘンリー・ジーキルの告白文)を彷彿とさせます。

「そしてここで私がペンを置き、告白に封をするときこそ、かの不幸なヘンリー・ジーキルの生涯の幕を閉じるときなのです」

ちなみにスティーブンソンもジーキル博士に次のような言葉を語らせています。

「人間は実は単一的な存在ではなくして、二元的な存在であるという真理」

「私はあえて推測する。人間とはつまるところ、多種多様で、不調和で、独立した生き物の集合体なのだと」

「善人の裏に潜む悪の心とその悲劇的な末路」を扱っている点や、主人公の手紙における告白よって次第に事実が明らかにされて行く推理小説的な手法‥。
大雑把な捉え方ではありますが、漱石は「こころ」(1914年刊)の執筆にあたり、「ジーキル&ハイド」(1886年刊)を少なからず参考にしたに違いないと、私は思います ( ^^
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はじめまして。



シェ-クスビアの「ヴェニスの商人」から漱石の「こころ」に、、、。

シェークスピアを勉強した身で、それは存じませんでした。勉強になります。

ちなみに、ご質問文が
「悪を憎んで人を憎まず」
という格言になるのでしょうね。

蛇足ですがご参考までに。
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蛇足ですが‥



ご存知かもしれませんが「こころ」は既に著作権が消滅していますから、下記で読むことが可能です ( ^^

「こころ」 - 青空文庫
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/773_1 …
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execrable さんの回答の通りですね。

お蔭様で私も思い出すことが出来ました ( ^^

ちなみにこいう件です。

「田舎者は都会のものより、かえって悪いくらいなものです。それから、君は今、君の親戚なぞの中に、これといって、悪い人間はいないようだといいましたね。しかし悪い人間という一種の人間が世の中にあると君は思っているんですか。そんな鋳型に入れたような悪人は世の中にあるはずがありませんよ。平生はみんな善人なんです。少なくともみんな普通の人間なんです。それが、いざという間際に、急に悪人に変るんだから恐ろしいのです。だから油断ができないんです」

ただ、「こころ」のこの件は、多分次の言葉から来ているのではないかなぁと私は思います。

「いかなる悪徳も、外面にはいくらかずつ美徳のしるしを見せている。それをせぬようなそんな愚直な悪徳はかつてない」
- W.シェークスピア ヴェニスの商人 -

夏目漱石は英文科出身ですから(イギリスに留学もしていますし)、当然これは読んでいるでしょう。
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この回答へのお礼

詳しい解説ありがとうございます!
深い考察ですねぇ~。さすが漱石。
読むのが更に楽しみになりました。ありがとうございました。

お礼日時:2008/01/21 23:54

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