No.1
- 回答日時:
言語聴覚士といっても、小児の施設、病院、高齢者施設、
珍しいところでは補聴器のメーカーなど、いろいろなところで働いています。
なので、結局は「人それぞれ全く違う」ということになりますが、
病院や高齢者の施設ではかなりの割合で嚥下に関わっていると思います。
わたし自身病院でSTとして働いていますが、
患者さんの年齢層が高いせいでしょうか?言語よりも嚥下の割合のほうが多いですね。
ただしおっしゃるように「嚥下ばっかり」ではありませんし、
当然のことながら学校では嚥下以外のことも勉強します。
でも、それは看護師でも同じことが言えるんじゃないでしょうか?
嚥下の認定看護師になったとしても嚥下に関する業務ばかりしていればいい職場はないのでは?
もしそういう職場があるとしても、認定を取るまでは通常の看護師の業務でしょうし・・・。
なので、ゆくゆくは嚥下の道を究めていかれるとして、それ以外の業務として、
STと看護師のどっちに興味があるか、を考えてみられてはどうでしょうか?
また、勤務形態も違いますよね?
リハスタッフにも早出・遅出があり、交替制で土日が休めるとは限らない病院も増えていますが、
まだまだそうじゃないところのほうが多いです。
逆に看護師さんであれば、2交替勤務・3交替勤務で夜勤があるところのほうが多いでしょう。
夜勤があるかないかで今後の生活は大きく変わってくるでしょうから、
質問者様の状況に当てはめて検討してみてください。
ちなみに言語聴覚士は「言語聴覚士法」の中に業務として「嚥下訓練」が明記されていながら、
気管内の吸引は許されていません。
なのでわたしは、誤嚥の可能性が高い患者さんなのに食べてもらわなきゃいけない場合、
必ず看護師さんに待機していただきます。
看護師は認定の有無に関わらずSTと同じように嚥下訓練が出来るだけではなく、
吸引や経管栄養の管理など、STには出来ないことも出来るのが強みだと思います。
(専門的な話になりますが、診療報酬の算定もSTと同様に可能です)
なので、もし「嚥下以外の看護師の業務をどうしてもやりたくない!」というのでなければ、
看護師さんを目指されてはいかがでしょうか?
わたしはSTという仕事にやりがいを感じながら働いていますが、
「どちらかを選べないぐらいどちらにも興味がある!」という方には看護師をすすめます。
一般の方はリハ関係は就職に困らなくてすごく待遇がいいように思っておられますが、
実際はそんなことはありません(待遇も今後下がる一方でしょう)。
その点看護師さんであれば、結婚・出産・転勤など、
何かあっても「就職先が見つからない!」ということはまずないと思います。
No.2
- 回答日時:
再度、kirakira777です。
書き忘れましたが、STにも嚥下の認定制度が出来る予定であることをお伝えしておきます。
ただ認定看護師同様、たとえ認定を受けたとしても嚥下に専念出来るとは限りません。
kirakira777さん、大変詳しく教えて頂きありがとうございました。
実は4歳の娘が生まれつき脳に障害があり、嚥下障害により今では経管栄養になってしまいました。
去年には寿命が近づいていると言われながらもなんとか頑張っていました。
でも今はICUに入院しており、残された時間も本当にあと少ししかないのだな…と思っています。
でも娘を育ててきた経験を生かしたい、証を残したいと思っているのです。私は28歳で、娘のほかに弟が二人おります。環境的には今から資格をとることは大変だと思いますががんばりたいと思います。
自分のことばかり書いてしまいましたが丁寧なご回答をありがとうございました。自分の進みたい道が見えてきた気がします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
はじめまして。
言語聴覚士や理学療法士、臨床検査技師などは看護師の業務を部分的に行う専門家として誕生しています。看護師免許があれば↑の全ての業種の仕事をすることが可能です。しかし、仕事の幅が広いため、ある特定分野についてのみ勉強するわけにはいきません。摂食・嚥下については言語聴覚士の方が学校で勉強します。看護師は学校で浅く勉強して、現場で深く学んでいくっという感じです。ですので、※嚥下のスペシャリストとして仕事が出来る認定看護師になるまでには5年かかります。逆に言語聴覚士は就職したらすぐに嚥下訓練にあたるようになります。(※認定看護師にならなくても看護の業務として摂食・嚥下には関わる)
ただ、今はチーム医療が基本ですので(病院によりますが)、看護師、言語聴覚士、管理栄養士が一組になって毎日数名ずつ評価し、看護師が毎日おこなう嚥下訓練に役立てているなんて病院も多いです。そもそも言語聴覚士は雇われている人数が少ないですし、多くは言語療法が業務のメインになっていますから。
>摂食・嚥下をメインにみていきたい場合~
とのことですが、おそらく看護師でも言語聴覚士でも難しいかなと思います。患者さんは一日中食事しているわけじゃありませんから・・・。
急性期や嚥下障害患者が多い病院なんかに務めれば、食事時間以外も比較的多くの機会が得られますが、それでも病院経営上、言語リハで点数をとっていかなければならない病院が多いはずです。回復期や小児となると嚥下よりも言語がメインですかね・・・。
まとめ
【専門性】
ST→学校(実習含む)でもある程度勉強し、就職後すぐに嚥下訓練に関わることが多い。
Nr→学校で浅く勉強する。現場では最も摂食に関わる業務を行うので、現場で嚥下についても勉強し5年後認定看護師となれる。
【業務】
ST→多くの病院が言語リハがメインで、+嚥下訓練(評価含む)。
Nr→看護及びその他の医療行為(診療補助)がメインで、その一環として摂食・嚥下に関わる。
【その他】
ST→リハビリの給与はサラリーマンより低いことが多い(というか給与があまり上がらない)。就職先はPTなどと違いまだあるが、続けやすい仕事なので離職率も低く将来的に飽和状態になる可能性が高い。そのため、就職の年齢制限があるところも増えてきた。
Nr→給与は30代サラリーマン並み(手当てが多い)。ただし外来に務める以外では夜勤がある。離職率が高く、常に看護師不足状態、活躍できる場が多いなど将来性は高い。施設なども含め40代でも就職できる。
一番先にも書きましたが、摂食・嚥下の専門家になるのであればSTがいいでしょう。お子さんを育てながら仕事も両立できると思います。
もう一つ・・・家族の気持ちの分かる看護師を目指すのも一つかもしれません。障害をもって生まれたお子さん、お母さんのフォローや母子保健の仕事についたり、ICUなどで集中ケアにあたったり、質問者さんにしかできないことが可能性として広がるのは看護だとも思います。
大変長くなりましたが、どちらの道も実習などはとても大変です。頑張ってください!!
zeng-ziさん、とても詳しく、さらにわかりやすくまとめていただきありがとうございます。
最後のほうに書かれていた、家族の気持ちの分かる看護師に…という
文章で思わずぐっとこみあげるものがありました。
どちらも人対人の職業で、私が今見ている現場よりももっとシビアな
ものだと思います。でもやらないでずっと後悔するよりは…と
自分の中で進みたい道が見えてきた気がします。
本当にありがとうございました。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 医療・介護・福祉 86歳の母が長期入院しています。 母は、とろみをつけての食事が苦手でよく詰まったりします。 それで、 3 2022/04/13 21:59
- 臨床検査技師・臨床工学技士 看護師として働く場合、必ず視覚、聴覚、音声機能若しくは言語機能又は精神の機能の障害を検査しますか? 1 2023/03/15 07:47
- 放射線治療・リハビリテーション リハビリ系のお仕事についてです。 将来、リハビリ系のお仕事につきたいと思っているのですが PT、OT 1 2022/05/21 20:31
- 大学受験 進学 1 2023/02/28 23:51
- その他(家族・家庭) ・原因不明の認知症の70代前中盤の男。閉鎖病棟にずっといる ・点滴はもう打つとこがなく、少しずつでも 2 2023/02/02 07:58
- 医師・看護師・助産師 【准看護師の就職について】 皆さんこんにちは!マリモッコリです! 准看護師・生看護師の先輩方に質問が 1 2022/04/08 16:05
- 医師・看護師・助産師 看護学生です。就活の志望動機の修正やコメントをお願いします。 2 2022/04/15 14:35
- 医師・看護師・助産師 看護師の就職試験の志望理由の添削をお願いしたいです。 志望する理由は ・福利厚生が充実している ・実 2 2022/06/20 18:52
- 呼吸器・消化器・循環器の病気 嚥下障害 3回に一回は はでに咳き込みます 1 2023/07/19 18:16
- 医師・看護師・助産師 看護専門学校の入学志望動機の添削をお願い致します(400~800字以内) 2 2022/07/17 14:39
関連するカテゴリからQ&Aを探す
医師・看護師・助産師
薬剤師・登録販売者・MR
医療事務・調剤薬局事務
歯科衛生士・歯科助手
臨床検査技師・臨床工学技士
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
臨床心理士・心理カウンセラー・ソーシャルワーカー
介護福祉士・ケアマネージャー・社会福祉士
弁護士・行政書士・司法書士・社会保険労務士
フィナンシャルプランナー(FP)
中小企業診断士
公認会計士・税理士
簿記検定・漢字検定・秘書検定
情報処理技術者・Microsoft認定資格
TOEFL・TOEIC・英語検定
建築士
インテリアコーディネーター
宅地建物取引主任者(宅建)
不動産鑑定士・土地家屋調査士
マンション管理士
電気工事士
美容師・理容師
調理師・管理栄養士・パティシエ
シェフ
保育士・幼稚園教諭
教師・教員
国家公務員・地方公務員
警察官・消防士
その他(職業・資格)
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
亡くなった後のお礼状について...
-
40歳前にして男性看護師
-
看護助手の業務が怖く、辞職し...
-
病院
-
臨床経験のほとんどない看護師
-
入院中の大部屋。うるさい患者...
-
男性看護師は年取ると仕事なく...
-
生活保護者ですが、同じ病院に...
-
医療用油紙の使い方について。
-
眠るように死ぬ方法ってあるで...
-
医師の方に質問です。患者さん...
-
可愛い子の診察は長い?
-
医師事務作業補助者について教...
-
怪我して整形外科で治療の一貫...
-
超音波検査の資格
-
医師は患者の心をどう考えてい...
-
摘便には、医師の指示が必ず必要?
-
診断書にシャチハタを使った場...
-
なぜフランス料理よりも医療の...
-
医療クラークを未経験でもでき...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報