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質問させていただきます。
以前から摂食・嚥下の分野に関心を持っております。
そこで摂食・嚥下に関する職業を探すと嚥下の認定看護師さんと
言語聴覚士さんにたどりつきました。
言語聴覚士、認定看護師になるまでの流れは把握していますが、
線引きがあまり自分のなかで整理できません。
言語聴覚士だと内容はことばときこえがメインになるのでしょうか?
摂食・嚥下をメインにみていきたい場合は嚥下認定看護師をめざすほうがよいのでしょうか?
どうぞよろしくお願いいたします。

A 回答 (3件)

言語聴覚士といっても、小児の施設、病院、高齢者施設、


珍しいところでは補聴器のメーカーなど、いろいろなところで働いています。
なので、結局は「人それぞれ全く違う」ということになりますが、
病院や高齢者の施設ではかなりの割合で嚥下に関わっていると思います。
わたし自身病院でSTとして働いていますが、
患者さんの年齢層が高いせいでしょうか?言語よりも嚥下の割合のほうが多いですね。

ただしおっしゃるように「嚥下ばっかり」ではありませんし、
当然のことながら学校では嚥下以外のことも勉強します。
でも、それは看護師でも同じことが言えるんじゃないでしょうか?
嚥下の認定看護師になったとしても嚥下に関する業務ばかりしていればいい職場はないのでは?
もしそういう職場があるとしても、認定を取るまでは通常の看護師の業務でしょうし・・・。

なので、ゆくゆくは嚥下の道を究めていかれるとして、それ以外の業務として、
STと看護師のどっちに興味があるか、を考えてみられてはどうでしょうか?
また、勤務形態も違いますよね?
リハスタッフにも早出・遅出があり、交替制で土日が休めるとは限らない病院も増えていますが、
まだまだそうじゃないところのほうが多いです。
逆に看護師さんであれば、2交替勤務・3交替勤務で夜勤があるところのほうが多いでしょう。
夜勤があるかないかで今後の生活は大きく変わってくるでしょうから、
質問者様の状況に当てはめて検討してみてください。

ちなみに言語聴覚士は「言語聴覚士法」の中に業務として「嚥下訓練」が明記されていながら、
気管内の吸引は許されていません。
なのでわたしは、誤嚥の可能性が高い患者さんなのに食べてもらわなきゃいけない場合、
必ず看護師さんに待機していただきます。
看護師は認定の有無に関わらずSTと同じように嚥下訓練が出来るだけではなく、
吸引や経管栄養の管理など、STには出来ないことも出来るのが強みだと思います。
(専門的な話になりますが、診療報酬の算定もSTと同様に可能です)

なので、もし「嚥下以外の看護師の業務をどうしてもやりたくない!」というのでなければ、
看護師さんを目指されてはいかがでしょうか?
わたしはSTという仕事にやりがいを感じながら働いていますが、
「どちらかを選べないぐらいどちらにも興味がある!」という方には看護師をすすめます。
一般の方はリハ関係は就職に困らなくてすごく待遇がいいように思っておられますが、
実際はそんなことはありません(待遇も今後下がる一方でしょう)。
その点看護師さんであれば、結婚・出産・転勤など、
何かあっても「就職先が見つからない!」ということはまずないと思います。
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この回答へのお礼

お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。
ご丁寧な回答を頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2014/01/04 01:59

再度、kirakira777です。



書き忘れましたが、STにも嚥下の認定制度が出来る予定であることをお伝えしておきます。
ただ認定看護師同様、たとえ認定を受けたとしても嚥下に専念出来るとは限りません。
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この回答へのお礼

kirakira777さん、大変詳しく教えて頂きありがとうございました。
実は4歳の娘が生まれつき脳に障害があり、嚥下障害により今では経管栄養になってしまいました。
去年には寿命が近づいていると言われながらもなんとか頑張っていました。
でも今はICUに入院しており、残された時間も本当にあと少ししかないのだな…と思っています。
でも娘を育ててきた経験を生かしたい、証を残したいと思っているのです。私は28歳で、娘のほかに弟が二人おります。環境的には今から資格をとることは大変だと思いますががんばりたいと思います。
自分のことばかり書いてしまいましたが丁寧なご回答をありがとうございました。自分の進みたい道が見えてきた気がします。

お礼日時:2008/01/27 22:46

はじめまして。


言語聴覚士や理学療法士、臨床検査技師などは看護師の業務を部分的に行う専門家として誕生しています。看護師免許があれば↑の全ての業種の仕事をすることが可能です。しかし、仕事の幅が広いため、ある特定分野についてのみ勉強するわけにはいきません。摂食・嚥下については言語聴覚士の方が学校で勉強します。看護師は学校で浅く勉強して、現場で深く学んでいくっという感じです。ですので、※嚥下のスペシャリストとして仕事が出来る認定看護師になるまでには5年かかります。逆に言語聴覚士は就職したらすぐに嚥下訓練にあたるようになります。(※認定看護師にならなくても看護の業務として摂食・嚥下には関わる)
ただ、今はチーム医療が基本ですので(病院によりますが)、看護師、言語聴覚士、管理栄養士が一組になって毎日数名ずつ評価し、看護師が毎日おこなう嚥下訓練に役立てているなんて病院も多いです。そもそも言語聴覚士は雇われている人数が少ないですし、多くは言語療法が業務のメインになっていますから。

>摂食・嚥下をメインにみていきたい場合~
とのことですが、おそらく看護師でも言語聴覚士でも難しいかなと思います。患者さんは一日中食事しているわけじゃありませんから・・・。
急性期や嚥下障害患者が多い病院なんかに務めれば、食事時間以外も比較的多くの機会が得られますが、それでも病院経営上、言語リハで点数をとっていかなければならない病院が多いはずです。回復期や小児となると嚥下よりも言語がメインですかね・・・。
まとめ
【専門性】
ST→学校(実習含む)でもある程度勉強し、就職後すぐに嚥下訓練に関わることが多い。
Nr→学校で浅く勉強する。現場では最も摂食に関わる業務を行うので、現場で嚥下についても勉強し5年後認定看護師となれる。
【業務】
ST→多くの病院が言語リハがメインで、+嚥下訓練(評価含む)。
Nr→看護及びその他の医療行為(診療補助)がメインで、その一環として摂食・嚥下に関わる。
【その他】
ST→リハビリの給与はサラリーマンより低いことが多い(というか給与があまり上がらない)。就職先はPTなどと違いまだあるが、続けやすい仕事なので離職率も低く将来的に飽和状態になる可能性が高い。そのため、就職の年齢制限があるところも増えてきた。
Nr→給与は30代サラリーマン並み(手当てが多い)。ただし外来に務める以外では夜勤がある。離職率が高く、常に看護師不足状態、活躍できる場が多いなど将来性は高い。施設なども含め40代でも就職できる。
一番先にも書きましたが、摂食・嚥下の専門家になるのであればSTがいいでしょう。お子さんを育てながら仕事も両立できると思います。
もう一つ・・・家族の気持ちの分かる看護師を目指すのも一つかもしれません。障害をもって生まれたお子さん、お母さんのフォローや母子保健の仕事についたり、ICUなどで集中ケアにあたったり、質問者さんにしかできないことが可能性として広がるのは看護だとも思います。

大変長くなりましたが、どちらの道も実習などはとても大変です。頑張ってください!!
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この回答へのお礼

zeng-ziさん、とても詳しく、さらにわかりやすくまとめていただきありがとうございます。
最後のほうに書かれていた、家族の気持ちの分かる看護師に…という
文章で思わずぐっとこみあげるものがありました。

どちらも人対人の職業で、私が今見ている現場よりももっとシビアな
ものだと思います。でもやらないでずっと後悔するよりは…と
自分の中で進みたい道が見えてきた気がします。
本当にありがとうございました。

お礼日時:2008/02/05 22:02

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