こんにちは。久々に質問させてもらいます。
ぼくが学生時代から引きずっている疑問です。
教科書に載っている小説やエッセイ、短歌、詩・・・などの文学作品のことなんですが。
みなさんは先生から、あるいは試験で「この作者はこの作品で何を言いたいのか?」とか「この表現は何を意味するのか?」なんて質問されませんでしたか。
それには「○○ということを言いたかったのだ。」という解答が用意されてたと思うのですが、みなさんの時はどうでしたか。
そこで質問なんですが・・・
文学に決まった答えはあるものなんでしょうか?
作者が「この作品は○○ということを伝えたかったのだ。」とハッキリ言っていたのでしょうか。
後世において、評論家などが話し合って導き出した答えなのでしょうか。
絵画や音楽や舞踊などの芸術作品は“感性”のものですよね。
文学も読み手の“感性”で個人個人の答えは違って来ると思うんです。
最近の中学、高校でどのようになっているのか全くわからないので現役の学生さんの意見も聞けたらと思います。
どうぞよろしく!
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
ずっと大昔に中高生だった者ですが参加します。
新田次郎氏の話しが先に述べられていますが,私も別の小説家の方の話を聞いたことがあります。
その方の場合,異議は述べられなかったのですが,「私の文章についてこんな意味があったとは知らなかった」と苦笑されていましたネ。
文学作品であれ,軽いエッセイであれ,作者が伝えたがっていることというのは必ずしも一つであるとは限らないでしょうネ。
そして,複数の可能性を秘めているからこそ,奥が深くて面白いものなのであると考えています。
「そのとき主人公はどう思ったか?」
答えなんかないこともあるでしょう。
何かの伏線があって,その物語を初めから最後まで読まなければわからないということも多々あります。
教科書という部分掲載のもので作品の中身を問うというのは非常に危うい冒険をしているのだと思っています。
読み手の生活環境,思想,宗教観,価値観といったものによって同じ文章が異なる意味を持つことも当然だと思っています。
こういうパターンではこういう考えのみが正解であるというのは一種の「洗脳」のようにも思えてしまうのです。
個人的にはこのように思っています。
以上kawakawaでした
あ、ぼくも大昔でした。
>「私の文章についてこんな意味があったとは知らなかった」と苦笑されていましたネ。
↑思い出しました。作家は覚えてませんがありましたね~。
>読み手の生活環境,思想,宗教観,価値観といったものによって同じ文章が異なる意味を持つことも当然だと思っています。
↑そうですね。その上、学生当時と現在の自分の受け取り方でさえ違いはあると思いますし。
やっぱり、大きな枠組みの中で、いろいろな解釈を持って議論を重ねるのも教育としてはいいことだと思いました。
回答ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
言葉はコミニュケーションの道具ですので、いくら文学作品で評論などとは違っていて、読み手の感性が異なるといっても、やはり作者が表現したかったことはあるはずで、それを正しく読み取ることがコミニュケーションの前提だと思うのです。
(国語はこのコミニュケーションの能力を高めるためのもので、どの教科にもまして重要な教科だとおもいます。)
ですから、個人個人で答えが違ってくるというのは、少し言い過ぎではないかと思います。たとえば選択問題であっても必ず正解の選択肢以外には間違った箇所が含まれていると信じています。
しかし、とても微妙な選択肢もあるはずで、そういったときは国語の教師と議論をされるとよいのでは?と思います。
回答ありがとうございます。
確かに作者の伝えたいことを正しく読み取ることは重要ですよね。
ただ「正しく読み取れたかどうか」を誰が判断するのか?という疑問が顔を出してしまいます。(苦笑)
試験の場合、選択肢があれば、(不本意ながらも)中から選べばいいわけですけど、「○文字で書きなさい」形式だとそれもできないですね。
国語教師との議論・・・いいですね!
中には模範解答とは違う考えを持ってる先生もいらっしゃると思うんで、それこそ生きた教育になりますよね。
No.3
- 回答日時:
正解はないと思いますよ~。
(ちなみに余談ですが「解答」というより「正解」という言い方が適当かと思います)完全に正確な円を描くことがほとんど不可能なように、言葉も完全に同じニュアンス(意味)を伝えることは出来ないでしょう。
それは特に詩や短歌で顕著ですね。詩や短歌はより個人的な言葉の使い方に寄りかかった形式で、そこから魅力が生まれるわけですから。
ただ理解力の程度を確認するために、学校の授業での「この文章は何をいいたいのか」というような設問はなくならないと思います。それは必要だと思うんですよね。基礎的な読解力はつけておかなきゃな、というのは国語教育から抜かせないと思うんで。それには方法としてそういう設問の仕方しかないのではないかと。
だって、いくら感性の問題だとは言っても、あまりにも違う読み取り方しか出来ないとしたら、それはそれで問題ですからね。
わたしは、国語が嫌いだったという人がよく言う「文章に正解なんかないはずなのに正解を決められるのが嫌だ」という台詞には、逆に違和感を感じている者です。
「詩に正しい答えなどない」というのは、どう考えても自明のことであって、あえて疑問に思う必要はないと思うのですが。正解を決めなきゃないというのは、指導の方法としてしょーがなくやっている、その程度のことです。
ただ、指導要項に乗っている答えだけが正しい、と思い込んでいる国語教師が大勢いたら大変ですけどね。
「解答」ではなく、「正解」ですね、確かに。
解答はいくらでもできますもんね。(^^;ゞ
基本的な読解力の育成ですか・・・たしかに必要ですよね。
感性を磨くためにも「作者の言わんとしていることを読み取る」のは大切なことですからね。
ちなみにぼくは国語がいちばん好きでした。
決まった答えが無く(漢字の書き取りや熟語なんかは別ですが)、「自分で感じて、押し付けでない答えを導き出せる」所が好きだったんですけど。
だからなおさら押し付け気味の正解に疑問を持ってしまったわけです。
理論的な回答をいただいて、改めて考えることができました。
ありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
新田次郎氏が存命の頃、氏の作品がお話しのような設問に使用され、正解とされた選択肢に氏本人が異議を唱えたということがありましたね
そんなことがあったんですか・・・。
作者が存命しているうちなら異議を唱えることも可能でしょうが、亡くなってる方はあの世で歯がゆい思いをされるんでしょうね。
気持ちを文章のみで100%伝えきるのは、たとえプロでも不可能ですよね。
それなのに他人が「こうだ!」と決め付けるのは・・・作者の気持ちを踏みにじっているような気がしてならなかったものですから。
回答、ありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
えっと、「現役の学生」として思っている事を書かせて下さい。
私も、「国語に正解なんてない」と思っていて、先生が「先生が考える正解」へ生徒を導かせようとしているのをみて嫌だな~と思ったことが多々あります。
今も「正解はない」と思いますが「正解の範囲はある」と思います。
たとえば、
”我が庵は 都のたつみ しかぞ住む よをうぢ山と 人はいふなり”
という短歌があります。この歌の「しか」の部分は掛詞か否かをめぐって色々な説があるようです。これを「鹿さえも住む」と解釈するか「このように住んでいる」と解釈するかは「感性」ですよね。それはその人がいいなと思う方が「正解」だと思います。
でも、これを「作者はにぎやかな暮らしをしている」というふうにとることは「正解の範囲」に入っていないと思います。
本当は小説や短歌、詩などの文学作品は授業なんかでやらずに自分で自分が思うように解釈して楽しむのが一番なんだと思います。
少しでも参考になれば幸いです。
回答ありがとうございます。
よくわかりました。
「正解の範囲」に入るかどうか・・・これですよね。
あまりに突拍子な解釈は、確かにその人の感性ではありますが、「読解力の無さ」っていうことにもなってしまいますよね。
そもそも「これが正解だ」と教えてる先生自身が本当に「正解だ」と思っているかどうかも疑問だったんです。
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