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5.1チャンネルのホームシアターセットを購入しようと思っています。
さて、サブウーファーの設置位置について教えてください。

カタログの写真などでは、必ず床の上に設置されていますが、
床の上ではなく、AVボードの天版の上では問題あるがあるでしょうか?

我が家の横に広い(横幅2.6m)AVボードの左右の床には設置する場所がないので、
このAVボードの天板の右端の方に設置したいと思います。
床からAVボード天板の高さは約50cmで、壁面にしっかり固定されています。

A 回答 (2件)

>> AVボードの天版の上では問題あるがあるでしょうか? //



ないといえば、ない、あるといえば、ある、というところでしょうか。

それぞれの部屋には、その形状と大きさによって、特定の周波数で共振が生じます(定在波という)。これとの関係で、サブウーファーを置く高さが変わると、低音がこもったり、逆にクリアになったりします(床面がベストというわけでもないし、高い方が良いというわけでもない。すべてはケースバイケース)。

次に、AVボードが共振する可能性があります。いかに頑丈といえど、サブウーファーの振動は非常に大きなエネルギーを持っているので、多くの場合はAVボードが共振してしまいます。物体が振動すると、それが空気を振動させますから、音波が生じます。したがって、音が濁ります。

また、それとの関係で、サブウーファー自身が揺さぶられることにもなります。スピーカーは、原則として「振動板以外の一切のパーツが共振しない」ということを前提に作られています。つまり、理想的には、地面から生えたコンクリートの柱にユニットが取り付けられている状態です。AVボードが共振するということは、その理想とは大きくかけ離れた状態になっているということです。このとき、床の上であれば重心が低いので比較的安定しますが、AVボードの上だとその高さ分だけ重心が上がるので、振幅が大きくなります(振り子の長さが長いほど左右に大きく振れるのと同じ)。

以上のことから、できるだけ低い位置に、できるだけ強固に設置するのが望ましく、位置を高くしたり、下に柔らかいもの(たとえば防振ゴム)を敷いたりするのは好ましくない、ということになるでしょう。

しかし、だからといって無理やり狭い隙間に押し込むのは良くありません。そうなるくらいなら、天板の上の方がマシな場合も多いでしょう。

なお、サブウーファーが受け持つ帯域は指向性がほとんどないうえに、AV用途の場合は効果音がほとんどなので、是が非でも前方に置かなければならないということは、あまりありません。サイドや、最悪の場合はソファの裏(壁との間に十分な距離がある場合)などでも、それほど違和感なく聞くことができるでしょう。
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この回答へのお礼

当方の事情で、ずっとお礼のコメントが入れられなくて、大変失礼いたしました。
ご丁寧な回答をいただき、ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/17 09:59

サブウーファーは床に直置きされることを想定して設計されているものがほとんどです。

特に、ウーファードライバーやポートが床へ向けて(下向きに)付いているものは、間違いなく2π放射を狙っているとみて間違いありません。
無限大平面バッフルにドライバーを取り付けた状態での音圧放射を「2π放射」と呼びます。低域音波は極めて波長が長いので、サブウーファーを床へ向けたり、あるいは床に近い低い位置に設置しただけで、2π放射と全く同じ効果が得られます。

2π放射は自由空間(4π放射)に設置した場合と比較して、最大で+6dBの効率上昇があります。つまり、より少ない振幅(低歪み)で同じ低音音圧を得ることができます。バッフルステップも生じません。

ただし、床に直置きするのはよいとして、そのまま壁に近付けたり部屋の四隅へ押しやるのはあまり関心しません。その場合は2π放射ではなくなり、低音の周波数特性がだんだんとデコボコになっていきます。
つまり「周辺になにも置いていない床の上に孤立して置いてある」のが理想の設置という事になりますね。

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ここまでで、理想的な設置についてご説明した上で。

勘案されているような「AVボードの上」に設置するのは別の問題があります。どんなに頑丈に作られているAVボードであっても、その天板の面積は極めて大きいので、低音のエネルギーを受けて派手に共振します。

どんなに置き方に工夫しても、AVボード上にサブウーファーを置けば濁った汚らしい再生音になってしまう危険性が高いです。
やめておいた方が無難です。

思い切って、AVボードとは対抗面の、つまりリスニングポジションの背後にサブウーファーの置き場所はありませんか? 壁からある程度離して置くのであれば、超低音の場合は聴取位置の背後に設置しても比較的問題は少ないです。
(実際には中高域の漏れや中域共振があって影響皆無ではありませんが)

床に直置きする場合も、サブウーファーの下に御影石やオーディオボード等の頑強なベースを敷くと音質は向上します。ご参考まで。
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この回答へのお礼

当方の事情で、ずっとお礼のコメントが入れられなくて、大変失礼いたしました。
大変ご丁寧な回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/17 09:57

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