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中国が多国間外交を戦略的に展開しているのに比べ、日本は日米同盟頼りで外交戦略的には弱いらしいですが、仮に今から日本が多国間外交を展開するとすると、どの国との結びつきを強めたらいいのでしょうか?やはり、中国、ロシアでしょうか?しかし下手にそっちと仲良くなるとアメリカとの関係が悪化するのではないのですか? 中国と同じくらいのレベルの外交ってできるのでしょうか?

A 回答 (4件)

> 中国と同じくらいのレベルの外交ってできるのでしょうか?



個人的に、この問いは無意味だと思います。
気になってしまって、いきなり否定から入ってしまって悪いのですが、以下に理由を述べてみます。(別に質問者様を非難している訳ではありませんので、、、。)

外交というものは、その国に合った方法で行わないと、国益を得られないばかりか損なう事につながるからです。
なので、外交戦略について他国を参考にすることはあっても、それをそのまま導入するのは無意味です。
ただ、誤解しないでいただきたいのは、あくまでも大きな戦略についてです。
そうではなくて、個々別々の事案に関しは(反面教師も含めて)大いに学ぶべきです。
※「大きなビジョン」と「個々の事案」を混同した議論がよくなされます。

また、件の中国外交ですが、中国と日本には色々と現状に差がありすぎて、あまり参考にならないと思います。
例えば、日本は核兵器を持っていませんし、中国ほど広い国土とそれにともなう資源も持っていません。
これは、米国との比較でも言えることです。

まずは、自己分析から入ることですね。
例えば、資源が足りないとか、日本人には軍事アレルギーがあるから防衛以上の軍事力を持ち、それを背景にした外交は出来ないとか、、、。
そうした自己分析のもとに、大まかな外交方針を決めなければなりません。
よく、「日本も大国なのだから、中米露などに見習って大国外交を」という意見を耳にしますが、自己分析も出来ていない、程度の低いナショナリズムを煽っているようにしか見えません。
中国にも米国にもロシアにもあって、日本にないモノは沢山あります。
(例えば、資源・国土・軍事力などなど)
まずは、現状把握とそれを土台とした大きな方針である「外交戦略」を考える必要があります。

吉田茂首相が種をまいたと言える「日米同盟中心外交」を例にとって話しましょうか。
当時の日本は、戦後まもなく経済的にはガタガタでした。
そして、資本主義陣営と共産主義陣営とが互いに対立し合う国際情勢がありました。
その中で、日本が復興していくには、「中立」であるよりは資本主義陣営筆頭である米国に守って貰い、「浮いた軍事力」を「経済復興」に回そうという戦略を築き上げました。
この判断により、日本は「高度経済成長」を遂げ、「先進国」の仲間入りができたと言えます。
結果的には、「日米同盟」が国益に叶う「外交方針」であったと言えます。

つまり、ここでの吉田首相は「日本の経済はガタガタ→防衛にお金を回すと経済復興が遅れるかもしれない→米国は日本に資本主義陣営にいて欲しいようだ→米国に防衛を肩代わりして貰おう→その浮いたお金でもって全力で経済復興する」という政治方針があったと思われます。
これが、「外交方針(戦略)」の大枠を練るという事であろうとおもいます。

しかし、時代は動きますし、嘗ての「外交方針」も時と共に「足枷」に変ることは歴史では多々あります。
その変化を機微に感じて、「修正」や「改革」が必要な時が来ます。
日本はその時期に来ているますね。
もう一度、自己を見つめ直して、世界情勢を俯瞰して「国家戦略」を練る必要があるでしょうね。
その時に、他国の個々の「外交手法」は参考にはなりますが、そのまま導入するのはナンセンスですね。
特に、「軍事力・豊富な資源」を背景にした中・米・露の「外交戦略」は毒にこそなれ薬にはならないでしょうね。

>日本は日米同盟頼りで外交戦略的には弱いらしいですが

これは、やり方しだいですね。
例えば、イラク戦争時のように「米国の言いなり」では無意味です。
しかし、「米国を使って、相手国に圧力をかける」なんて方法で活用したり、逆に「米国が日本の国益を損ないそうな行動をとるのを諫める」ようにしたり、、、。
もちろん、米国一辺倒ではなくて、もう少し幅を持たせるべきですが、「日米同盟解消」という所に持って行くと国益を失うことになるでしょうか。
場合によっては、「中国に言い寄って、米国を焦らせる」くらいの芸もできるようになるのが好ましいですけど、あくまで「焦らせる」程度ですね。
まぁ、言い方を変えると「大国を上手く使った、ミドルパワー外交」が日本に合った外交方針だと思いますね。

最後に、参考Q&Aを。
http://okwave.jp/qa3647933.html

参考URL:http://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/so …
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質問者さまの言うとおり、これからは多国間外交を進めるしかないと思います。



外交は自国と同様、強みも弱みも持った相手との関係です。アメリカも、この60年と違い、アメリカにとって中国は最大の貿易相手国になる訳ですから、それまでその地位を独占していた日本の立場が相対的に落ちるのは仕方ないことです。日本にとっても、事情は同じですから、日米双方にとって中国を重視せざるを得ず、お互いを相対的に軽視せざるを得ない流れは必然だと思います。

ただ、勿論政治力学的・軍事的には日米のつながりはお互いにとって最重要で有り続けるでしょうから、そのバランスをうまく取ることだと思います。

また、米中関係において日本と立場が近いのは韓国・台湾・オーストラリアと言った国々ですから、それらの国々とはより強固な信頼関係を築いた方が良いと思います。

大国として、というよりは米中2大国に挟まれた準大国として、両者のパワーバランスのキャスティングボードを握る立場を確保するというのが今後50年の日本のとるべき外交だと思います。
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 人口減少を始めた日本が、今以上の国際的評価と経済的繁栄を手に入れようとするなら、日本・オーストラリア・東南アジアとアジア共通通貨圏を結成して、EUのような政治経済国家連合を目指すべきです。



 日本の技術・資本、オーストラリアの資源、東南アジアの人口と発展性は、それぞれの国に欠けている弱点を互いに補い合います。

 ただ、アメリカにとっては、これらの国と個別に関係を持つほうが国益となる(中国以上でEUなみの力を持った連邦が新たにできるより、それぞれの国がアメリカを盟主として従属するほうが得。)と考えており、過去に日本がこれらの国と国際協力会議を提案すると、「アメリカも加えた環太平洋でもっと大きく考えよう」と言って会議に参加してきて、単なる仲良しクラブにしてしまいました。

http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2447194.html​ No2、No3
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3245013.html 
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日本の外交下手は明治維新以来から伝統的なものですからね。


中国の交渉上手も伝統的にありますね。
でも、長期的には戦後の日本の外交は成功を収めていると言えると思います。八方美人の平和外交は、ある一点の交渉を見ると弱気で敗北のように見えますが、結局は多くの国と友好関係を結び安定した貿易を続けています。
米国に頼る部分は大きいでしょうね。アングロサクソン国家の伝統的な外交上手は驚嘆するべきものです。日本が米英と同盟関係を結んでいるときは、外交はうまくいっています。
中国の外交は長期的には信用を失うし、友好国と言えるほどの国がないことが中国の外交の特徴を表現しています。
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