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繰延資産と前払費用は違うのでしょうか?収益効果が将来に渡って見込める
費用を費用配分の原則に従って、期間配分するという点で同じなんじゃ?と
思ってしまうのですが、どうなのでしょう?

同じなら繰延資産と言う科目自体作った意味があるのかな?とも思うのです
がどうなんでしょう?

アドバイスお願いします。

A 回答 (3件)

財務諸表論の試験だと結構有名な論点だったりします。



繰延資産と前払費用の違いは、支出時点ですでに役務の提供を受けているか、否かの違いです。

例をあげると、前払費用だと保険がいいでしょうか。
保険契約したときに1年分の保険料を前払いしたりしますが、あくまで保険の効果は1年間有効ですので、1年間にわたって効果が発現し続けます。その保険料の支出はその場限りではありません。

逆に、繰延資産では株式交付費なんかあると思います。
これは株券とか発行する費用ですが、3年にわたって発行し続けるのかというとそういうわけではなくて、その場限りの支出です。
つまり、支払ったときが役務の提供を受けたときなんですね。

税法なんかでもこの違いは明確で、前払費用については期間対応する部分しか経費にできませんが、(会社法上の)繰延資産については支出した年度に一括して経費にすることもできます。
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>繰延資産と前払費用は違うのでしょうか?


>収益効果が将来に渡って見込める費用を費用配分の原則に従って、期間配分するという点で同じなんじゃ?

おっしゃる通り、収益効果が将来に渡って見込むことができ、費用配分の原則に従い期間配分するという意味では、繰延資産も前払費用も同じです。

しかし決定的な違いもあります。契約を中途解約した場合、未経過の期間に係る支出が返還される場合は、当初の支出を前払費用に計上し、そうでない場合は当初の支出を繰延資産に計上します。

(1)信用保証協会の保証を取りつけ、銀行から1億円を借金して毎月返済し、3年間で完済する契約とします。当初、60万円の保証料を支出します。保証契約はむろん、3年間です。

仮に一年後、運転資金にゆとりが生じて残っている借金を、一括返済する場合、保証契約は中途解約となり、未経過の2年間の保証料が返還されます。ゆえに保証料は当初、前払費用に計上します。

(2)会社が事務所を借り、月の家賃50万円、礼金100万円、仲介手数料50万円を支出し、賃借契約は2年間とします。

仮に一年後、事情があって契約を解除したとしても、未経過の1年間の礼金が返還される訳ではありません。ゆえに礼金は当初、繰延資産に計上します。
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