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私は中学校国語の教員を目指し日々勉強をしているものです。

そこで質問なんですが、国語の教員をする上で呼んでおくべき本(森鴎外・

現代・近代・最近の話題作ETC…)というのはあるでしょうか?また一日に

何冊は最低限読んだほうがいい!!とか一ヶ月に最低このくらいはといっ

た意見などもありましたら是非参考にさせて頂きたいのでご意見宜しくお

願いします。

というのは私は古典が大好きで教師を目指すことにしたのですが、私自身

はこれまで現代・近代の評論・小説・随筆等の本を読むというう経験があ

りませんでした。しかし実習に行って切に感じたことは、中学校・高等学

校ではもちろん古典の指導も重要な学力と考えられていますが、それ以上

に現代文の読解力、さらにそれらを教材とした書くことや聞いて話すこと

いった表現力を学ばせる力こそが教員に求められているという現状でし

た。

六月から講師として教壇に立つ予定なんですが、もっともっと本を読まな 
ければいけないのではないか?と思い質問をさせていただきました。

何卒力添えよろしくお願いします。

A 回答 (7件)

#2です。


お待たせしてすみません。
じつは本当に言いたかったのはここからです。 

私がかねがね疑問を抱いているのは
日本の国語教育の中に根強く存在する文学偏重の傾向です。
もちろん教材として文学作品を取り上げることや,
教師が文学の素養を持つことが必要ないと言っているわけではありません。
しかし文学教育は国語教育のひとつの側面でしかないと思うのです。

詩や小説を読んで作者や作中人物の心情を汲み取ることも大切ですが,
コミュニケーション・ツールとして日本語を使いこなす能力を身につけさせることだとか,
思考の道具であると同時に思考を制約するものとしてのことばの役割に気づかせることだとかに
もっと多くの時間と労力を割くべきなのではないか。
そのためには教師の側が暗黙のうちに抱いてきた「国語観」を問い直してみることも必要かと思います。

たとえば
国語もまた語学のひとつであるとの視点に立って見直すと,
従来の国語教育の中で見過ごされてきた問題が浮かび上がってくる可能性があります。
第2言語としての日本語教育から学ぶべきものはたくさんあるように思います。

また外国語,手話,パラ言語,動物のコミュニケーション,プログラミング言語など,
地球上に存在する多様な情報伝達手段との比較において日本語を考えることは
ことばの本質について思索を深めるよい契機になると思います。
ソシュールだとかチョムスキーだとかいった言語学の中核はもちろんのこと,
心理言語学,認知言語学,社会言語学,言語人類学,進化心理学といった境界領域にも
われわれの目を曇らせている「うろこ」を吹き飛ばしてくれるような発見があります。

さらに「ことばの意味の根拠」とか「ことばと思考の関係」とかいった問題を始めとして,
ことばは20世紀哲学最大のテーマとして多くの哲学者によって論じられてきました。
哲学史上,それは「言語論的転回」と呼ばれ,影響は広く人文・社会諸科学に及んでいます。
21世紀の国語教師だってこのような動向と無縁でいられるはずはありません。
国語教育には哲学入門としての一面もあると思います。

ことばに関わる仕事をする者にとって
多様な視点からことばについて書かれた本を読んで知識と思索を深めておくことは,
格闘家にとっての筋力トレーニングみたいなものです。
私にとって教えられることの多かったことばに関する読み物の中から
比較的取っつきやすそうなものをリストアップしてみました。
私自身は言語学や哲学や国語教育の専門家ではありませんので,
選択に偏りがあることはご容赦ください。

入門篇。
■『日本語と外国語』 鈴木孝夫(著) 岩波新書/岩波書店
■『翻訳語成立事情』 柳父章(著) 岩波新書/岩波書店
■『ことばと国家』 田中克彦(著) 岩波新書/岩波書店 
■『全国アホ・バカ分布考―はるかなる言葉の旅路』 松本修(著) 新潮文庫/新潮社
■『もし「右」や「左」がなかったら―言語人類学への招待』 井上京子(著) ドルフィン・ブックス/大修館書店
■『日本語のしくみがわかる本』 町田健(著) 研究社出版

ここから中級。
■『情報のなわ張り理論―言語の機能的分析』 神尾昭雄(著) 大修館書店
■『ジョークとレトリックの語用論』 小泉保(著) 大修館書店
■『レトリックと人生』 レイコフ&ジョンソン(著) 大修館書店
■『言語を生みだす本能』 スティーブン・ピンカー(著) NHKブックス/NHK出版
■『心のパターン―言語の認知科学入門』 レイ・ジャッケンドフ(著) 岩波書店
■『心とことばの起源を探る』 マイケル・トマセロ(著) シリーズ 認知と文化 4/勁草書房
■『言語哲学―入門から中級まで』 W.G.ライカン(著) 勁草書房

この先には
ウィトゲンシュタインの『論理哲学論考』や『哲学探究』,
オースティンの『言語と行為』,クワインの『ことばと対象』・・・といった山脈が連なっています。


最後に宿題をひとつ(偉そうにすみません)。
下記のQ&Aで話題になっているのは1年ほど前にこのサイトを賑わせた「難問」です。
先のものは「メディア・マスコミ」のカテゴリに,
後のものはそこから分岐して「数学」のカテゴリに投稿されています。
どの回答者の言うことが正解なのか?
議論が噛み合わないのはどこに問題があるのか?
時間のあるときにじっくり考えてみてください。

■SPAのこのQuestionについて
 http://okwave.jp/qa2812353.html

■もう1人が男である確率
 http://okwave.jp/qa2815878.html

この問題は日常言語と論理言語のあいだに横たわる「罠」に気づかせてくれます。
2つめのほうの回答#65あたりで数学屋さんが自戒を込めて総括なさっていますが,
国語屋さんにもこの問題の難しさと面白さをぜひ味わっていただきたいのです。
日本語力の底上げが子どもたちの数学や理科の力を伸ばすのはまちがいないと思います。
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この回答へのお礼

う~ん…本当に考えさせられるご意見ありがとうございます。

言語としての日本語の勉強を改めてしてみようと思いました。

まだはっきりいってDiogenesisさんが必要とする国語教育の足元にも及ばない

ことがはkkりしました。国語屋。その通りだと思いました。国語を専門として

子どもを学力に責任を持つ。入門編の書籍も参考にしながらやはりもう一度

教壇に立つ前にしかっり勉強します。

この度は本当に私のような教員を目指すさなかの不束者者にアドバイスし

ていただき本当に本当にありがとうございました。

頑張ります☆

お礼日時:2008/04/25 22:11

こんにちは。

再度投稿させていただきます。
新学期でバタバタしておりまして、遅れてしまいすいません。
授業の準備は、先生方によって違うと思いますけど…
参考になるかわかりませんが、簡単に。

私の場合は、まずは朗読ですね。
生徒に、自分が朗読するわけですから、時間を見つけて声を出して朗読します。
先生が朗読の見本を示せないのでは、生徒に朗読させれませんし。

次に、新出漢字の意味調べですね。
生徒に意味調べをさせるので、自分も意味調べをします。

次には、段落ごとのまとめ。
形式段落、意味段落を、それぞれ簡潔にまとめるようにします。

他にもいろいろあるのですが、基本は生徒にやらせる作業は、自分もやってみる、ということでしょうか。
とりあえず、同僚の先生たちなんかと相談すると良いと思いますね。「先生はどんなやり方されてますか?」とか聞いてみたらどうでしょう。

あとは、TOSSという授業実践のサイトを見て、他の先生の授業方法を勉強したりしています。
他にも時間があると、やることはたくさんありますが、まあ大まかな流れはこんな感じでしょうか。
とりあえず、乱読ですが、毎日本は読んでいます。

参考URL:http://www.tos-land.net/
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この回答へのお礼

ご返信何度もありがとうございます。

授業までの流れまで教えていただいてありがとうございます。参考にさせ

ていただきます。まだまだ不安でいっぱいですが、学びの姿勢を持ち続けるこ

とだけは忘れずに勉強していきたいです。そしてnumnum1188さんのアドバ

イス通り先輩の教員からの指導を仰ぎながら頑張っていきたいと思いま

す。なかなか読書のペースもあがりませんが、すこしづつ国語の教員にふ

さわしい専門性を身に付けたいです。本当に教職という怒涛の日々をお過

ごしの中にお返事をくださってありがとうございました。

失礼します。

お礼日時:2008/04/25 21:10

 ここに寄せられた回答はどれもなるほどと思います。

現実に実務に携わると、生徒と向き合う時間のなさに失望し、生徒、保護者、上司、世間という生身の人間達の発する迫力におたおたすると思います。それにたじろがぬためには、#4のかたのご意見は、傾聴に値すると思います。あえて蛇足を加えますと、世に出て働く人間に最も必要なものを身につける読書や体験や思索をされるべきと思います。「それは、度胸、図々しさ、事務能力、人と表面だけ合わせることのできる軽薄さ、前記一切」です。(海音寺潮五郎氏の著作から引用)
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この回答へのお礼

こんばんわ。御忙しい中ご意見本当にありがとうございます。

今回質問させていただいて感じたことは、国語教師としてどういう本を読むことという前に、国語、日本語教育がいかなる視座に立って行われていくべきかを考えての読書の必要性です。

今回の皆さんの回答をヒントに学校教育で育つ力と社会に出てから必要な力、生きていく上で必要な力が結びつくような教育ができるような教員を目指して行きたいと思います。そのような教育の場に活用できるような読書をします。

ご意見本当にありがとうございます☆

お礼日時:2008/04/11 21:35

生徒時代国語大嫌いだった立場から


 国語=文学(現代,古典含め)+随筆とかという発想は
 やめて欲しいです.
  ユニセフの定義によれば本とは本文49ページ以上の
  不定期刊行物を言い,漫画,数学,経済学などの本も
  すべて本です.
 実社会に入ったら文学本よむことよりも
 法律,業務マニュアル,業務報告,提案書などをを読み,書き,
 説明説得することが重要です.
  すでに古典になっている明治時代の文学にしかでてこない
 漢字,表現を教えることも国民の文化レベルを上げる意味で
 重要ですが,その前に実務作業がで十分できるだけの
 日本語の力を教育できるために必要な本(先ほどの定義)を
 読んで,正しい日本語教育をしていただきたいです.
 日本語教育が乱れたままでは,科学技術,国際政治などで
 海外に勝てない.
 
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この回答へのお礼

御忙しい中、ご意見ありがとうごじます。

了解です☆とは簡単は言えませんが、私も学生時代を振り返って国語の教科として役割は何なのか、また社会に出て行くうえでどんな力が付いたのか?
延いては国語の教員としての役割もまだわからないでいます。

だからこそ国語科の教員として何を今のうちに学ばないといけないのか考え中です。GO4444さんの貴重なご意見参考にさせていただきます。

私も教員を目指すもとしてこれからの社会に出た子どもたちがあの授業が役に立ったと思えるような授業を創造していきたいです。

本当に貴重なアドバイスありがとうございます☆

お礼日時:2008/04/10 18:07

こんにちは。


私も教員をしているものです。
本を読むことは国語科教員の商売の一部だと、私は思います。

とりあえず、担当される学年の教科書に掲載されているものは、一通り読んでおくことをおすすめします。
特に文学作品は、抄出しているケースが多いため、授業中などに、
「実はこの教科書に載っている『富岳百景』は、ここのところがすこし削られているんだよ…」
と話を膨らませることもできます。

さらに、指導書などをみると、その筆者の別の代表作や、評論文なども紹介されているはずですので、それらもあわせて読むと、より理解が深まるように思えます。

特定の何かを「読まなければならない」ということはないと思うのですが、
とりあえず話題になっている本や課題図書あたりから手を付けてみられると良いのではないでしょうか。
また、生徒たちから「今、何読んでるの?」と情報を収集すると良いかもしれません。
あまり力むことなく、手に取れる本からはじめられてはいかがでしょうか?

この回答への補足

こんばんわ。

御忙しい中ご意見本当にありがとうございます。

はい!!実習の時に実際に抄出されていました!!

そっかー!!教科書に登載されている作品だけでなく別の代表作を読めば作品を読み深める上で参考になりますね☆

先生は実際に作品を授業を行う上でどのような準備をしてらっしゃいますか?すいません…お忙しければ返信の方は結構ですので☆

はい!!ますは一冊ずつ読んでみたいと思います。そしたらきっと好きな作家や子どもたちに紹介したい作品と出会っていきますよね?

本当にお仕事が忙しい中アドバイスありがとうございます。

補足日時:2008/04/09 19:59
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#1さんとは少し意見が違うのですが,


国語教員という立場上,好むと好まざるとに関わらず
読んでおいたほうがいい書物というものはあると思います。

たとえば活字離れが進んだと言われる現代にあって
「ライトノベル」とか「ケータイ小説」とかいったものが若者に支持されています。
こういうものにも目を通しておくと生徒理解の上で役に立つ機会があると思います。
もちろん生徒に媚びる必要なんてありませんが,
コミュニケーションの糸口になることはあるかもしれません。

そこまで行く前に近現代の文学作品をということなら,
まずはこちらの100(+α)冊の中から
まだ読んだことのないものをこの1年のうちに読んでみるというのはどうでしょう。
若い読者を想定した毎年恒例のキャンペーンです。
2008年版はまだのようなので,とりあえず2007年のもので。

■新潮文庫の100冊
 http://100satsu.com/viewer/

漱石,鴎外から村上春樹,吉本ばなな,果てはさくらももこ,ビートたけしまで,
近現代の名作,話題作を取り揃えています。
海外文学もゲーテ,トルストイ,ドストエフスキーといった19世紀の文豪から
カフカ,カミュ,ヘミングウェイといった20世紀の作家,
さらにはベルンハルト・シュリンクやジュンパ・ラヒリの最近の話題作まで,
硬軟取り混ぜてまずまずの顔ぶれだと思います。
『不思議の国のアリス』,『星の王子さま』といった作品も
大人の視点で読み直すといろいろ発見があります(原語で読むとなお良い)。
シェイクスピアと大江健三郎の作品が含まれていないのが玉に瑕か。

ちょっとマセた中学生なら
このリストにあるような本はすでに読んでいても不思議ではありません。
「さすが先生には敵わない」と思わせるぐらいの読書の「量」と「幅」があるといいですね。
いざとなったら文庫目録の作品解説を読んで知ったかぶりすることも
教師の技術のうちかもしれません。

(つづく) 
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この回答へのお礼

おはようございます。

ご意見ありがとうございます!!

「新潮文庫の100冊」早速チェックしてみました。近現代の名作?まだ

読んでいないのでわかりませんが、早速村上春樹「カフカ」から挑戦してみ

たいと思います。やっぱりちょっとマセた中学生にも魅力的な教員になれ

るよう頑張りたいです。算数でも理科でもなく国語の教員を選択したのは

私なのでやっぱり国語の教員として本が好き嫌いに関わらず少しでも多く

の本を読み、子どもたちに言葉、日本語のすばらしさを伝えていけるよう

になりたいです。その為の手段としての本は必ず役に立つと思うので、今

日早速「新潮文庫」を見に行きたいと思います。もしお金に余裕があれば

ケータイ小説も手にとってみたいです。御忙しい中私の為に貴重なご意見

本当にありがとうざいました。感謝の気持ちでいっぱいです。

お礼日時:2008/04/09 09:47

読みたければ読めばいいと思いますが、別にいまさら集中的に読んだところでどれだけ役に立つかは???です。

無駄なことかもしれません。本などを読み、内容を理解し、何かを感じ取りそれをふくらませていくといったことは、読みたいから読むんだという衝動にかられてする場合は吸収される何かも大きいと思いますが。
私は本を読むなといっているわけではありません。計算的でなく、もっと純粋な気持ちで本に接して欲しいと思っているだけです。
私は以前一時期は一日に10冊以上の本を読んだこともありましたし、それはそれでよかったと思っているのですが、何は絶対なんて考えるのはおかしいです。読みたいものを読めばいいんです。ノルマもありませんし。ただ一旦読み始めたら止まらなくなって徹夜することになるかもしれませんが、それはそれでありですよね。
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この回答へのお礼

お返事ありがとうございます。

本に対する純粋な気持ち…考えたことがありませんでした。ただ何とか教員と

しての最低限の知識と教養を身につけないと!!という風に考えていました。

そうですね…私はずっと野球をしていましたが、好きでやっていました。

やらされるのでは決してなく、だから一生懸命になれたし、多くの事を学

びとることができたのだと思います。

もう一度国語の教員に必要な資質について考えてみたいと思います。

御忙しい中ありがとうございました。

お礼日時:2008/04/05 21:08

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