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難しい質問かもしれません。
我が家の犬が先日、てんかんの重積発作を起こし今日退院してきました。

犬種はE・スプリンガー・スパニエルで現在7歳、オスです。
1歳半の時に発症し、平均すると現在は1~2ヶ月に一回てんかんを起こします。もちろん定期的に病院で診察もしてもらっています。
てんかんの兆候・前兆はこれといってはっきりしたものがなく、比較的季節の変わり目や台風の前後など天候に影響されているような感じがするだけです。

通常はフェノバールを毎日5錠を朝と夜に分けて与えています。
発症の時からは錠数は増えていますがフェノバール自体は変わっていませんし他の薬を飲ませたこともありません。
通常、てんかんを起こしたときは手足を激しくバタバタさせ、失禁します。
時間は30秒から1分ぐらいでしょうか。
収まった時点でフェノバールを一気に5錠飲ませています。
これはいつも通っている病院の指示です。
最近は1回でおさまっています。体力の消耗からしばらく横になってから
立ち上がり、1時間ぐらいは落ち着きがない状態ですがそれからは普通に戻ります。

重積になったのは2回目ではじめてのときは約1年前で前回よりもひどく
今回は限りになく死に近かったようです。

深夜だったので夜間専用の救急動物病院にいったのですが
「フェノバールを5錠も与えていても発作を起こすのは疑問です。薬を変えた方がいいかも」と言われました。
「具体的にはいつもいってる病院で相談してください」となり、
翌日、いつもの病院にいったところ運悪く、臨時休診だったんです。

まだ、発作を起こす可能性が高かったのでそのままという分けにはいかず、
他の病院をそこの救急動物病院に聞き紹介してもらいました。
そこは普段行っているところより設備も整った大きい病院だったのですが
そこでも「フェノバール5錠できかないのはおかしい」のような事になり
退院時に「エクセグラン」という薬をもらいました。このとき、「どういう薬ですか?フェノバールは副作用がありましたが、、、」と聞くと「同じようなものです」と言われました。

そして当日そのままいつも行っている病院に報告兼診察にいきました。
するとそこでは「エクセグランは副作用の強い薬で最終的に使う薬です。これを飲ませて効かなくなってきたらもう次の薬はない」ということでフェノバールを更に増やして7錠にしてジアゼパムという薬を少し併用して次の段階ではこの「ジアゼパム」という薬に変えるというものでした。

ここでいくつが疑問が出てきました。
1.5錠は多いと2つの病院に言われたのに更に増やしても大丈夫なんだろうか?
2.エクセグランは本当に副作用が強くて最終の薬なのか?
3.薬の強さは フェノバール<ジアゼパム<エクセグラン ということなのか?

動物病院によって少し言うことが違うんですね。
両方の言葉のニュアンスには「ライバル」視みたいなものが感じました。
業界には派閥みたいなものあるのかもしれません。
でも両病院とも専門家なのでスタンスの違いだけで間違ってはいないと思うんです。
かたや「近代的な手厚い治療」でかたや「まちの獣医さん」でどちらが自分にあっているか的なところもありますが犬の体のこともありますし、、、。

いまだはっきりした原因のない、てんかんということもあり答えはないのかもしれませんがぜひ皆様の意見を参考にしたいです。
今後の方針の参考したいと考えています。

A 回答 (1件)

獣医師です。


まず、質問のタイトルにある「フェノバールとエクセグランどっちがいいですか?」については
質問者さんも感じておられるように一概に言えるものではないため、その質問に対する直接の回答は
差し控えさせて頂きます事をまずはご了承下さい。

まず、フェノバールの投与量について
フェノバールの投与量は5錠だから多いか少ないか?という判定は出来ません。フェノバールの効果を判定するには有効血中濃度といって
血液中のフェノバールの値を測定し、一定以上になっているかどうか?
一定以上になっていなければ、薬剤の吸収がうまくいかない理由があるはずです。
また一定以上の値になっているにも関わらず効果が出ていない場合は「フェノバール無効」と判断し、別の抗てんかん薬の使用を検討します。
一般的なフェノバールの投与量は1日につき体重1kg当たり2~5mg程度ですので、
E・スプリンガー・スパニエルの体重が20kgと仮定すると40~100mgとなります。
フェノバールは1錠で30mgのフェノバルビタールを含有していますから、通常は多くても1日に4錠程度という計算です。
この程度の量を使用して、だいたい3週間~1ヶ月投与した時点で血中濃度を測定して効果判定します。
今までに血中濃度を測定されていなければ、まずは血中濃度を測定する事をお勧めいたします。

ジアゼパムについて
ジアゼパムは非常に強い抗けいれん作用を持つ薬ですが、早い時期に耐性を生じる事と、効果の持続時間が短い事から
一般的には犬の抗てんかん薬として長期にわたり連用するのは適切ではないとされています。
主な使い方は重積状態になった時に座薬や静脈注射で使用します。

エクセグランについて
これは薬剤名はゾニサミドといって、非常にすぐれた抗てんかん薬です。フェノバールと比べると比較的新しい薬ですので
長期に使用した場合などの臨床的な副作用データがまだ少ないという欠点はありますが、今のところ
フェノバールよりも副作用は少ないといわれています。問題点はコストがフェノバールよりもかかるという点です。
個人的な経験ではフェノバールでコントロールできなかったてんかん発作がエクセグランで良好にコントロールできている症例を
いくつも経験しています。

また余談になりますが、発作後に大量のフェノバールを投与しても発作を抑制する効果は期待できないと言われています。
本当にてんかんなのか?といった点からも費用や時間的な問題が解決できるのであればMRI検査を受けるという
選択も視野に入れられてみては?と思います。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
非常に参考になりました。
まず訂正がありました。
今日、気になっていたのでかかりつけの病院に再度いってみました。
「ジアゼパム」に変えるということではありませんでした。
1週間だけ併用してその後は減らしていき問題なければやめるというものでした。
できるだけフェノバールで続けていきましょうという話です。
今後8錠にしたらどうでしょうということに。
なぜそこまでフェノバールにこだわるのか?
エクセグランではダメなのか?とも聞いたところ
「エクセグランに変えるのは簡単です、でもなんと言ってもまだ値段が高すぎることと今のところまだなんとかフェノバールでコントロールできそう」ということでした。
「エクセグランでも長期に使用すれば耐性ができて量は増えてきます、
そうすれば結局また別の薬になります。高い薬なので、、、」とも言ってました。確かに金銭的な負担が大きく増えるのも実際大変なので
とりあえずは今回はその指示に従おうと思っています。

ただ
>発作後に大量のフェノバールを投与しても発作を抑制する効果は期待できないと言われています。

の部分も確認したところ、やはり発作後には薬を一気に飲ませてくれでした。
ここには疑問が残りますが、、、
今後はご指摘のとおり近日、血中濃度の検査をしようと思っています。
MRIはその次にでも検討します。

非常に的確なご意見をありがとうございました。
非常に参考になりました。

お礼日時:2008/04/13 14:44

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